麻帆良祭への道・2
「あの…… 申し訳ありませんが、少々お話があるので来て頂けませんか?」
若干疲れた表情のあやかだが、この程度で参っていたら2-Aのクラス委員など勤まるはずがない
気を取り直して横島の元に向かい笑顔で話があるからと告げる
「いや~、ゴメンな。 これ食べたらちゃんと働くよ。 間に合わなかったらまた夜やるから勘弁してくれ」
あやかの微妙に疲れた表情からほんの僅かに苛立ちの感情が見えた横島はペコペコと謝るが、あやかは別に横島がサボってることに苛立ってる訳ではない
「いえ、ですからその件ではなく…… マグロがお好きならば後で好きなだけご馳走しますから、お願いですから来て下さい」
微妙に勘違いする横島に気付いたあやかは僅かにため息をつくと、後で好きなだけご馳走するからと半ば無理矢理横島の手を引っ張り連れて行ってしまう
「ちょっといいんちょ!?」
一緒に並んでいた明日菜達は驚きあやかと連れていかれる横島を見るが、後を追ったのは明日菜だけであり他の者達はちゃっかり並んだままだった
「マグロの解体? いや流石に経験はないな。 あんなもの業者以外の一般人が解体したことあるはずないだろ」
あやかに仮設店舗まで連れ戻された横島は突然マグロを解体した経験があるかと尋ねられるが、流石にそんな経験はあるはずがない
流石の魔鈴もマグロの解体は経験がないし、他の者にもそんな経験はなかったのだ
実は猪や鹿なんかはシロの経験にあるが、マグロに関しては解体した経験がない
「そうですか……」
「なんかあったのか?」
「いえマグロの解体をする人が急遽来れなくなったもので……」
「ああ、そんなことか。 いいよ。 俺が解体すればいいんだろ? やり方は知ってるから多分出来ると思うぞ」
予想していたとはいえやはり横島も経験がないとの答えにあやかはがっかりするが、横島は事情を聞くと簡単にマグロの解体を受けてしまう
あやかや雪広グループの関係者はそんな簡単に出来ないだろうと言いたげな表情だが、横島は割とやる気な様子である
「道具はあるんだろ? 何人か手伝ってくれれば大丈夫だって」
笑って準備するからと着替えに行く横島をその場の者達はポカーンと見つめていた
まだ決定してないのに本人はすでにやる気なのだから、不思議で仕方ないのかもしれない
「差し出がましいようですが、あの様子からすると恐らく出来ると思うです。 普段はあんな調子ですが料理で失敗したことはありませんし、何でもかんでも安請け合いする人でもないですから」
不安そうな雪広グループ関係者とあやかに意見を述べていたのは夕映である
料理の値段や客の見込みなどでたまに失敗する横島だったが料理自体は失敗したことがないし、責任や他人に迷惑がかかることを安請け合いしないことも理解していた
まあ一人でマグロを解体した経験はないのかもしれないが、あれだけ料理が出来るのだから解体のやり方を勉強してても不思議ではないと考えたようである
「仕方ありませんね。 横島さんにお願いしましょう。 超さんもお願い出来ますか?」
「いいヨ。 私達に任せるネ」
少し悩んだあやかだったが、横島と超の二人を組ませれば失敗はしないだろうと考えていた
夕映や木乃香は大丈夫だろうと言い切ってるし、超が普通じゃないのは今更な訳だし
若干疲れた表情のあやかだが、この程度で参っていたら2-Aのクラス委員など勤まるはずがない
気を取り直して横島の元に向かい笑顔で話があるからと告げる
「いや~、ゴメンな。 これ食べたらちゃんと働くよ。 間に合わなかったらまた夜やるから勘弁してくれ」
あやかの微妙に疲れた表情からほんの僅かに苛立ちの感情が見えた横島はペコペコと謝るが、あやかは別に横島がサボってることに苛立ってる訳ではない
「いえ、ですからその件ではなく…… マグロがお好きならば後で好きなだけご馳走しますから、お願いですから来て下さい」
微妙に勘違いする横島に気付いたあやかは僅かにため息をつくと、後で好きなだけご馳走するからと半ば無理矢理横島の手を引っ張り連れて行ってしまう
「ちょっといいんちょ!?」
一緒に並んでいた明日菜達は驚きあやかと連れていかれる横島を見るが、後を追ったのは明日菜だけであり他の者達はちゃっかり並んだままだった
「マグロの解体? いや流石に経験はないな。 あんなもの業者以外の一般人が解体したことあるはずないだろ」
あやかに仮設店舗まで連れ戻された横島は突然マグロを解体した経験があるかと尋ねられるが、流石にそんな経験はあるはずがない
流石の魔鈴もマグロの解体は経験がないし、他の者にもそんな経験はなかったのだ
実は猪や鹿なんかはシロの経験にあるが、マグロに関しては解体した経験がない
「そうですか……」
「なんかあったのか?」
「いえマグロの解体をする人が急遽来れなくなったもので……」
「ああ、そんなことか。 いいよ。 俺が解体すればいいんだろ? やり方は知ってるから多分出来ると思うぞ」
予想していたとはいえやはり横島も経験がないとの答えにあやかはがっかりするが、横島は事情を聞くと簡単にマグロの解体を受けてしまう
あやかや雪広グループの関係者はそんな簡単に出来ないだろうと言いたげな表情だが、横島は割とやる気な様子である
「道具はあるんだろ? 何人か手伝ってくれれば大丈夫だって」
笑って準備するからと着替えに行く横島をその場の者達はポカーンと見つめていた
まだ決定してないのに本人はすでにやる気なのだから、不思議で仕方ないのかもしれない
「差し出がましいようですが、あの様子からすると恐らく出来ると思うです。 普段はあんな調子ですが料理で失敗したことはありませんし、何でもかんでも安請け合いする人でもないですから」
不安そうな雪広グループ関係者とあやかに意見を述べていたのは夕映である
料理の値段や客の見込みなどでたまに失敗する横島だったが料理自体は失敗したことがないし、責任や他人に迷惑がかかることを安請け合いしないことも理解していた
まあ一人でマグロを解体した経験はないのかもしれないが、あれだけ料理が出来るのだから解体のやり方を勉強してても不思議ではないと考えたようである
「仕方ありませんね。 横島さんにお願いしましょう。 超さんもお願い出来ますか?」
「いいヨ。 私達に任せるネ」
少し悩んだあやかだったが、横島と超の二人を組ませれば失敗はしないだろうと考えていた
夕映や木乃香は大丈夫だろうと言い切ってるし、超が普通じゃないのは今更な訳だし