麻帆良祭
さていよいよ本番前日になったこの日だが、昨日までの四日と比べると横島は余裕が出来ていた
前日までの様々な試行錯誤がようやく結果に繋がり、大きなトラブルさえ起きなければ横島のフォローがなくてもなんとかやって行けそうなのである
まあ全体的には微妙なバランスの上に成り立つギリギリの運営状況なのは変わらないが、それでも格段の進歩と言えた
日々成長し状況に適応していく少女達に横島は喜びと僅かな寂しさを感じつつも、麻帆良祭という一大イベントを楽しんでいる
そんな訳で仕込みと開店までは手伝っていた横島だったが、開店と同時に担当時間でないためフロアで休憩しつつ麻帆良スポーツ臨時号を見ていた
「マスターも分かりやすいわよね」
同じく担当時間でない為に暇だった美砂は横島と一緒に休憩していたが、横島の見てる記事に意味ありげな笑みを浮かべる
「せっかくのミスコンなんだから、一票入れんと勿体ないだろ」
横島が見ていた記事は麻帆良祭でのミスコンの出場メンバーだった
数日前からミスコンが行われており、ミス麻帆良祭が今日決まる予定なのだ
先程から横島はミスコンの記事を食い入るように見ていたのである
「誰に入れるの? やっぱりこの人?」
「うーん、迷うな~ こっちも捨て難い」
何故かミスコンで誰がいいかと盛り上がる横島と美砂は、誰の何処がいいとか魅力的だとかまるで男同士のように遠慮なく話が弾んでいく
元々エロ話などにも積極的な美砂だけあって話が合うのだろう
相手が中学生や知り合いになれば横島が自重するのだが、ミスコンは十八才以上なため割と素直に楽しんでるようだ
「マスターってぶりっ子とか好きかと思ってたけど……」
横島の好みと言うかミスコンの選択を聞いていた美砂は、割と分かりやすいぶりっ子が入ってないことに少し驚きを感じていた
騙された過去や日頃の様子から、分かりやすいぶりっ子のような女が好きかと考えていたらしい
「嫌いじゃないけど、好きな訳でもないかな。 流石にあんまり腹黒いのは嫌だけど」
自分が美砂にどういう目で見られてるのか気付き苦笑いを浮かべた横島だが、流石にぶりっ子に騙されるほど馬鹿じゃなかった
まあ横島としてはぶりっ子が悪いとも感じないし、見てる分に可愛いならそれで構わないのだが
ただそんな上辺の態度や優しさに騙されるように見られてる自分には、苦笑いしか浮かばないようである
「確かミスコンの最終審査は水着だったはずよ。 一緒に見に行こうよ」
「………何時からだ?」
ニヤニヤと横島をからかうような笑顔を浮かべた美砂は、耳元でミスコンの審査に水着があるから見に行こうと誘う
横島が今日の予定なんかを頭に浮かべ苦悩の表情を浮かべると、美砂は楽しそうにクスクスと笑っていた
「確か二時からだったはずよ」
「俺も美砂ちゃんも担当だから行けないだろう。 行けないの知ってて言ったな?」
「あら偶然ね。 水着くらいなら私達が夏に見せて上げるわよ」
苦悩の表情を浮かべ時間を聞いた横島だったが、担当時間な為に行けないようだった
どうやら美砂は知ってて横島の反応を楽しんでたらしいが、夏には一緒に海に行きたいとちゃっかりアピールしてる辺りは彼女らしいのだろう
前日までの様々な試行錯誤がようやく結果に繋がり、大きなトラブルさえ起きなければ横島のフォローがなくてもなんとかやって行けそうなのである
まあ全体的には微妙なバランスの上に成り立つギリギリの運営状況なのは変わらないが、それでも格段の進歩と言えた
日々成長し状況に適応していく少女達に横島は喜びと僅かな寂しさを感じつつも、麻帆良祭という一大イベントを楽しんでいる
そんな訳で仕込みと開店までは手伝っていた横島だったが、開店と同時に担当時間でないためフロアで休憩しつつ麻帆良スポーツ臨時号を見ていた
「マスターも分かりやすいわよね」
同じく担当時間でない為に暇だった美砂は横島と一緒に休憩していたが、横島の見てる記事に意味ありげな笑みを浮かべる
「せっかくのミスコンなんだから、一票入れんと勿体ないだろ」
横島が見ていた記事は麻帆良祭でのミスコンの出場メンバーだった
数日前からミスコンが行われており、ミス麻帆良祭が今日決まる予定なのだ
先程から横島はミスコンの記事を食い入るように見ていたのである
「誰に入れるの? やっぱりこの人?」
「うーん、迷うな~ こっちも捨て難い」
何故かミスコンで誰がいいかと盛り上がる横島と美砂は、誰の何処がいいとか魅力的だとかまるで男同士のように遠慮なく話が弾んでいく
元々エロ話などにも積極的な美砂だけあって話が合うのだろう
相手が中学生や知り合いになれば横島が自重するのだが、ミスコンは十八才以上なため割と素直に楽しんでるようだ
「マスターってぶりっ子とか好きかと思ってたけど……」
横島の好みと言うかミスコンの選択を聞いていた美砂は、割と分かりやすいぶりっ子が入ってないことに少し驚きを感じていた
騙された過去や日頃の様子から、分かりやすいぶりっ子のような女が好きかと考えていたらしい
「嫌いじゃないけど、好きな訳でもないかな。 流石にあんまり腹黒いのは嫌だけど」
自分が美砂にどういう目で見られてるのか気付き苦笑いを浮かべた横島だが、流石にぶりっ子に騙されるほど馬鹿じゃなかった
まあ横島としてはぶりっ子が悪いとも感じないし、見てる分に可愛いならそれで構わないのだが
ただそんな上辺の態度や優しさに騙されるように見られてる自分には、苦笑いしか浮かばないようである
「確かミスコンの最終審査は水着だったはずよ。 一緒に見に行こうよ」
「………何時からだ?」
ニヤニヤと横島をからかうような笑顔を浮かべた美砂は、耳元でミスコンの審査に水着があるから見に行こうと誘う
横島が今日の予定なんかを頭に浮かべ苦悩の表情を浮かべると、美砂は楽しそうにクスクスと笑っていた
「確か二時からだったはずよ」
「俺も美砂ちゃんも担当だから行けないだろう。 行けないの知ってて言ったな?」
「あら偶然ね。 水着くらいなら私達が夏に見せて上げるわよ」
苦悩の表情を浮かべ時間を聞いた横島だったが、担当時間な為に行けないようだった
どうやら美砂は知ってて横島の反応を楽しんでたらしいが、夏には一緒に海に行きたいとちゃっかりアピールしてる辺りは彼女らしいのだろう