平和な日常~夏~2
一行が帰路に着いたのは辺りが薄暗くなる頃だった。
海水浴の客はほとんど居なくなり、デートらしきカップルや友人達と騒ぐ学生などが砂浜にぽつぽつ居る程度である。
「ねえ、買い過ぎじゃない?」
着替えも済ませ帰路につく為にバスは出発したのだが、タマモの要望により途中で近くの土産物屋に寄っていた。
例によって今回もお土産を買うのはタマモだが、その量はやはり普通ではない。
木乃香達を含めかなりの少女が前回横島達が東京に遊びに行った後にタマモからお土産を貰ったのだが、実際に目の前でタマモがお土産を買う姿は驚きだったようだ。
ストラップやキーホルダーならまだいいが、箱菓子なんかも十箱とか纏めて買うタマモは値段なんて全く気にしてない。
そもそもタマモはお金の仕組みは理解しているが、価値をあんまり理解してないのだから。
「タマモの趣味みたいなもんだからいいんだよ」
「趣味って……」
旅行に行けば親しい友人にお土産を買うのはよくあるが、タマモは顔見知りにまで買って配っているのだから驚きなようだ。
横島は相変わらずタマモに甘く好きなようにさせているが、夕映や明日菜はタマモが金銭感覚がないのを悟り頭を抱えてしまう。
はっきり言えば、やはり横島も何処か常識が欠落してるとしか思えない。
大丈夫なのか不安になるが、横島の場合は何故かそれが上手く行くのだから何とも言えなくなる。
しかもタマモは本当に楽しそうにお土産を選んでいるのだから、反対など出来なかった。
そんな買い物が終わるとようやく出発するが、今度はお腹が空いたと言い出す少女が現れる。
時間的にもすでに夕食の時間だし、元気いっぱいに遊んだために麻帆良に帰るまで持ちそうにない。
近場で夕食を食べる店を探すが、団体並みの人数が夕食時に予約無しで入れる店は早々あるものではなかった。
最終的に時間も時間なだけに帰路に着きながら都内か横浜ので全員が入れる店を探すが、夏休みということもあり普通に探してもなかなか見つからない。
お菓子で空腹をごまかしながら麻帆良まで帰ることになる。
店を探す途中であまりに見つからないのであやかがツテで探そうかと提案するが、それは高畑達大人組が止めていた。
あやかならば大人数でもすぐに予約が取れるらしいが、問題はあやかが予約すれば場所が一流レストランになることだろう。
そんな高い食事代を中学生が払えるはずもないし、あやかに生徒と一緒にご馳走になるのは高畑や刀子としては教師の立場上好ましくない。
加えて逆にこの人数を自分達がご馳走するのも正直きつかったらしく止めざるおえなかったようだ
結局お腹が空いたと騒ぐ少女達にお菓子でごまかしながら、超包子に連絡して帰ったらすぐに食べれるようにするのがベストだったようである。
「じゃあ次は怖い話するわよ」
夕食をどうするかで揉めたバスの中だが、少女達はまだまだ元気で誰ひとり眠くなる様子はない。
簡単なゲームをしたり怖い話や恋愛話などをして賑やかに騒ぎながら麻帆良まで帰っていく。
どうも麻帆良の中学生は、一日遊んだ程度では疲れなど感じないのかもしれない。
海水浴の客はほとんど居なくなり、デートらしきカップルや友人達と騒ぐ学生などが砂浜にぽつぽつ居る程度である。
「ねえ、買い過ぎじゃない?」
着替えも済ませ帰路につく為にバスは出発したのだが、タマモの要望により途中で近くの土産物屋に寄っていた。
例によって今回もお土産を買うのはタマモだが、その量はやはり普通ではない。
木乃香達を含めかなりの少女が前回横島達が東京に遊びに行った後にタマモからお土産を貰ったのだが、実際に目の前でタマモがお土産を買う姿は驚きだったようだ。
ストラップやキーホルダーならまだいいが、箱菓子なんかも十箱とか纏めて買うタマモは値段なんて全く気にしてない。
そもそもタマモはお金の仕組みは理解しているが、価値をあんまり理解してないのだから。
「タマモの趣味みたいなもんだからいいんだよ」
「趣味って……」
旅行に行けば親しい友人にお土産を買うのはよくあるが、タマモは顔見知りにまで買って配っているのだから驚きなようだ。
横島は相変わらずタマモに甘く好きなようにさせているが、夕映や明日菜はタマモが金銭感覚がないのを悟り頭を抱えてしまう。
はっきり言えば、やはり横島も何処か常識が欠落してるとしか思えない。
大丈夫なのか不安になるが、横島の場合は何故かそれが上手く行くのだから何とも言えなくなる。
しかもタマモは本当に楽しそうにお土産を選んでいるのだから、反対など出来なかった。
そんな買い物が終わるとようやく出発するが、今度はお腹が空いたと言い出す少女が現れる。
時間的にもすでに夕食の時間だし、元気いっぱいに遊んだために麻帆良に帰るまで持ちそうにない。
近場で夕食を食べる店を探すが、団体並みの人数が夕食時に予約無しで入れる店は早々あるものではなかった。
最終的に時間も時間なだけに帰路に着きながら都内か横浜ので全員が入れる店を探すが、夏休みということもあり普通に探してもなかなか見つからない。
お菓子で空腹をごまかしながら麻帆良まで帰ることになる。
店を探す途中であまりに見つからないのであやかがツテで探そうかと提案するが、それは高畑達大人組が止めていた。
あやかならば大人数でもすぐに予約が取れるらしいが、問題はあやかが予約すれば場所が一流レストランになることだろう。
そんな高い食事代を中学生が払えるはずもないし、あやかに生徒と一緒にご馳走になるのは高畑や刀子としては教師の立場上好ましくない。
加えて逆にこの人数を自分達がご馳走するのも正直きつかったらしく止めざるおえなかったようだ
結局お腹が空いたと騒ぐ少女達にお菓子でごまかしながら、超包子に連絡して帰ったらすぐに食べれるようにするのがベストだったようである。
「じゃあ次は怖い話するわよ」
夕食をどうするかで揉めたバスの中だが、少女達はまだまだ元気で誰ひとり眠くなる様子はない。
簡単なゲームをしたり怖い話や恋愛話などをして賑やかに騒ぎながら麻帆良まで帰っていく。
どうも麻帆良の中学生は、一日遊んだ程度では疲れなど感じないのかもしれない。