平和な日常~夏~2
(何故あれほど動揺するのでしょうか?)
そんなあからさまな態度をする古菲に夕映は当然怪しんで疑問を感じるが、そもそも何故古菲があんな態度を取るのか解らなかった。
実は夕映はあの現象をあまり信じてなかったのだ。
超必殺という派手な台詞の割には特に危険そうでもなかったことから、新手の手品かと考えていたらしい。
しかし古菲の態度は隠したい秘密があると教えてるようなものなのだ。
夕映はその後もしばらく古菲を見ながら隠したいことを考えていく。
「タマちゃん、ビデオカメラは始めて?」
「うん。 わたしがてれびにうつるの?」
一方横島の隣に座っているタマモは、和美が撮影するビデオカメラに興味津々だった。
タマモ自身はさよやハニワ兵と一緒に夜などはテレビを見るのでビデオカメラは知っていたようだが、どうやらビデオカメラで撮影すればみんなテレビに映ると勘違いしてるらしい。
「あー、これは個人の撮影だからテレビには流れないわよ。 写真と同じで思い出として記録するのよ」
興味津々なタマモの勘違いに気付いた和美は一通り説明すると、ビデオカメラを渡し撮影をさせてみる。
決して口では言わないがやってみたいと顔に出ていたようだ。
「あれタマちゃんが撮影するの? それじゃサービスするわよ」
そのまま渡されたビデオカメラで周りを撮影してみるタマモだが、タマモが撮影する姿に周りの少女達は微笑ましげに笑顔を見せていく。
その流れでバスの中は一気に賑やかになり、早くもテンションが上がって騒いでしまう。
その後も賑やかなバスは走っていき、途中高速道路のサービスエリアで休憩を兼ねて朝食にすることになる。
時間的にはまだ朝なのだが、夏休みということもあり高速道路もサービスエリアも当然混んでいた。
流石に飲み物は横島も持って来なかったので飲み物を買いにサービスエリアの店に入るが、そこは結構大きなサービスエリアであり地元の農家の野菜なんかも販売している。
「結構いい物売ってるな。 こりゃ中身も詰まって美味いぞ」
飲み物を買いに来たはずなのに、スイカとメロンを見つけた横島は勝手に品定めを始めてしまう。
「スイカ割りするの!?」
「あれやってみたいけど、もったいなくない?」
海でスイカとくればスイカ割りをしたいと盛り上がる少女も居るが、現実的に考えると砕けると少々もったいないし食べにくい上に後片付けが面倒だったりする。
まあスイカ割りをするかしないかは別にしても、せっかくだからスイカやメロンも食べたいと騒ぐので横島は品質のいい物を選んで買っていく。
「こういう時は料理が得意な人は得よね」
「そう? 横島さんだからじゃないの?」
テキパキとスイカやメロンを選ぶ横島の姿に料理が得意な人は美味しい物の見分けが出来て得だとつぶやく美砂だったが、明日菜は横島が特別なのではと答えて木乃香やあやか達が同意するように頷いている。
最早横島が食材の見極めをしても誰も驚かないが、だからと言って同じことをしろと言われて出来る者はいなかった。
まあ横島の行動を深く考えても無駄だとみんな理解してるので、本来の目的である飲み物を買って朝食にすることになる。
そんなあからさまな態度をする古菲に夕映は当然怪しんで疑問を感じるが、そもそも何故古菲があんな態度を取るのか解らなかった。
実は夕映はあの現象をあまり信じてなかったのだ。
超必殺という派手な台詞の割には特に危険そうでもなかったことから、新手の手品かと考えていたらしい。
しかし古菲の態度は隠したい秘密があると教えてるようなものなのだ。
夕映はその後もしばらく古菲を見ながら隠したいことを考えていく。
「タマちゃん、ビデオカメラは始めて?」
「うん。 わたしがてれびにうつるの?」
一方横島の隣に座っているタマモは、和美が撮影するビデオカメラに興味津々だった。
タマモ自身はさよやハニワ兵と一緒に夜などはテレビを見るのでビデオカメラは知っていたようだが、どうやらビデオカメラで撮影すればみんなテレビに映ると勘違いしてるらしい。
「あー、これは個人の撮影だからテレビには流れないわよ。 写真と同じで思い出として記録するのよ」
興味津々なタマモの勘違いに気付いた和美は一通り説明すると、ビデオカメラを渡し撮影をさせてみる。
決して口では言わないがやってみたいと顔に出ていたようだ。
「あれタマちゃんが撮影するの? それじゃサービスするわよ」
そのまま渡されたビデオカメラで周りを撮影してみるタマモだが、タマモが撮影する姿に周りの少女達は微笑ましげに笑顔を見せていく。
その流れでバスの中は一気に賑やかになり、早くもテンションが上がって騒いでしまう。
その後も賑やかなバスは走っていき、途中高速道路のサービスエリアで休憩を兼ねて朝食にすることになる。
時間的にはまだ朝なのだが、夏休みということもあり高速道路もサービスエリアも当然混んでいた。
流石に飲み物は横島も持って来なかったので飲み物を買いにサービスエリアの店に入るが、そこは結構大きなサービスエリアであり地元の農家の野菜なんかも販売している。
「結構いい物売ってるな。 こりゃ中身も詰まって美味いぞ」
飲み物を買いに来たはずなのに、スイカとメロンを見つけた横島は勝手に品定めを始めてしまう。
「スイカ割りするの!?」
「あれやってみたいけど、もったいなくない?」
海でスイカとくればスイカ割りをしたいと盛り上がる少女も居るが、現実的に考えると砕けると少々もったいないし食べにくい上に後片付けが面倒だったりする。
まあスイカ割りをするかしないかは別にしても、せっかくだからスイカやメロンも食べたいと騒ぐので横島は品質のいい物を選んで買っていく。
「こういう時は料理が得意な人は得よね」
「そう? 横島さんだからじゃないの?」
テキパキとスイカやメロンを選ぶ横島の姿に料理が得意な人は美味しい物の見分けが出来て得だとつぶやく美砂だったが、明日菜は横島が特別なのではと答えて木乃香やあやか達が同意するように頷いている。
最早横島が食材の見極めをしても誰も驚かないが、だからと言って同じことをしろと言われて出来る者はいなかった。
まあ横島の行動を深く考えても無駄だとみんな理解してるので、本来の目的である飲み物を買って朝食にすることになる。