麻帆良祭への道
賑やかな一日も夕方になると2-Aの少女達はこの日の作業を終えて帰っていく
はっきり言うと準備は確実に間に合わないのだが全体的に危機感がなく、唯一危機感を持つあやかが徹夜禁止の規則を破る決断が出来なかったことからこの日の作業は普通に終わっていた
「帰らないんですか?」
最後にクラス委員のあやかが帰った後にも横島は厨房を使いたいからと残っていたが、一緒に残ったさよは横島が遅れてる内装の作業を始めようとしていることに驚いてしまう
「ちょっと進めといてやらんと日程的にきつそうだからな。 徹夜禁止は生徒の規則であって俺には関係ないしな」
ニヤリと意味ありげな笑顔を浮かべた横島は、さよと話しながらも昼間よりも更に手際よく作業を進めていく
正直まともにやれば間に合わない可能性があり、横島はさよ以外誰も見てないことから密かにスピードを上げて作業をして行った
「みんなにも声をかけたらよかったんじゃ……」
「う~ん、まあそう言われるとそうかもな。 ただ一人でやった方が好感度上がるだろ。 今のうちに未来ある美少女達の好感度を上げておかないとな」
さよは一人で作業をするのが不思議なようだったが、横島は好感度が上がるから一人でやると言って笑っている
その言葉が冗談なのか本気なのか分からないさよは首を傾げているが、横島はそんなさよを見て楽しそうに笑って作業を続けていた
「あら、まだ残ってたんですね」
そんな横島とさよが作業を始めて一時間ほどして外がすっかり暗くなった頃、突然制服姿の千鶴が仮設店舗に戻って来る
「千鶴ちゃん忘れ物か?」
「はい、ちょっと携帯を忘れて……。 一人で続けてたんですか?」
どうやら千鶴は忘れ物を取りに来たらしいのだが、横島が一人で作業をしてることには驚いているようだ
あやかは間に合わないかもしれないと頭を抱えていたが、横島は適当な感じで大丈夫だろうと笑っていた事から、まさか一人で残っていたとは思いもしなかったのだろう
「ちょうど暇だったからな。 密かにやっておいて驚かせようかと。 もしかしたら俺の好感度も上がるかもしれんし一石二鳥だろ」
驚く千鶴にも先程さよに語ったのと同じように冗談なのか本気なのか分からない事を言うが、千鶴はさよと違いクスクスと笑い出している
「そういう事は言わないものですよ。 せっかくの好感度が台なしになりますから。 それとも……わざとですか?」
相変わらず軽い口調で喋る横島を見て千鶴は楽しそうに笑っているが、横島もまた何故か笑っている
そんな二人の姿にさよはポカーンとしており意味が分からない様子だ
「そりゃ気付かなかったよ。 暗くなったし送って行こうか?」
笑ってとぼけるような口調の横島は一旦千鶴を寮まで送って行こうかと立ち上がるが、千鶴は何故かカバンを置いて横島がしていた作業を手伝おうとする
「手伝います」
「気持ちは有り難いけど、規則があるんだろ?」
「お邪魔ですか?」
突然手伝うと言い出した千鶴には横島も困惑気味になるが、悲しそうに見つめられると何も言えなくなってしまう
はっきり言うと準備は確実に間に合わないのだが全体的に危機感がなく、唯一危機感を持つあやかが徹夜禁止の規則を破る決断が出来なかったことからこの日の作業は普通に終わっていた
「帰らないんですか?」
最後にクラス委員のあやかが帰った後にも横島は厨房を使いたいからと残っていたが、一緒に残ったさよは横島が遅れてる内装の作業を始めようとしていることに驚いてしまう
「ちょっと進めといてやらんと日程的にきつそうだからな。 徹夜禁止は生徒の規則であって俺には関係ないしな」
ニヤリと意味ありげな笑顔を浮かべた横島は、さよと話しながらも昼間よりも更に手際よく作業を進めていく
正直まともにやれば間に合わない可能性があり、横島はさよ以外誰も見てないことから密かにスピードを上げて作業をして行った
「みんなにも声をかけたらよかったんじゃ……」
「う~ん、まあそう言われるとそうかもな。 ただ一人でやった方が好感度上がるだろ。 今のうちに未来ある美少女達の好感度を上げておかないとな」
さよは一人で作業をするのが不思議なようだったが、横島は好感度が上がるから一人でやると言って笑っている
その言葉が冗談なのか本気なのか分からないさよは首を傾げているが、横島はそんなさよを見て楽しそうに笑って作業を続けていた
「あら、まだ残ってたんですね」
そんな横島とさよが作業を始めて一時間ほどして外がすっかり暗くなった頃、突然制服姿の千鶴が仮設店舗に戻って来る
「千鶴ちゃん忘れ物か?」
「はい、ちょっと携帯を忘れて……。 一人で続けてたんですか?」
どうやら千鶴は忘れ物を取りに来たらしいのだが、横島が一人で作業をしてることには驚いているようだ
あやかは間に合わないかもしれないと頭を抱えていたが、横島は適当な感じで大丈夫だろうと笑っていた事から、まさか一人で残っていたとは思いもしなかったのだろう
「ちょうど暇だったからな。 密かにやっておいて驚かせようかと。 もしかしたら俺の好感度も上がるかもしれんし一石二鳥だろ」
驚く千鶴にも先程さよに語ったのと同じように冗談なのか本気なのか分からない事を言うが、千鶴はさよと違いクスクスと笑い出している
「そういう事は言わないものですよ。 せっかくの好感度が台なしになりますから。 それとも……わざとですか?」
相変わらず軽い口調で喋る横島を見て千鶴は楽しそうに笑っているが、横島もまた何故か笑っている
そんな二人の姿にさよはポカーンとしており意味が分からない様子だ
「そりゃ気付かなかったよ。 暗くなったし送って行こうか?」
笑ってとぼけるような口調の横島は一旦千鶴を寮まで送って行こうかと立ち上がるが、千鶴は何故かカバンを置いて横島がしていた作業を手伝おうとする
「手伝います」
「気持ちは有り難いけど、規則があるんだろ?」
「お邪魔ですか?」
突然手伝うと言い出した千鶴には横島も困惑気味になるが、悲しそうに見つめられると何も言えなくなってしまう