平和な日常~夏~2
次の朝、日課である花壇や畑の世話に猫達のご飯をあげた横島は久しぶりに超包子の屋台に朝食を食べに行っていた。
夏休みになり従業員が学生の超包子は毎日朝から晩まで営業していたのだ。
「よう、相変わらず混んでるな」
横島が訪れたのは世界樹前広場の超包子であり店からは少し離れているが、タマモとさよと一緒に朝の散歩がてらやって来たらしい。
「……いらっしゃい。 始めての人も居るようだしサービスするネ」
さよとタマモとニコニコと談笑する横島は屋台の中で調理をする超鈴音に声をかけて空いてるテーブルの席に座るが、その時超鈴音の瞳に一瞬驚きの感情が走ったことを見逃さなかった。
(今のは、なんだ?)
超が何に驚いたのかは視線の動きから横島も理解しているが、超にしては少々驚き過ぎかと感じる。
ほんの一瞬だがさよを見て、信じられないモノを見たような表情をしたのが横島は少し気になった。
さよの存在は麻帆良の七不思議とも言われる話もあるため知っていて不思議ではないし、魔力を扱える超が幽霊のさよを見えていても不思議ではない。
ちなみに横島は超が魔法を使えることや、魔力制御に奇妙な封印をしてることにも気付いている。
横島から見れば特に厄介とも言えるレベルではないので、それほど気にはしてないが……。
(幽霊の実体化に気付いて驚いたって感じじゃ無かった気も……)
超が何にそんなに驚いたのか、横島は少し気になっていた。
幽霊の実体化に驚いたと考えるのが自然なのだが、横島の霊感がそれを否定している。
(まあ、いいか)
超が驚いた理由を考えていた横島だったが、超がさよに手を出すとは考えにくいので深く詮索をするのをやめる。
そもそも超に関しては土偶羅が調査と監視をしており、そちらの報告を待ってればそのうち分かるだろうと考えたようだ。
(大胆な人ネ。 まさか彼女を一般人にも見えるようにするとは……)
一方の超はさよが実体化したことよりも、実体化させた横島に驚きを感じていた。
関東魔法協会の目が光る麻帆良で部外者の横島が堂々とさよを実体化したことは、超からすると信じられなかったようである。
正直麻帆良では魔法協会外の人間がそこまで堂々と目立つ行動をするのは珍しいのだ。
しかも当事者であるさよの立場は歴史を知る超から見るとかなり微妙であり、ネギが来ないことでさよの除霊騒ぎなどが起きなければ友達が出来る可能性は低くくなると考えていた。
それがいつの間にか横島と一緒に朝食を食べに来たのだから、驚くなというのは無理なことだった。
「うわ~、美味しいですね」
(ゆっ……幽霊が料理を食べてるヨ……。 なんて非常識な……)
結局横島達はそのまま楽しげに超包子の料理で朝食にするが、幽霊のはずのさよが当然のように食事する姿に超が固まっていたのは言うまでもない。
もしかすると他人の空似かと真剣に考えたり横島は一体何をしたのかと多少頭が混乱するが、それを表情に出さないように彼女は必死だった。
まあ横島はそんな超に当然気付いており、逆に彼女の人間らしい姿にホッとしていたが……。
夏休みになり従業員が学生の超包子は毎日朝から晩まで営業していたのだ。
「よう、相変わらず混んでるな」
横島が訪れたのは世界樹前広場の超包子であり店からは少し離れているが、タマモとさよと一緒に朝の散歩がてらやって来たらしい。
「……いらっしゃい。 始めての人も居るようだしサービスするネ」
さよとタマモとニコニコと談笑する横島は屋台の中で調理をする超鈴音に声をかけて空いてるテーブルの席に座るが、その時超鈴音の瞳に一瞬驚きの感情が走ったことを見逃さなかった。
(今のは、なんだ?)
超が何に驚いたのかは視線の動きから横島も理解しているが、超にしては少々驚き過ぎかと感じる。
ほんの一瞬だがさよを見て、信じられないモノを見たような表情をしたのが横島は少し気になった。
さよの存在は麻帆良の七不思議とも言われる話もあるため知っていて不思議ではないし、魔力を扱える超が幽霊のさよを見えていても不思議ではない。
ちなみに横島は超が魔法を使えることや、魔力制御に奇妙な封印をしてることにも気付いている。
横島から見れば特に厄介とも言えるレベルではないので、それほど気にはしてないが……。
(幽霊の実体化に気付いて驚いたって感じじゃ無かった気も……)
超が何にそんなに驚いたのか、横島は少し気になっていた。
幽霊の実体化に驚いたと考えるのが自然なのだが、横島の霊感がそれを否定している。
(まあ、いいか)
超が驚いた理由を考えていた横島だったが、超がさよに手を出すとは考えにくいので深く詮索をするのをやめる。
そもそも超に関しては土偶羅が調査と監視をしており、そちらの報告を待ってればそのうち分かるだろうと考えたようだ。
(大胆な人ネ。 まさか彼女を一般人にも見えるようにするとは……)
一方の超はさよが実体化したことよりも、実体化させた横島に驚きを感じていた。
関東魔法協会の目が光る麻帆良で部外者の横島が堂々とさよを実体化したことは、超からすると信じられなかったようである。
正直麻帆良では魔法協会外の人間がそこまで堂々と目立つ行動をするのは珍しいのだ。
しかも当事者であるさよの立場は歴史を知る超から見るとかなり微妙であり、ネギが来ないことでさよの除霊騒ぎなどが起きなければ友達が出来る可能性は低くくなると考えていた。
それがいつの間にか横島と一緒に朝食を食べに来たのだから、驚くなというのは無理なことだった。
「うわ~、美味しいですね」
(ゆっ……幽霊が料理を食べてるヨ……。 なんて非常識な……)
結局横島達はそのまま楽しげに超包子の料理で朝食にするが、幽霊のはずのさよが当然のように食事する姿に超が固まっていたのは言うまでもない。
もしかすると他人の空似かと真剣に考えたり横島は一体何をしたのかと多少頭が混乱するが、それを表情に出さないように彼女は必死だった。
まあ横島はそんな超に当然気付いており、逆に彼女の人間らしい姿にホッとしていたが……。