麻帆良祭
さて二日目の横島の予定だったが、店舗の担当時間は午後である
そのため仕込みが終わった横島は桜子と共に約束していた猫のイベントを訪れていた
「こりゃまた混んでるな~」
二人がやって来たのは世界の猫サミットというイベントだった
これはいわゆる世界の猫達を集めたイベントであり、たくさんの種類の猫達を生で見れるイベントである
他にもペット用の猫の販売や猫グッズの販売も多数行われており多くの人で賑わっていた
桜子はビッケとクッキを連れて来ており、横島と共に珍しい猫達を見たりビッケとクッキ用のネコグッズを購入したりしている
「このくらいの天気だと、ひなたぼっこの方が気持ちいいみたいだな」
ビッケとクッキにも珍しい猫達などを見せてはみたが、あまり興味はないらしく二匹は乗り気ではなかった
結局横島と桜子は二匹が気に入ったグッズなどを購入した後、近くの公園でひなたぼっこを始める
「クッキは人見知りなんだよね~」
桜子としてはせっかくだから二匹にいろいろ仲間を見せたかったようだが、人懐っこいビッケはともかく人見知りのクッキは少々怯えてる時もあった
そんな二匹としては天気もいいことから、ひなたぼっこの方が好きなようである
芝生の上に寝転んだ二匹は、微かな風に吹かれながらも太陽の光を浴びて気持ち良さそうに尻尾が揺れていた
「弁当でも作ってくればよかったかな」
賑やかで騒がしい麻帆良祭だが、横島達が居る一角は同じように猫を連れた人達や家族連れの憩いの場所になっている
場所は普段はどこにでもあるような公園なのだが、この日はピクニックなどを楽しむ人達で賑わっていたのだ
そのまま横島と桜子は取り留めのない会話をしつつ、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしていく
「疲れてるみたいだな……」
それからほどなく、いつの間にか元気に走り回るビッケとクッキと対称的に桜子が早々にぐっすり眠ってしまう
横島共々横になってひなたぼっこしていたのだが、連日の疲れが溜まっていたのかビッケとクッキより先に桜子が眠ってしまっていたのだ
流石に風邪を引いたらダメだからと横島は着ていたジャケットをかけるが、それでも全く気付く気配もない
そんなぐっすり眠る桜子の表情は年相応でありながら、いつもの天真爛漫な様子とは違う穏やかな笑みを浮かべている
恐らく滅多に人に見せない表情なんだと思うと、少し得した気分になるのは横島でなくとも感じることだろう
その後桜子が目を覚ますのは一時間ほど眠った後だった
「ごめんね、いつの間にか寝ちゃってたよ」
「俺はこいつらと遊んでたから気にしなくていいぞ」
ぐっすりと昼寝した桜子と横島はお腹が空いた為にお昼にしようとしたが、なかなかペット同伴が可能な店が無かった
結果的に二人は屋台で適当に食べたい物を買って公園に戻っている
ミルクを美味しそうに飲む二匹を前に桜子はちょっと恥ずかしそうに熟睡したことを謝るが、横島は当然気にするはずもない
そのため仕込みが終わった横島は桜子と共に約束していた猫のイベントを訪れていた
「こりゃまた混んでるな~」
二人がやって来たのは世界の猫サミットというイベントだった
これはいわゆる世界の猫達を集めたイベントであり、たくさんの種類の猫達を生で見れるイベントである
他にもペット用の猫の販売や猫グッズの販売も多数行われており多くの人で賑わっていた
桜子はビッケとクッキを連れて来ており、横島と共に珍しい猫達を見たりビッケとクッキ用のネコグッズを購入したりしている
「このくらいの天気だと、ひなたぼっこの方が気持ちいいみたいだな」
ビッケとクッキにも珍しい猫達などを見せてはみたが、あまり興味はないらしく二匹は乗り気ではなかった
結局横島と桜子は二匹が気に入ったグッズなどを購入した後、近くの公園でひなたぼっこを始める
「クッキは人見知りなんだよね~」
桜子としてはせっかくだから二匹にいろいろ仲間を見せたかったようだが、人懐っこいビッケはともかく人見知りのクッキは少々怯えてる時もあった
そんな二匹としては天気もいいことから、ひなたぼっこの方が好きなようである
芝生の上に寝転んだ二匹は、微かな風に吹かれながらも太陽の光を浴びて気持ち良さそうに尻尾が揺れていた
「弁当でも作ってくればよかったかな」
賑やかで騒がしい麻帆良祭だが、横島達が居る一角は同じように猫を連れた人達や家族連れの憩いの場所になっている
場所は普段はどこにでもあるような公園なのだが、この日はピクニックなどを楽しむ人達で賑わっていたのだ
そのまま横島と桜子は取り留めのない会話をしつつ、久しぶりにゆっくりとした時間を過ごしていく
「疲れてるみたいだな……」
それからほどなく、いつの間にか元気に走り回るビッケとクッキと対称的に桜子が早々にぐっすり眠ってしまう
横島共々横になってひなたぼっこしていたのだが、連日の疲れが溜まっていたのかビッケとクッキより先に桜子が眠ってしまっていたのだ
流石に風邪を引いたらダメだからと横島は着ていたジャケットをかけるが、それでも全く気付く気配もない
そんなぐっすり眠る桜子の表情は年相応でありながら、いつもの天真爛漫な様子とは違う穏やかな笑みを浮かべている
恐らく滅多に人に見せない表情なんだと思うと、少し得した気分になるのは横島でなくとも感じることだろう
その後桜子が目を覚ますのは一時間ほど眠った後だった
「ごめんね、いつの間にか寝ちゃってたよ」
「俺はこいつらと遊んでたから気にしなくていいぞ」
ぐっすりと昼寝した桜子と横島はお腹が空いた為にお昼にしようとしたが、なかなかペット同伴が可能な店が無かった
結果的に二人は屋台で適当に食べたい物を買って公園に戻っている
ミルクを美味しそうに飲む二匹を前に桜子はちょっと恥ずかしそうに熟睡したことを謝るが、横島は当然気にするはずもない