麻帆良祭への道・2
東の空が明るくなる頃、ようやく情報板が完成していた
主要食材の産地・生産者・旬に加え美味しく食べる豆知識なんてものまで加えた情報板はかなりの量になっている
それを掲示するだけで壁のスペースを結構使うが、一応コンセプトに合わせてファンタジーの酒場にあるような板の掲示板に情報を貼るようにしていた
そして今回の目玉の一つである立派映像については、動物や可愛らしいモンスターの映像を店内のあちこちに投影することになっている
いわゆる人とモンスターが共存するような酒場がコンセプトらしい
ちなみに動物や可愛らしいモンスターの映像に関しては、大学部の映像研究会やRPG愛好会などの複数の協賛となっていた
大学部に顔が広い超鈴音が使えそうなところと交渉したらしい
当初は立体映像で宣伝や情報を流すことも検討したのだが、特殊なカメラでの撮影が必要な事とあまりあからさまな宣伝を雪広グループが望まなかった事で一般的な壁の掲示板スタイルに落ち着いている
流石に通常映像を立体映像に変換は超鈴音もまだ出来ないようだった
そして残る作業はインテリアの小物なのだが、これはやはり間に合わなかった
ただし営業に直接の影響はない事から、本番までに完成させることにして2-Aの少女達は一旦始発で寮に帰っていく
「悪いんだけど、家に寄って猫にエサあげてくれないか?」
「横島さん帰らへんの?」
そんな中帰ろうとしている木乃香を呼び止めた横島は、猫達へのご飯を頼んでいた
「ああ、仕込みがあるからもう少し残ってるよ。 外の足場も片付けなきゃだめだしな」
流石に中学生の木乃香達は体調を考えて帰ることになるが、横島はまだやることが結構残っている
疲れてる木乃香に申し訳ないと感じる横島だったが、自分で行くのも時間がかかるため猫のご飯を頼んでいたのだ
まあ実のところ瞬間移動すればいいだけの話なのだが、使わなくて済むならそれに越したことはない
「うちはええけど……」
「俺は大丈夫だからさ。 悪いな」
木乃香はご飯をあげることよりも昨日も徹夜していた横島の体調を心配そうに見つめているが、横島はこのくらいならば楽勝だからと木乃香に頼んでいた
「お前らも帰って休んでいいぞ」
木乃香を見送った横島は仮設店舗の中に戻るが、例によって超と五月と茶々丸が残っている
「私達は余裕ネ。 それに一人だと大変ヨ?」
外の足場の片付けに店内の掃除や料理の仕込みもある
横島は一人でやるつもりだったが、彼女達は手伝うつもりなようだ
「しかし疲れてるだろ? 開店までには間に合うから大丈夫だぞ」
「私はガイノイドなので問題ありません」
横島としては帰った方がいいのではと言うが、茶々丸は問題ないからとさっそく外の足場の片付けに向かう
「私達は掃除するからマスターは茶々丸と一緒に足場を頼むネ」
超達を帰すべきか悩む横島を尻目に、超達はさっさと掃除を始める
結局横島は言われた通り茶々丸と一緒に足場の片付けをしていくことになった
主要食材の産地・生産者・旬に加え美味しく食べる豆知識なんてものまで加えた情報板はかなりの量になっている
それを掲示するだけで壁のスペースを結構使うが、一応コンセプトに合わせてファンタジーの酒場にあるような板の掲示板に情報を貼るようにしていた
そして今回の目玉の一つである立派映像については、動物や可愛らしいモンスターの映像を店内のあちこちに投影することになっている
いわゆる人とモンスターが共存するような酒場がコンセプトらしい
ちなみに動物や可愛らしいモンスターの映像に関しては、大学部の映像研究会やRPG愛好会などの複数の協賛となっていた
大学部に顔が広い超鈴音が使えそうなところと交渉したらしい
当初は立体映像で宣伝や情報を流すことも検討したのだが、特殊なカメラでの撮影が必要な事とあまりあからさまな宣伝を雪広グループが望まなかった事で一般的な壁の掲示板スタイルに落ち着いている
流石に通常映像を立体映像に変換は超鈴音もまだ出来ないようだった
そして残る作業はインテリアの小物なのだが、これはやはり間に合わなかった
ただし営業に直接の影響はない事から、本番までに完成させることにして2-Aの少女達は一旦始発で寮に帰っていく
「悪いんだけど、家に寄って猫にエサあげてくれないか?」
「横島さん帰らへんの?」
そんな中帰ろうとしている木乃香を呼び止めた横島は、猫達へのご飯を頼んでいた
「ああ、仕込みがあるからもう少し残ってるよ。 外の足場も片付けなきゃだめだしな」
流石に中学生の木乃香達は体調を考えて帰ることになるが、横島はまだやることが結構残っている
疲れてる木乃香に申し訳ないと感じる横島だったが、自分で行くのも時間がかかるため猫のご飯を頼んでいたのだ
まあ実のところ瞬間移動すればいいだけの話なのだが、使わなくて済むならそれに越したことはない
「うちはええけど……」
「俺は大丈夫だからさ。 悪いな」
木乃香はご飯をあげることよりも昨日も徹夜していた横島の体調を心配そうに見つめているが、横島はこのくらいならば楽勝だからと木乃香に頼んでいた
「お前らも帰って休んでいいぞ」
木乃香を見送った横島は仮設店舗の中に戻るが、例によって超と五月と茶々丸が残っている
「私達は余裕ネ。 それに一人だと大変ヨ?」
外の足場の片付けに店内の掃除や料理の仕込みもある
横島は一人でやるつもりだったが、彼女達は手伝うつもりなようだ
「しかし疲れてるだろ? 開店までには間に合うから大丈夫だぞ」
「私はガイノイドなので問題ありません」
横島としては帰った方がいいのではと言うが、茶々丸は問題ないからとさっそく外の足場の片付けに向かう
「私達は掃除するからマスターは茶々丸と一緒に足場を頼むネ」
超達を帰すべきか悩む横島を尻目に、超達はさっさと掃除を始める
結局横島は言われた通り茶々丸と一緒に足場の片付けをしていくことになった