麻帆良祭
その後も大きな問題などは起きないで店の営業は順調に進んでいく
流石にお昼頃になると大学生を中心に客が増えて忙しくはなるが、人数を増やした事が功を奏して大きなトラブルもなく乗り切ることが出来ていた
初日から大学生で混んだ理由は元々超包子の知名度が高いことと中学生が外部で出し物をやる物珍しさであり、結構な数の大学生が集まったようである
「中華まん追加お願い!」
「麻帆良カレー三つ入りました」
そんな中で2-Aのみんながこの日一番苦戦していたのは、役割ごとの連携だろう
基本的にカウンター対応の明日菜達が受けた注文を厨房に頼むのだが、夕映やのどか達などのサポートメンバーと木乃香達などの調理メンバーの息が微妙に合わないのだ
人数が多いからなんとかなってるが少しバタバタした感じが多く、横島や五月があちこちのサポートに回っていた
まあこればっかりは営業しながら慣れるしかない
そのために無理をして本番前に開店した訳だし……
「あやかちゃん、そろそろお昼も終わるし半分ずつ休憩に入った方がいいぞ」
「そうですわね。 では午後に部活の準備など予定のない人から休憩に入りましょうか」
お昼も終わりに差し掛かった一時頃、横島はそろそろお昼休憩を入れるべくあやかに声をかけていた
午後からは部活などの準備で何人か抜ける者もおり、逆に午前中部活などの準備だった者は午後から参加する予定である
抜ける人が居るうちに午後も続けて仕事する者達を選んで休憩させていく
「木乃香ちゃんは余裕だな」
「うちも緊張してるんよ。 失敗したら大変やもん」
半数の者が休憩に入ると厨房は一気に人が減るが、そんな中調理担当に横島・茶々丸・木乃香・千鶴が残っていた
午後には超包子のメンバーも来る予定であり、超と五月が一足先に休憩に入っていたのだ
開店して数時間が過ぎたが、あちこちに気を配っていた横島・超・五月を抜けば木乃香が一番安定していたと横島は感じている
横島の店でバイトをしてた経験が着実な成果となっていたのだ
木乃香自身は緊張したと言うが、それでも普段通りのペースで料理を作れたことは非常にいい傾向なのである
「忙しくなると一つ一つの料理が不安になるわね。 あまり待たせるのも悪いし……」
一方同じ調理を担当していた千鶴は、次々に料理を作る大変さを改めて感じていたようだ
特に忙しくなると味のばらつきなどが出ないかなど不安もあるらしい
「焦らないで自分のペースで作れば大丈夫だって。 それに初日から完璧に出来たら俺の立場がないだろうが」
料理を楽しむ事と仕事で作る違いに多少戸惑いを感じる千鶴だったが、横島は出来るだけリラックス出来るように軽い調子で話していく
元々横島としてはもっと失敗が多いかと思っていたのだが、2-Aの少女達は予想以上に上手くやっていたのだ
「そうですね」
「失敗したら一緒に謝ればいいだけだからな。 もっと楽しむといいぞ」
味付けに関わる調理担当者は、ある意味一番プレッシャーのかかる役割なのかもしれない
ましてお嬢様育ちの千鶴はボランティアの経験はあっても、お金を貰う仕事などした経験があるはずないのだから
横島はそんな千鶴や木乃香がリラックス出来るように密かに考えながら二人と会話をしていく
流石にお昼頃になると大学生を中心に客が増えて忙しくはなるが、人数を増やした事が功を奏して大きなトラブルもなく乗り切ることが出来ていた
初日から大学生で混んだ理由は元々超包子の知名度が高いことと中学生が外部で出し物をやる物珍しさであり、結構な数の大学生が集まったようである
「中華まん追加お願い!」
「麻帆良カレー三つ入りました」
そんな中で2-Aのみんながこの日一番苦戦していたのは、役割ごとの連携だろう
基本的にカウンター対応の明日菜達が受けた注文を厨房に頼むのだが、夕映やのどか達などのサポートメンバーと木乃香達などの調理メンバーの息が微妙に合わないのだ
人数が多いからなんとかなってるが少しバタバタした感じが多く、横島や五月があちこちのサポートに回っていた
まあこればっかりは営業しながら慣れるしかない
そのために無理をして本番前に開店した訳だし……
「あやかちゃん、そろそろお昼も終わるし半分ずつ休憩に入った方がいいぞ」
「そうですわね。 では午後に部活の準備など予定のない人から休憩に入りましょうか」
お昼も終わりに差し掛かった一時頃、横島はそろそろお昼休憩を入れるべくあやかに声をかけていた
午後からは部活などの準備で何人か抜ける者もおり、逆に午前中部活などの準備だった者は午後から参加する予定である
抜ける人が居るうちに午後も続けて仕事する者達を選んで休憩させていく
「木乃香ちゃんは余裕だな」
「うちも緊張してるんよ。 失敗したら大変やもん」
半数の者が休憩に入ると厨房は一気に人が減るが、そんな中調理担当に横島・茶々丸・木乃香・千鶴が残っていた
午後には超包子のメンバーも来る予定であり、超と五月が一足先に休憩に入っていたのだ
開店して数時間が過ぎたが、あちこちに気を配っていた横島・超・五月を抜けば木乃香が一番安定していたと横島は感じている
横島の店でバイトをしてた経験が着実な成果となっていたのだ
木乃香自身は緊張したと言うが、それでも普段通りのペースで料理を作れたことは非常にいい傾向なのである
「忙しくなると一つ一つの料理が不安になるわね。 あまり待たせるのも悪いし……」
一方同じ調理を担当していた千鶴は、次々に料理を作る大変さを改めて感じていたようだ
特に忙しくなると味のばらつきなどが出ないかなど不安もあるらしい
「焦らないで自分のペースで作れば大丈夫だって。 それに初日から完璧に出来たら俺の立場がないだろうが」
料理を楽しむ事と仕事で作る違いに多少戸惑いを感じる千鶴だったが、横島は出来るだけリラックス出来るように軽い調子で話していく
元々横島としてはもっと失敗が多いかと思っていたのだが、2-Aの少女達は予想以上に上手くやっていたのだ
「そうですね」
「失敗したら一緒に謝ればいいだけだからな。 もっと楽しむといいぞ」
味付けに関わる調理担当者は、ある意味一番プレッシャーのかかる役割なのかもしれない
ましてお嬢様育ちの千鶴はボランティアの経験はあっても、お金を貰う仕事などした経験があるはずないのだから
横島はそんな千鶴や木乃香がリラックス出来るように密かに考えながら二人と会話をしていく