平和な日常~夏~
「妥協点まで持ち込めるか?」
「難しいでしょう。 高畑氏はともかくナギの息子は一時的でさえ受け入れすることを各国魔法協会拒否しています」
その後も報告は進むが、魔法学校卒業間近のネギの行く先に関しては全く目処が立たない
以前にも少し説明したが近右衛門はネギの受け入れを高畑個人とし、世界各国の魔法協会で定期的に移動させる妥協案を考えていたのだ
各国の魔法協会がメガロとの交渉にこだわるのならばそれも可能だろうと考えていたが、各国魔法協会の反応は思った以上に冷たい
「困ったのう。 いくらなんでも期限もなく居着かれる訳にはいかん」
なんとか地球側魔法協会の不和を減らそうと妥協点を探す近右衛門だが、各国魔法協会は交渉の問題とネギの去就を切り離しネギの去就に関しては関わらないとの姿勢をとっている
最悪これで交渉が流れても責任は関東魔法協会に押し付けることが出来るし、そもそもメガロを信用してないのだから交渉自体に乗り気ではないのだ
麻帆良が独立してから二十年が過ぎようとしてるが、現在の各国魔法協会の現状は近右衛門の想定以上に悪いようだった
「各国魔法協会は近年メガロメセンブリアへ経済的な依存度を深めています。 元老院はこちらの世界の状況から経済的な支配を強めてると思われます」
「結局向こうの影響力を排除しない限りは、命令が協力に変わるだけじゃからのう。 法的な命令ならばまだ責任が向こうにあるが、協力の場合は責任がこちらじゃからのう。 アメリカから学んだ支配体制か……」
ネギの去就の話はいつの間にか、魔法世界と地球側魔法協会の関係にまで及んでいる
指揮命令権に冷静な各国魔法協会の内情は、近右衛門の予想以上に悪化していたのだ
魔法世界の限界が遠くないと知るメガロ元老院が限界後を見据え地球側魔法協会の支配の強化を進めたのかもしれないと近右衛門は考えるが、それに対抗するのはなかなか難しい
「それと一部の魔法協会はメルディアナにナギの息子の件を止めるように圧力をかけてます。 メガロメセンブリアの横暴を防ぐには、我々の力を必要以上に落とすのを嫌ったのだと思われますが」
世界にはメガロの影響力を減らしたい魔法協会は多いが、現状でメガロの影響力がなく曲がりなにりも対抗出来る力があるのは数えるほどしかない
各国魔法協会の中には、この件で関東魔法協会の力が落ちるのを嫌った動きも多かった
加えて関東魔法協会がこの件をきっかけにメガロとの和解するのを嫌った動きもある
良くも悪くもメガロと対する立場の麻帆良を残したい者が多いようだ
麻帆良祭や今後の対策で関東魔法協会が沈黙する中、各国魔法協会は余計なことをしたメルディアナにネギは自分達でなんとかしろと圧力をかけていたのである
「高畑君には悪いが、一般人として麻帆良に住ませるのも難しいかもしれんのう」
「私も賛成しかねます。 エヴァンジェリンやアスナ姫の時とは状況が違います。 少なくともMrスプリングフィールドが死ぬまでは御自分で守るのが筋です」
ネギの状況は近右衛門の想定以上に難しくなっていた
近右衛門は高畑への恩情から一般人として麻帆良に住むのは認めるつもりだったが、身内の魔法協会内部からも異論が出ている
明日菜やエヴァを受け入れた関東魔法協会の者は決して冷たい訳ではないが、守るべき肉親が居る者を危険と理解して受け入れるほどお人よしでもない
事態は近右衛門一人で解決出来るレベルを越しつつあった
「難しいでしょう。 高畑氏はともかくナギの息子は一時的でさえ受け入れすることを各国魔法協会拒否しています」
その後も報告は進むが、魔法学校卒業間近のネギの行く先に関しては全く目処が立たない
以前にも少し説明したが近右衛門はネギの受け入れを高畑個人とし、世界各国の魔法協会で定期的に移動させる妥協案を考えていたのだ
各国の魔法協会がメガロとの交渉にこだわるのならばそれも可能だろうと考えていたが、各国魔法協会の反応は思った以上に冷たい
「困ったのう。 いくらなんでも期限もなく居着かれる訳にはいかん」
なんとか地球側魔法協会の不和を減らそうと妥協点を探す近右衛門だが、各国魔法協会は交渉の問題とネギの去就を切り離しネギの去就に関しては関わらないとの姿勢をとっている
最悪これで交渉が流れても責任は関東魔法協会に押し付けることが出来るし、そもそもメガロを信用してないのだから交渉自体に乗り気ではないのだ
麻帆良が独立してから二十年が過ぎようとしてるが、現在の各国魔法協会の現状は近右衛門の想定以上に悪いようだった
「各国魔法協会は近年メガロメセンブリアへ経済的な依存度を深めています。 元老院はこちらの世界の状況から経済的な支配を強めてると思われます」
「結局向こうの影響力を排除しない限りは、命令が協力に変わるだけじゃからのう。 法的な命令ならばまだ責任が向こうにあるが、協力の場合は責任がこちらじゃからのう。 アメリカから学んだ支配体制か……」
ネギの去就の話はいつの間にか、魔法世界と地球側魔法協会の関係にまで及んでいる
指揮命令権に冷静な各国魔法協会の内情は、近右衛門の予想以上に悪化していたのだ
魔法世界の限界が遠くないと知るメガロ元老院が限界後を見据え地球側魔法協会の支配の強化を進めたのかもしれないと近右衛門は考えるが、それに対抗するのはなかなか難しい
「それと一部の魔法協会はメルディアナにナギの息子の件を止めるように圧力をかけてます。 メガロメセンブリアの横暴を防ぐには、我々の力を必要以上に落とすのを嫌ったのだと思われますが」
世界にはメガロの影響力を減らしたい魔法協会は多いが、現状でメガロの影響力がなく曲がりなにりも対抗出来る力があるのは数えるほどしかない
各国魔法協会の中には、この件で関東魔法協会の力が落ちるのを嫌った動きも多かった
加えて関東魔法協会がこの件をきっかけにメガロとの和解するのを嫌った動きもある
良くも悪くもメガロと対する立場の麻帆良を残したい者が多いようだ
麻帆良祭や今後の対策で関東魔法協会が沈黙する中、各国魔法協会は余計なことをしたメルディアナにネギは自分達でなんとかしろと圧力をかけていたのである
「高畑君には悪いが、一般人として麻帆良に住ませるのも難しいかもしれんのう」
「私も賛成しかねます。 エヴァンジェリンやアスナ姫の時とは状況が違います。 少なくともMrスプリングフィールドが死ぬまでは御自分で守るのが筋です」
ネギの状況は近右衛門の想定以上に難しくなっていた
近右衛門は高畑への恩情から一般人として麻帆良に住むのは認めるつもりだったが、身内の魔法協会内部からも異論が出ている
明日菜やエヴァを受け入れた関東魔法協会の者は決して冷たい訳ではないが、守るべき肉親が居る者を危険と理解して受け入れるほどお人よしでもない
事態は近右衛門一人で解決出来るレベルを越しつつあった