平和な日常~夏~
そのまま横島とタマモはゆっくりとした時間を過ごすが、午後になるとタマモはビッケとクッキと一緒に庭で他の猫達と遊ぶ
麦藁帽子を被ったタマモは猫達と一緒に庭を走り回ったり、花壇や畑の草花を興味津々な様子で観察したりと見た目通りの子供と変わらない行動である
横島はそんなタマモを見ながら麻帆良カレーのレトルト用レシピを考えていた
工程の簡素化やスパイスや食材の変更など、いくつかの変更を考えながらレシピを作っていくらしい
「ねえ、マスター。 今回はどこが出そうなの?」
そんなことをしてるうちに時間は放課後になり明日菜とのどかに勉強を教え始める横島だが、前回横島の山かけリストで多少成績アップした美砂は早くも横島に期待していた
「正直、毎回当たる自信はないぞ。 過大な期待はしない方がいいんだが」
「わかってるわよ。 保険よ、ほ・け・ん」
少々過大な期待に苦笑いを見せる横島だが、美砂はあくまでも保険だと言い張る
さりげなく横島にボディタッチしておねだりするように頼む辺りかなり期待しているようだが、それを口に出すほど愚かではなかった
「のどかちゃん、ノート借りるぞ」
「えっ、私のですか!?」
「のどかちゃんが一番授業をそのまま書いてるんだよ。 正直、前回山が当たったのはのどかちゃんと木乃香ちゃんのノートのおかげだからな」
困ったような顔をするものの美砂のお願いを断ることも出来ない横島は、のどかのノートを見ながら山かけを始める
実は前回のテストで山かけが当たったのは他でもないのどかのノートのおかげだった
授業をきちんと聞いており教師が重要だと言った場所にはチェックを入れるなど、本当によく授業を聞いてノートを取っていたのだ
しかしそんな事実を知らないのどかは、自分のノートが山かけの重要なポイントだと言われてオロオロと困ってしまう
「流石、本屋ちゃんね」
「超りんといいんちょに続いて頭いいもんね~」
横島が褒めたことで注目を集めるのどかは顔を赤らめて俯いてしまうが、そんなのどかを見たタマモはのどかの元に歩み寄り心配そうに見つめる
「だいじょうぶ? いたいの?」
「ううん、大丈夫」
恥ずかしいという感情をあまり理解してないタマモがどこか痛いのかと心配すると、のどかは慌てて否定して大丈夫だからと笑顔をみせた
まさか心配されると思わなかったのどかは少し戸惑ってしまうが、タマモは純粋に心配してるため笑顔で大丈夫だと告げるしか出来ない
「タマちゃん優しいわ」
「本当にいい子よね~ 連れて帰りたいね」
「うちの子にならない?」
そんな風にのどかを心配していたタマモだったが、いつの間にか美砂達に囲まれて頭を撫でられたり抱きしめられたりしていた
円は連れて帰りたいと言うし、桜子はビッケとクッキを抱えながらうちの子にならないかと誘うのだからタマモはキョトンとしてしまう
イマイチ意味が分からないが、褒められたからいうことをしたのだということしかタマモには分からない
のどかは自分から注目が外れて少しホッとするが、そんな中でも明日菜は一人問題と真剣に格闘していた
麦藁帽子を被ったタマモは猫達と一緒に庭を走り回ったり、花壇や畑の草花を興味津々な様子で観察したりと見た目通りの子供と変わらない行動である
横島はそんなタマモを見ながら麻帆良カレーのレトルト用レシピを考えていた
工程の簡素化やスパイスや食材の変更など、いくつかの変更を考えながらレシピを作っていくらしい
「ねえ、マスター。 今回はどこが出そうなの?」
そんなことをしてるうちに時間は放課後になり明日菜とのどかに勉強を教え始める横島だが、前回横島の山かけリストで多少成績アップした美砂は早くも横島に期待していた
「正直、毎回当たる自信はないぞ。 過大な期待はしない方がいいんだが」
「わかってるわよ。 保険よ、ほ・け・ん」
少々過大な期待に苦笑いを見せる横島だが、美砂はあくまでも保険だと言い張る
さりげなく横島にボディタッチしておねだりするように頼む辺りかなり期待しているようだが、それを口に出すほど愚かではなかった
「のどかちゃん、ノート借りるぞ」
「えっ、私のですか!?」
「のどかちゃんが一番授業をそのまま書いてるんだよ。 正直、前回山が当たったのはのどかちゃんと木乃香ちゃんのノートのおかげだからな」
困ったような顔をするものの美砂のお願いを断ることも出来ない横島は、のどかのノートを見ながら山かけを始める
実は前回のテストで山かけが当たったのは他でもないのどかのノートのおかげだった
授業をきちんと聞いており教師が重要だと言った場所にはチェックを入れるなど、本当によく授業を聞いてノートを取っていたのだ
しかしそんな事実を知らないのどかは、自分のノートが山かけの重要なポイントだと言われてオロオロと困ってしまう
「流石、本屋ちゃんね」
「超りんといいんちょに続いて頭いいもんね~」
横島が褒めたことで注目を集めるのどかは顔を赤らめて俯いてしまうが、そんなのどかを見たタマモはのどかの元に歩み寄り心配そうに見つめる
「だいじょうぶ? いたいの?」
「ううん、大丈夫」
恥ずかしいという感情をあまり理解してないタマモがどこか痛いのかと心配すると、のどかは慌てて否定して大丈夫だからと笑顔をみせた
まさか心配されると思わなかったのどかは少し戸惑ってしまうが、タマモは純粋に心配してるため笑顔で大丈夫だと告げるしか出来ない
「タマちゃん優しいわ」
「本当にいい子よね~ 連れて帰りたいね」
「うちの子にならない?」
そんな風にのどかを心配していたタマモだったが、いつの間にか美砂達に囲まれて頭を撫でられたり抱きしめられたりしていた
円は連れて帰りたいと言うし、桜子はビッケとクッキを抱えながらうちの子にならないかと誘うのだからタマモはキョトンとしてしまう
イマイチ意味が分からないが、褒められたからいうことをしたのだということしかタマモには分からない
のどかは自分から注目が外れて少しホッとするが、そんな中でも明日菜は一人問題と真剣に格闘していた