平和な日常~夏~
「時代劇が好きなんですか?」
「ぽー」
その頃二階のリビングでは、さよとハニワ兵が並んでテレビを見ていた
しかも何故かハニワ兵の手元にはスケッチブックがあり、ハニワ兵はスケッチブックに文字を書いてさよと意思疎通をしてるらしい
「へ~、仲間がいっぱい居るんですか~ 羨ましいですね」
「ぽー!」
どうもテレビを見ながら身の上話をしているらしく、それぞれに自分の身の上話をするが本当に相手に伝わってるかは微妙だった
「私、幽霊の才能がないんです……」
「ぽー……」
身の上から幽霊の才能が無くて今まで苦労した話をするさよに、ハニワ兵も自分は才能がないと何故か意気投合してしまい、密かに二人の様子を見ていた土偶羅が頭痛を感じたとか感じなかったとか
何はともあれさよとドジなハニワ兵は順調に仲良くなっていく
一方シャークティ達が帰った店内は再び静かになっていたが、入れ違いで刀子がやって来ていた
「まだ忙しそうっすね」
「いろいろと後始末が多くってね」
時間的にはいつも刀子が来る時間と大差ないが、顔色や見た感じでまだゆっくり出来てないのは横島でなくとも分かる
流石に再び疲れが溜まって来た様子だし、正直横島が手助けをすればその分を更に働いて無理をしてしまうのかもしれない
まあそれでも体調を壊すほどではないので、最低限の自己管理はしてるのだろうが
「今週いっぱいでやっと落ち着くわ。 大きな問題はないから」
麻帆良祭関連では様々な問題やアクシデントはあったが、それでも裏に絡む大きな問題がなかったことで魔法協会もだいぶ落ち着いたようだ
実際のところ麻帆良祭は魔法協会の危機管理が問われる時期なだけに、戦時体制に近いほど大変なのである
一年で一番大変な時期なだけに、刀子ですらもようやく終わったと僅かな開放感を感じてほどなのだから
「それじゃ今日は少し飲みますか?」
「ええ、そのつもりよ」
久しぶりに少し飲めるだけの余裕がある刀子に横島は酒を勧め、二人でゆっくり飲み始める
まだ少し忙しいのだろうが、いい加減刀子もストレスが溜まってるのか飲みたそうな様子だったのだ
「結構お酒強いっすよね」
「可愛げがないって言いたいんでしょ? 男の人ってだいたい同じこと言うわよね」
「そんなこと言ってませんよ。 それに昔の知り合いに一人で店のほとんど飲み干すような酒豪が居ましたしね」
春以降何度か刀子は横島の店で酒を飲んでいるが、彼女は結構お酒に強かった
なんとなく横島は刀子の姿に懐かしい人を思い出してしまうが、刀子自身はお酒が強い自分にいいイメージがないらしい
「隙がない女は可愛げがないって言われたことがあるわ」
「まあそりゃ男女が二人で酒を飲みに行けば、男はあわよくばって考えるのは当然っすからね」
この日の刀子は麻帆良祭の忙しさもようやく終わりが見えた影響からか何故か饒舌だった
多少愚痴っぽくなっているが本人は気付いてないらしく、お酒の勢いにも押されて男女の微妙な話をしていく
「ぽー」
その頃二階のリビングでは、さよとハニワ兵が並んでテレビを見ていた
しかも何故かハニワ兵の手元にはスケッチブックがあり、ハニワ兵はスケッチブックに文字を書いてさよと意思疎通をしてるらしい
「へ~、仲間がいっぱい居るんですか~ 羨ましいですね」
「ぽー!」
どうもテレビを見ながら身の上話をしているらしく、それぞれに自分の身の上話をするが本当に相手に伝わってるかは微妙だった
「私、幽霊の才能がないんです……」
「ぽー……」
身の上から幽霊の才能が無くて今まで苦労した話をするさよに、ハニワ兵も自分は才能がないと何故か意気投合してしまい、密かに二人の様子を見ていた土偶羅が頭痛を感じたとか感じなかったとか
何はともあれさよとドジなハニワ兵は順調に仲良くなっていく
一方シャークティ達が帰った店内は再び静かになっていたが、入れ違いで刀子がやって来ていた
「まだ忙しそうっすね」
「いろいろと後始末が多くってね」
時間的にはいつも刀子が来る時間と大差ないが、顔色や見た感じでまだゆっくり出来てないのは横島でなくとも分かる
流石に再び疲れが溜まって来た様子だし、正直横島が手助けをすればその分を更に働いて無理をしてしまうのかもしれない
まあそれでも体調を壊すほどではないので、最低限の自己管理はしてるのだろうが
「今週いっぱいでやっと落ち着くわ。 大きな問題はないから」
麻帆良祭関連では様々な問題やアクシデントはあったが、それでも裏に絡む大きな問題がなかったことで魔法協会もだいぶ落ち着いたようだ
実際のところ麻帆良祭は魔法協会の危機管理が問われる時期なだけに、戦時体制に近いほど大変なのである
一年で一番大変な時期なだけに、刀子ですらもようやく終わったと僅かな開放感を感じてほどなのだから
「それじゃ今日は少し飲みますか?」
「ええ、そのつもりよ」
久しぶりに少し飲めるだけの余裕がある刀子に横島は酒を勧め、二人でゆっくり飲み始める
まだ少し忙しいのだろうが、いい加減刀子もストレスが溜まってるのか飲みたそうな様子だったのだ
「結構お酒強いっすよね」
「可愛げがないって言いたいんでしょ? 男の人ってだいたい同じこと言うわよね」
「そんなこと言ってませんよ。 それに昔の知り合いに一人で店のほとんど飲み干すような酒豪が居ましたしね」
春以降何度か刀子は横島の店で酒を飲んでいるが、彼女は結構お酒に強かった
なんとなく横島は刀子の姿に懐かしい人を思い出してしまうが、刀子自身はお酒が強い自分にいいイメージがないらしい
「隙がない女は可愛げがないって言われたことがあるわ」
「まあそりゃ男女が二人で酒を飲みに行けば、男はあわよくばって考えるのは当然っすからね」
この日の刀子は麻帆良祭の忙しさもようやく終わりが見えた影響からか何故か饒舌だった
多少愚痴っぽくなっているが本人は気付いてないらしく、お酒の勢いにも押されて男女の微妙な話をしていく