二年目の春・8
タマモが散歩から帰宅すると、ようやくエヴァが起きてきて朝食を食べてるところだった。
ソファーに座り次は何をしようかなと、足をぷらぶらとさせているところに、まき絵がお出掛けしようと声をかけるとタマモは喜んだ。
「どこいくの!?」
「ヨーロッパのお城見に行こうよ!」
さっそくタマモとまき絵は異空間アジト内の観光ガイドを見て行きたい場所を探すが、まき絵が目を付けていたのはフランスのヴェルサイユ宮殿であった。
元の世界と同じ場所にハニワ兵達が建てた、レプリカがあるらしい。
「わたしもそこがいい!」
元気な二人は休日のお出掛けをねだる子供のように、横島にヴェルサイユ宮殿のレプリカを見に行きたいと騒ぐ。
しかもそこに精神年齢が近いのか、途中から桜子も加わると手が付けられなくなる。
「そんじゃ、出掛けるか。」
「おー!」
一日の休養よりもお出掛けがいいと言うパワフルな少女達に、横島は若いなと感じつつ、お出掛けすることになる。
ちなみにハルナは創作活動がギリギリなので不参加らしく、別荘に残り創作活動に専念するらしい。
移動に関しては以前お花見に行った際に利用した、空飛ぶ列車のようだ。
今回はゼロ系新幹線タイプの空飛ぶ列車らしく、お花見の時と違いさほど混雑もしてない。
「あっ、車内販売が来た!」
「ハニワさん、ジュースちょうだい!」
「冷凍みかん何てあるのね。 一つ頂くわ。」
二度目なので空飛ぶ列車にも慣れた少女達はしばし景色を楽しむと、列車は亜空間に潜航する。
車内には明かりが付き、車内販売のワゴンが回ってくると、少女達は飲み物やお菓子に懐かしの冷凍みかんなどを頼んでいた。
亜空間潜航中は景色が見えないが、それはそれでトンネルの中のように少女達はおしゃべりに華を咲かせる。
「でもさ、中山先生もやるわよね。 断られたら仕事やりにくくならないのかしら?」
「先生も人間だもの。 恋愛くらいするわよ。」
「そういえば中山先生って、お店に来たことある?」
「うーん、あらへんと思うわ。」
なお少女達の話題は刀子を狙っている、無謀な中山先生という人物の話だった。
悪い先生ではないが、少女達から見て刀子が横島にベタ惚れしてるのは疑いようがなく、無謀だなと客観的に感じるらしい。
仮に自分の立場だったらと少女達は考えるが、好みの相手ならデートくらいはしてみたいとは考えるが、逆に横島や好きな人がその辺の女の人とデートに行ったらと思うと、断るしか選択肢はないと大半の少女達は考えている。
別にハーレムを作りたいとか、入りたいとか思ってる訳ではない。
「ねえ、男の立場からするとどうなの?」
「それマスターに聞く?」
「マスターって、どっか人とずれてるから。」
「お前らなあ。 俺は普段は普通だぞ。」
ただし会話が半ばガールズトークとなると横島は少し肩身が狭いようで、タマモに冷凍みかんを剥いてあげていたが、矛先が自分に向くと話は脱線していく。
横島としては普通の小市民のつもりだし、それは間違ってはないだろう。
無論少女達の見る横島もまた横島の一面なのだが。
ソファーに座り次は何をしようかなと、足をぷらぶらとさせているところに、まき絵がお出掛けしようと声をかけるとタマモは喜んだ。
「どこいくの!?」
「ヨーロッパのお城見に行こうよ!」
さっそくタマモとまき絵は異空間アジト内の観光ガイドを見て行きたい場所を探すが、まき絵が目を付けていたのはフランスのヴェルサイユ宮殿であった。
元の世界と同じ場所にハニワ兵達が建てた、レプリカがあるらしい。
「わたしもそこがいい!」
元気な二人は休日のお出掛けをねだる子供のように、横島にヴェルサイユ宮殿のレプリカを見に行きたいと騒ぐ。
しかもそこに精神年齢が近いのか、途中から桜子も加わると手が付けられなくなる。
「そんじゃ、出掛けるか。」
「おー!」
一日の休養よりもお出掛けがいいと言うパワフルな少女達に、横島は若いなと感じつつ、お出掛けすることになる。
ちなみにハルナは創作活動がギリギリなので不参加らしく、別荘に残り創作活動に専念するらしい。
移動に関しては以前お花見に行った際に利用した、空飛ぶ列車のようだ。
今回はゼロ系新幹線タイプの空飛ぶ列車らしく、お花見の時と違いさほど混雑もしてない。
「あっ、車内販売が来た!」
「ハニワさん、ジュースちょうだい!」
「冷凍みかん何てあるのね。 一つ頂くわ。」
二度目なので空飛ぶ列車にも慣れた少女達はしばし景色を楽しむと、列車は亜空間に潜航する。
車内には明かりが付き、車内販売のワゴンが回ってくると、少女達は飲み物やお菓子に懐かしの冷凍みかんなどを頼んでいた。
亜空間潜航中は景色が見えないが、それはそれでトンネルの中のように少女達はおしゃべりに華を咲かせる。
「でもさ、中山先生もやるわよね。 断られたら仕事やりにくくならないのかしら?」
「先生も人間だもの。 恋愛くらいするわよ。」
「そういえば中山先生って、お店に来たことある?」
「うーん、あらへんと思うわ。」
なお少女達の話題は刀子を狙っている、無謀な中山先生という人物の話だった。
悪い先生ではないが、少女達から見て刀子が横島にベタ惚れしてるのは疑いようがなく、無謀だなと客観的に感じるらしい。
仮に自分の立場だったらと少女達は考えるが、好みの相手ならデートくらいはしてみたいとは考えるが、逆に横島や好きな人がその辺の女の人とデートに行ったらと思うと、断るしか選択肢はないと大半の少女達は考えている。
別にハーレムを作りたいとか、入りたいとか思ってる訳ではない。
「ねえ、男の立場からするとどうなの?」
「それマスターに聞く?」
「マスターって、どっか人とずれてるから。」
「お前らなあ。 俺は普段は普通だぞ。」
ただし会話が半ばガールズトークとなると横島は少し肩身が狭いようで、タマモに冷凍みかんを剥いてあげていたが、矛先が自分に向くと話は脱線していく。
横島としては普通の小市民のつもりだし、それは間違ってはないだろう。
無論少女達の見る横島もまた横島の一面なのだが。