麻帆良祭への道・2
そのまま足場を撤去する横島と茶々丸だったが、一般人の倍は早いスピードで片付けていく
片付けた足場は建物の裏の目立たない場所に置いて、麻帆良祭後に仮設店舗の撤去時に再び使用する予定である
一方店内の清掃をしていた超と五月だが、二人は横島達よりもひと足に掃除を終えて料理の仕込みを開始していた
超包子の中華も仕込みが必要だし、横島側のフレンチカレーや特製ハンバーグも当然仕込みが必要である
仕込みに関しては実は誰が担当するか明確に決めてなく、横島も超も意図的に話し合いから除外していたのだ
正直仕込みが出来るメンバーは限られており、調理担当者や超包子の助っ人メンバーくらいしかいない
しかし朝早くから仕込みをさせるのは大変だろうと、横島も超もそれぞれに自分がやろうと考えていたようである
二人は話し合った訳ではないが、自然と同じ結論に至ったようだった
その頃横島宅の庭では木乃香が猫にご飯を上げに来たのだが、何故か2-Aの半数以上が寄り道して一緒に着いて来ている
横島に頼まれたのは木乃香なのだが、みんなが一緒に帰った為に眠気に勝てずに帰った者などを除いてかなりの人数が一緒に来てしまったのだ
「ここの庭始めて入ったわ。 前の洋食屋の時も綺麗な花が咲いてたわよね」
木乃香が横島から預かった鍵で店舗の中に入り猫達のご飯を用意してる頃、庭に入っていた明日菜は予想以上に広い庭に驚いていた
まあ店の窓からも庭は見渡せるのだが、実際に入ってみると見た感じ以上の広さを感じている
「ねえ、これ水あげへんでいいのかな?」
そんな中で庭を見物していた亜子は、花壇や畑の作物に水をあげなくていいのか気になったようだ
どうやら彼女は細かいところが気になる性分らしい
「横島さんは毎朝庭の手入れをしてると言ってましたので、水をあげてたのではないでしょうか? 忙しくて戻れないようですしついでに水をあげましょうか」
亜子が尋ねたのは何故か夕映だった
横島の事はとりあえず木乃香か夕映に尋ねるのが2-Aの常識である
仲がいいというのは明日菜やのどかも同じなのだが、何故か木乃香と夕映が横島の担当のような扱いなのだ
結局亜子の他にもまき絵達や夕映・のどか・千鶴・夏美などが花壇や畑に水をやっていくことになる
「この猫小屋凄いわね。 地味に窓とかしっかり着いてるし中はフカフカのクッションが入ってるわ」
一方美砂達はのら猫達の住まいである猫ハウスの前にいた
桜子が猫ハウスの窓を開けて風通しをよくしてのら猫達と戯れているのだ
「これマスターの自作らしいよ。 この子達の為に作ったんだって」
「へ~、やっぱり器用なのね」
驚く美砂に桜子は猫ハウスが横島の自作だと告げるが、相変わらず彼女は横島とメールするためいろいろ知ってるらしい
そんな桜子の言葉に周囲にいた円や他のクラスメートも驚き猫ハウスを見ていくが、それは素人には思えないほどの出来だった
「こういうとこ見るとマスターがどんな人間か分かるわよね。 のら猫の為に家を造るなんてやっぱりお人よしだわ」
近所にいるのら猫に餌をやる人はいるが、庭に家まで造る横島はやはりお人よしなのだと彼女達はシミジミと感じる
結局横島は本人の全く予期せぬところで、誤解のイメージが深まっていく
片付けた足場は建物の裏の目立たない場所に置いて、麻帆良祭後に仮設店舗の撤去時に再び使用する予定である
一方店内の清掃をしていた超と五月だが、二人は横島達よりもひと足に掃除を終えて料理の仕込みを開始していた
超包子の中華も仕込みが必要だし、横島側のフレンチカレーや特製ハンバーグも当然仕込みが必要である
仕込みに関しては実は誰が担当するか明確に決めてなく、横島も超も意図的に話し合いから除外していたのだ
正直仕込みが出来るメンバーは限られており、調理担当者や超包子の助っ人メンバーくらいしかいない
しかし朝早くから仕込みをさせるのは大変だろうと、横島も超もそれぞれに自分がやろうと考えていたようである
二人は話し合った訳ではないが、自然と同じ結論に至ったようだった
その頃横島宅の庭では木乃香が猫にご飯を上げに来たのだが、何故か2-Aの半数以上が寄り道して一緒に着いて来ている
横島に頼まれたのは木乃香なのだが、みんなが一緒に帰った為に眠気に勝てずに帰った者などを除いてかなりの人数が一緒に来てしまったのだ
「ここの庭始めて入ったわ。 前の洋食屋の時も綺麗な花が咲いてたわよね」
木乃香が横島から預かった鍵で店舗の中に入り猫達のご飯を用意してる頃、庭に入っていた明日菜は予想以上に広い庭に驚いていた
まあ店の窓からも庭は見渡せるのだが、実際に入ってみると見た感じ以上の広さを感じている
「ねえ、これ水あげへんでいいのかな?」
そんな中で庭を見物していた亜子は、花壇や畑の作物に水をあげなくていいのか気になったようだ
どうやら彼女は細かいところが気になる性分らしい
「横島さんは毎朝庭の手入れをしてると言ってましたので、水をあげてたのではないでしょうか? 忙しくて戻れないようですしついでに水をあげましょうか」
亜子が尋ねたのは何故か夕映だった
横島の事はとりあえず木乃香か夕映に尋ねるのが2-Aの常識である
仲がいいというのは明日菜やのどかも同じなのだが、何故か木乃香と夕映が横島の担当のような扱いなのだ
結局亜子の他にもまき絵達や夕映・のどか・千鶴・夏美などが花壇や畑に水をやっていくことになる
「この猫小屋凄いわね。 地味に窓とかしっかり着いてるし中はフカフカのクッションが入ってるわ」
一方美砂達はのら猫達の住まいである猫ハウスの前にいた
桜子が猫ハウスの窓を開けて風通しをよくしてのら猫達と戯れているのだ
「これマスターの自作らしいよ。 この子達の為に作ったんだって」
「へ~、やっぱり器用なのね」
驚く美砂に桜子は猫ハウスが横島の自作だと告げるが、相変わらず彼女は横島とメールするためいろいろ知ってるらしい
そんな桜子の言葉に周囲にいた円や他のクラスメートも驚き猫ハウスを見ていくが、それは素人には思えないほどの出来だった
「こういうとこ見るとマスターがどんな人間か分かるわよね。 のら猫の為に家を造るなんてやっぱりお人よしだわ」
近所にいるのら猫に餌をやる人はいるが、庭に家まで造る横島はやはりお人よしなのだと彼女達はシミジミと感じる
結局横島は本人の全く予期せぬところで、誤解のイメージが深まっていく