平和な日常~夏~2
さてそんなこの日は、朝から雪広グループの関係者が横島の店の厨房に来ていた。
「わざわざありがとうございます」
「いえこちらも仕事ですから。 しかし中古でよかったんですか? 本社からは新品をリースするように言われていたのですが」
「中古で十分ですよ。 おかげでうちでもソフトクリームが出せます」
朝早くから来てくれた雪広グループ関係者に恐縮するように頭を下げる横島に、何故か雪広グループ関係者も恐縮ししまう。
実は横島は中古のソフトクリームを作る機械を借りることになり、この日雪広グループ関係者が持って来て設置してくれたのだ。
元々の話は麻帆良祭のメニューの雪広グループとの会議の時なのだが、雪広グループの系列の店で麻帆良祭のソフトクリームを出すことになった時に横島が中古のソフトクリームを作る機械を借りれないかと頼んでいたのである。
ソフトクリームを作る機械もあれでなかなか高価な物であり、横島としては前々から欲しかったのだが流石に買うことを躊躇っていた。
まあ実際土偶羅が管理するお金は余裕があるのだが、横島の場合は貧乏性というか高価な物を買うのはなかなか踏ん切りが着かないらしい。
ちなみに異空間アジトでハニワ兵に機械を作らせることも少し考えだが、一台だけの機械を作るのにかかる手間を考えれば買った方が早く、結果的に雪広グループに借りれるか聞いてみたようである。
「いまの時代飲食店は厳しいですからね。 この手の中古は在庫が結構あります。 うちとしては倉庫に眠らせておくよりは使ってくれた方がいいですけどね」
機械を取り付けに来たのは雪広グループの社員だが、横島とは面識がない別会社の社員だった。
飲食店なんかの内装や設備を行うグループ企業らしく、本社から頼まれて来たらしい。
一応本社からは新品を安くリースするように指示が来ていたらしいが、横島が中古でいいからと頼んだようである
「これなに?」
「ソフトクリーム作る機械だよ。 この前食べただろ?」
その後雪広グループの関係者が設備して帰った後、ずっと大人しく見ていたタマモが興味津々な様子でソフトクリームを作る機械に近寄って来た。
「あれは、おいしかったよ」
ソフトクリームを説明されると嬉しそうに笑顔を見せるが、実は雪広グループでの何回目かの会議の時に試作品のソフトクリームを横島とタマモは食べていたのだ。
「かき氷とかアイスもいいけど、夏はソフトクリームも欲しいからな」
タマモの嬉しそうな表情に横島もまた嬉しそうになるが、アイスは以前にも販売したしかき氷も近々販売する予定だった。
しかしソフトクリームも販売したいとしばらく考えていたのだから、本格的な夏を前に間に合ってホッとしている。
「ソフトクリームを使ったデザートも増やせるな。 何がいいか考えんとな」
学生達が夏休みに入る前に夏用のメニューを増やそうと、横島はタマモと相談しながらソフトクリームの機械を動かしていた。
何はともあれこの日からはソフトクリームがメニューに加わることになる
「わざわざありがとうございます」
「いえこちらも仕事ですから。 しかし中古でよかったんですか? 本社からは新品をリースするように言われていたのですが」
「中古で十分ですよ。 おかげでうちでもソフトクリームが出せます」
朝早くから来てくれた雪広グループ関係者に恐縮するように頭を下げる横島に、何故か雪広グループ関係者も恐縮ししまう。
実は横島は中古のソフトクリームを作る機械を借りることになり、この日雪広グループ関係者が持って来て設置してくれたのだ。
元々の話は麻帆良祭のメニューの雪広グループとの会議の時なのだが、雪広グループの系列の店で麻帆良祭のソフトクリームを出すことになった時に横島が中古のソフトクリームを作る機械を借りれないかと頼んでいたのである。
ソフトクリームを作る機械もあれでなかなか高価な物であり、横島としては前々から欲しかったのだが流石に買うことを躊躇っていた。
まあ実際土偶羅が管理するお金は余裕があるのだが、横島の場合は貧乏性というか高価な物を買うのはなかなか踏ん切りが着かないらしい。
ちなみに異空間アジトでハニワ兵に機械を作らせることも少し考えだが、一台だけの機械を作るのにかかる手間を考えれば買った方が早く、結果的に雪広グループに借りれるか聞いてみたようである。
「いまの時代飲食店は厳しいですからね。 この手の中古は在庫が結構あります。 うちとしては倉庫に眠らせておくよりは使ってくれた方がいいですけどね」
機械を取り付けに来たのは雪広グループの社員だが、横島とは面識がない別会社の社員だった。
飲食店なんかの内装や設備を行うグループ企業らしく、本社から頼まれて来たらしい。
一応本社からは新品を安くリースするように指示が来ていたらしいが、横島が中古でいいからと頼んだようである
「これなに?」
「ソフトクリーム作る機械だよ。 この前食べただろ?」
その後雪広グループの関係者が設備して帰った後、ずっと大人しく見ていたタマモが興味津々な様子でソフトクリームを作る機械に近寄って来た。
「あれは、おいしかったよ」
ソフトクリームを説明されると嬉しそうに笑顔を見せるが、実は雪広グループでの何回目かの会議の時に試作品のソフトクリームを横島とタマモは食べていたのだ。
「かき氷とかアイスもいいけど、夏はソフトクリームも欲しいからな」
タマモの嬉しそうな表情に横島もまた嬉しそうになるが、アイスは以前にも販売したしかき氷も近々販売する予定だった。
しかしソフトクリームも販売したいとしばらく考えていたのだから、本格的な夏を前に間に合ってホッとしている。
「ソフトクリームを使ったデザートも増やせるな。 何がいいか考えんとな」
学生達が夏休みに入る前に夏用のメニューを増やそうと、横島はタマモと相談しながらソフトクリームの機械を動かしていた。
何はともあれこの日からはソフトクリームがメニューに加わることになる