麻帆良祭
営業が終わり一段落してる横島達だったが、仕事はまだまだ残っている
後片付けや店内外の清掃に明日の最終発注と一部料理の仕込みなど、やるべきことは山積みなのだが……
「乾杯~!!」
何かをするよりも先に一日目が大繁盛のまま終わったことで乾杯をしていた
少女達はジュースだが、横島は限定ディナーに使用した結構いい値段のワインの残り物で乾杯している
つまみは少しだけ余った食材で簡単に調理した物だったが、夕方から働きづめだった横島や少女達はお腹が空いていたらしく次々に平らげていく
加えて途中で他のシフトの少女達も次々に合流して宴会になってしまい、後片付けと明日の仕込みが終わるのは日付が変わった頃までずれ込むことになった
その後この日も朝まで騒ぐつもりだった少女達を明日と明後日の為にと半ば強引に帰宅させた横島は、注文品のスイーツを作る為に自分も店に戻る
いろいろ時間が押した結果、今夜もほぼ徹夜が確定であった
「ゆっくりやるか」
寝ようと思えば時間が足りないが、徹夜すると思えば時間に余裕がある
麻帆良を包むようなお祭りの空気は深夜になっても変わることがなく、あちこちからは賑やかに騒ぐ声がしていた
横島はそんなお祭りの空気を楽しみつつ調理をしていく
「今日も徹夜ですか?」
それからしばらく時間が過ぎ、深夜三時を越えた頃だろうか
二階でテレビを見ていたさよが、横島が戻って来ないのを心配して探しに来ていた
ここ数日ほとんど寝てないだけに少し心配しているようである
「まあな、注文品が多いからな」
多少心配そうに見つめるさよに横島は大丈夫だからと告げるが、さよは心配さと不思議さが入り混じったような表情である
まあさよも横島が他人と違うのは理解してるが、それでも心配にはなるらしい
「働き者なんですね」
「最近を基準にされると困るな。 今は麻帆良祭があるから特別だよ」
麻帆良祭前を知らないさよはすっかり横島を誤解して尊敬の眼差しを向けるが、横島は困ったように笑うしか出来なかった
麻帆良祭が終われば元の生活に戻す予定だし、現状以上の忙しさは望んでないのだから
「でも皆さんそう言ってましたよ。 本当は真面目で働き者なんだって」
さよに現状が特別だと説明する横島だが、どうも2-Aの少女達が横島を真面目だと噂してるのを聞いたらしい
相変わらず誤解が広がってる現状に横島は深いため息をつくしか出来なかった
何はともあれ横島はさよとおしゃべりをしながら、朝までスイーツの調理を続けていく
そして麻帆良祭も二日目になり、この日の朝の店番は茶々丸だった
本当は木乃香達の誰かに頼むつもりだったのだが、昨日結構疲れていたようなので疲れとは無縁な茶々丸に頼んでいたらしい
「いらっしゃいませ」
店番自体は超包子も手伝ってる茶々丸にとっては簡単なのだが、どうもゆっくりしてるのが落ち着かないらしく店を覗きに来た近所の常連を相手に営業を始めてしまう
木乃香と同じく横島からは好きしていいと言われていた為に茶々丸は営業をするが、街の人気者である茶々丸が店番をした結果近所の住人が集まったのはある意味当然の結果だった
後片付けや店内外の清掃に明日の最終発注と一部料理の仕込みなど、やるべきことは山積みなのだが……
「乾杯~!!」
何かをするよりも先に一日目が大繁盛のまま終わったことで乾杯をしていた
少女達はジュースだが、横島は限定ディナーに使用した結構いい値段のワインの残り物で乾杯している
つまみは少しだけ余った食材で簡単に調理した物だったが、夕方から働きづめだった横島や少女達はお腹が空いていたらしく次々に平らげていく
加えて途中で他のシフトの少女達も次々に合流して宴会になってしまい、後片付けと明日の仕込みが終わるのは日付が変わった頃までずれ込むことになった
その後この日も朝まで騒ぐつもりだった少女達を明日と明後日の為にと半ば強引に帰宅させた横島は、注文品のスイーツを作る為に自分も店に戻る
いろいろ時間が押した結果、今夜もほぼ徹夜が確定であった
「ゆっくりやるか」
寝ようと思えば時間が足りないが、徹夜すると思えば時間に余裕がある
麻帆良を包むようなお祭りの空気は深夜になっても変わることがなく、あちこちからは賑やかに騒ぐ声がしていた
横島はそんなお祭りの空気を楽しみつつ調理をしていく
「今日も徹夜ですか?」
それからしばらく時間が過ぎ、深夜三時を越えた頃だろうか
二階でテレビを見ていたさよが、横島が戻って来ないのを心配して探しに来ていた
ここ数日ほとんど寝てないだけに少し心配しているようである
「まあな、注文品が多いからな」
多少心配そうに見つめるさよに横島は大丈夫だからと告げるが、さよは心配さと不思議さが入り混じったような表情である
まあさよも横島が他人と違うのは理解してるが、それでも心配にはなるらしい
「働き者なんですね」
「最近を基準にされると困るな。 今は麻帆良祭があるから特別だよ」
麻帆良祭前を知らないさよはすっかり横島を誤解して尊敬の眼差しを向けるが、横島は困ったように笑うしか出来なかった
麻帆良祭が終われば元の生活に戻す予定だし、現状以上の忙しさは望んでないのだから
「でも皆さんそう言ってましたよ。 本当は真面目で働き者なんだって」
さよに現状が特別だと説明する横島だが、どうも2-Aの少女達が横島を真面目だと噂してるのを聞いたらしい
相変わらず誤解が広がってる現状に横島は深いため息をつくしか出来なかった
何はともあれ横島はさよとおしゃべりをしながら、朝までスイーツの調理を続けていく
そして麻帆良祭も二日目になり、この日の朝の店番は茶々丸だった
本当は木乃香達の誰かに頼むつもりだったのだが、昨日結構疲れていたようなので疲れとは無縁な茶々丸に頼んでいたらしい
「いらっしゃいませ」
店番自体は超包子も手伝ってる茶々丸にとっては簡単なのだが、どうもゆっくりしてるのが落ち着かないらしく店を覗きに来た近所の常連を相手に営業を始めてしまう
木乃香と同じく横島からは好きしていいと言われていた為に茶々丸は営業をするが、街の人気者である茶々丸が店番をした結果近所の住人が集まったのはある意味当然の結果だった