横島君のお店開店
「にゃ~ん」
お昼までまだ少し時間がある頃、いつもと同じようにビッケがやってくる
ほとんど毎日やって来るビッケはすっかり常連であり、この日も一人で遊びに来たようだ
同じ桜子の飼い猫であるビッケとクッキだが、社交的で自由に散歩に出かけるビッケに対してクッキは人見知りで一人では出歩かなかった
桜子が毎回クッキを連れて来るので横島には懐いているが、寮から店までの道のりが怖いらしい
「よう、いらっしゃい。 ミルクでいいか?」
ちょうど暇だった横島はビッケを撫でてミルクを出す
「また抜け出して来たん? 桜子が心配してるんよ」
「散歩が好きなんだよな~」
すっかり常連となってるビッケは、バイト以外でもよく遊びに来る木乃香達とも何度か顔を合わせている
どうもビッケは勝手に散歩に歩くらしく桜子が心配してるようだ
「ウチ、桜子にメールしとくよ」
最近はビッケがあんまり横島の店に来る為、来たら桜子に連絡する事になっている
桜子は心配らしくビッケが勝手に散歩に行くと、探しに歩くのが日課だったらしい
おかげで最近の横島は桜子ともメールをするような友達になっている
「こんにちはー、イチゴショート下さい!」
「ウチも同じ物をお願いします」
「いらっしゃい、まき絵ちゃん亜子ちゃん」
横島がビッケと遊んでいると佐々木まき絵と和泉亜子がやって来る
彼女達もまた初日に木乃香に誘われて来店して以来、たまにやってくるお客だった
サービスでよく割引したりする店が気に入ったようで、来店してはおしゃべりをしたりして楽しんでいる
「あー、ビッケまた来てるんだね~」
「ほんまや。 ウチら来た時にいつも居るような気がするわ」
頼んだケーキを美味しそうに頬張るまき絵と亜子だが、ふと気付くとビッケがカウンターの上で寛いでいた
店に来た時によく居るビッケに二人は驚いてるようである
「うちの一番のお得意様だからな~ ビッケのおかげで宝くじも当たったし本当に幸運を呼ぶ猫だよ」
褒められているビッケだが、話を聞いてるのか聞いてないのか分からないような態度で横島にじゃれついていく
まき絵や亜子も幸運を分けてもらおうとビッケに撫でるなど、まるで招き猫のような扱いだった
「今日の限定メニューはなんですか?」
「今日は札幌ラーメンだ。 食うか?」
店内が賑やかになりお昼に差し掛かる頃、夕映とのどかが昼食を食べにやって来る
今日のメニューが楽しみなのか僅かに瞳が輝いてる夕映はだったが、それは今までで一番庶民的なラーメンだった
「はい、二人分お願いします」
のどかに確認した夕映は二人分のラーメンを頼み、調理の為に厨房に入る横島を見つめる
「今までで一番庶民的ですね」
「でも作るのは大変みたいなんよ。 朝からスープを煮てるし、チャーシューも自家製やで」
横島の料理を一番食べてる夕映は庶民的なラーメンに少し驚きを感じるが、厨房に出入りして料理を見学したり手伝ったりしていた木乃香は見た目より大変だと教える
ちなみに木乃香に関しては春休みでもバイトの時間は増えてなく、一日二時間ほどなのだが客として居る時間もまた多かった
ただ料理の見学や手伝いをしたいと言う木乃香はバイトの時間外でも厨房に出入りしており、すっかり居着いていたりする
お昼までまだ少し時間がある頃、いつもと同じようにビッケがやってくる
ほとんど毎日やって来るビッケはすっかり常連であり、この日も一人で遊びに来たようだ
同じ桜子の飼い猫であるビッケとクッキだが、社交的で自由に散歩に出かけるビッケに対してクッキは人見知りで一人では出歩かなかった
桜子が毎回クッキを連れて来るので横島には懐いているが、寮から店までの道のりが怖いらしい
「よう、いらっしゃい。 ミルクでいいか?」
ちょうど暇だった横島はビッケを撫でてミルクを出す
「また抜け出して来たん? 桜子が心配してるんよ」
「散歩が好きなんだよな~」
すっかり常連となってるビッケは、バイト以外でもよく遊びに来る木乃香達とも何度か顔を合わせている
どうもビッケは勝手に散歩に歩くらしく桜子が心配してるようだ
「ウチ、桜子にメールしとくよ」
最近はビッケがあんまり横島の店に来る為、来たら桜子に連絡する事になっている
桜子は心配らしくビッケが勝手に散歩に行くと、探しに歩くのが日課だったらしい
おかげで最近の横島は桜子ともメールをするような友達になっている
「こんにちはー、イチゴショート下さい!」
「ウチも同じ物をお願いします」
「いらっしゃい、まき絵ちゃん亜子ちゃん」
横島がビッケと遊んでいると佐々木まき絵と和泉亜子がやって来る
彼女達もまた初日に木乃香に誘われて来店して以来、たまにやってくるお客だった
サービスでよく割引したりする店が気に入ったようで、来店してはおしゃべりをしたりして楽しんでいる
「あー、ビッケまた来てるんだね~」
「ほんまや。 ウチら来た時にいつも居るような気がするわ」
頼んだケーキを美味しそうに頬張るまき絵と亜子だが、ふと気付くとビッケがカウンターの上で寛いでいた
店に来た時によく居るビッケに二人は驚いてるようである
「うちの一番のお得意様だからな~ ビッケのおかげで宝くじも当たったし本当に幸運を呼ぶ猫だよ」
褒められているビッケだが、話を聞いてるのか聞いてないのか分からないような態度で横島にじゃれついていく
まき絵や亜子も幸運を分けてもらおうとビッケに撫でるなど、まるで招き猫のような扱いだった
「今日の限定メニューはなんですか?」
「今日は札幌ラーメンだ。 食うか?」
店内が賑やかになりお昼に差し掛かる頃、夕映とのどかが昼食を食べにやって来る
今日のメニューが楽しみなのか僅かに瞳が輝いてる夕映はだったが、それは今までで一番庶民的なラーメンだった
「はい、二人分お願いします」
のどかに確認した夕映は二人分のラーメンを頼み、調理の為に厨房に入る横島を見つめる
「今までで一番庶民的ですね」
「でも作るのは大変みたいなんよ。 朝からスープを煮てるし、チャーシューも自家製やで」
横島の料理を一番食べてる夕映は庶民的なラーメンに少し驚きを感じるが、厨房に出入りして料理を見学したり手伝ったりしていた木乃香は見た目より大変だと教える
ちなみに木乃香に関しては春休みでもバイトの時間は増えてなく、一日二時間ほどなのだが客として居る時間もまた多かった
ただ料理の見学や手伝いをしたいと言う木乃香はバイトの時間外でも厨房に出入りしており、すっかり居着いていたりする