二年目の春・8
「タマちゃん、行くよ!」
「うん!」
その後はトラブルもなく大学部近辺の出し物、イベントを準備する様子を見物していた。
特にまき絵とタマモは走り回りながら、あれこれと見物していて横島と明日菜と千鶴が二人に続くような形になってる。
大型建造物からちょっとしたイベントまで公式非公式合わせると、数えきれないほどの出し物やイベントがあるだけに飽きることはない。
「いい天気だなぁ。 もうすぐ夏だ。」
途中で屋外に作られた臨時のカフェで休憩をするが、吹き抜ける風や陽射しは夏を感じさせるほどである。
「みんなであそびにいくんだよね?」
「ああ、そうだな。」
「楽しみだね!」
「うん!」
麻帆良祭もまだ始まってすらないが、麻帆良祭が終われば期末試験があり夏休みだ。
タマモにとっては二年目の夏であるが、早くもやりたいことや行きたいところがいろいろあるらしい。
超鈴音の歴史や横島が居ない世界では、明日菜とまき絵は魔法世界に行って世界の闇に翻弄されるはずだった。
しかしこの世界ではそんな予定があるはずもなく、少女達の家族をみんな呼んで旅行に行こうという計画や、今年も普通に混雑してる海に海水浴に行く予定を立てている。
「クッ。 もげてしまえ!」
「止めろって。 人を呪わば穴二つって知らんのか?」
ちなみにタマモが居るとはいえ、少女を三人も連れてる横島はやはり目立っている。
露骨に横島に抱きつくのはタマモとまき絵だけだが、明日菜と千鶴と横島の距離も意外に近い。
それに明らかに楽しげな少女達に囲まれてる横島なだけに、当然羨みかつての横島のように呪いたいと言わんばかりの怨念を発してる男もいる。
「だってな! 女の敵だろ! いつもいつも連れてる女の子が違ってさ!」
「どっちかって言えば男の敵な気がする。 あの人と一緒の子ってみんな楽しそうで幸せそうだし。」
「独占禁止法だ! 法律違反で逮捕だ!」
「でも独身だからなぁ。 不貞行為にもならん。 リアルハーレムの作り方とかって講演やれば、人があつまるんじゃないか?」
呪詛を吐くように横島の不満を口にする男も居れば、半ば諦めたように傍観してる者もいる。
倫理的な問題はあるかもしれないが、法に抵触する犯罪ではないし余計なお世話なのは確かだった。
「好き放題言われとるなー。」
「横島さんみたいなこと、他の人は無理よね。」
「そうね。マスターはハーレム作ろうとしてる訳じゃないもの。」
なお男達の馬鹿話は横島達にも聞こえているも、横島もいい加減言われるのに慣れたので反応は薄い。
明日菜と千鶴はそんな横島を見てついつい笑ってしまい、他人に教えるのは無理だと言い切る。
世間は勘違いしてるが、別に横島はハーレムを意識して作ろうとはしてない。
どちらかと言えば周りが横島を固めてるだけであり、今の横島誰をハーレムとして、誰がハーレムを作っているかと言われたら女の子の側が作っているのだ。
まあ横島も生来の女好きがあるし、何だかんだ言いつつ周りの少女達を手放したくないと思ってる節があるので、無罪ではないが。
しかしまあ少女達を縛るまではしたくはないと、ギリギリのところで理性と倫理観を働かせてるのが現状になる。
尤もその理性と倫理観も、少女達の攻勢であやふやとなっていた。
少女達から言わせると自覚してハーレムを作ろうとしてないのが、余計にタチが悪いと言うかもしれない。
「うん!」
その後はトラブルもなく大学部近辺の出し物、イベントを準備する様子を見物していた。
特にまき絵とタマモは走り回りながら、あれこれと見物していて横島と明日菜と千鶴が二人に続くような形になってる。
大型建造物からちょっとしたイベントまで公式非公式合わせると、数えきれないほどの出し物やイベントがあるだけに飽きることはない。
「いい天気だなぁ。 もうすぐ夏だ。」
途中で屋外に作られた臨時のカフェで休憩をするが、吹き抜ける風や陽射しは夏を感じさせるほどである。
「みんなであそびにいくんだよね?」
「ああ、そうだな。」
「楽しみだね!」
「うん!」
麻帆良祭もまだ始まってすらないが、麻帆良祭が終われば期末試験があり夏休みだ。
タマモにとっては二年目の夏であるが、早くもやりたいことや行きたいところがいろいろあるらしい。
超鈴音の歴史や横島が居ない世界では、明日菜とまき絵は魔法世界に行って世界の闇に翻弄されるはずだった。
しかしこの世界ではそんな予定があるはずもなく、少女達の家族をみんな呼んで旅行に行こうという計画や、今年も普通に混雑してる海に海水浴に行く予定を立てている。
「クッ。 もげてしまえ!」
「止めろって。 人を呪わば穴二つって知らんのか?」
ちなみにタマモが居るとはいえ、少女を三人も連れてる横島はやはり目立っている。
露骨に横島に抱きつくのはタマモとまき絵だけだが、明日菜と千鶴と横島の距離も意外に近い。
それに明らかに楽しげな少女達に囲まれてる横島なだけに、当然羨みかつての横島のように呪いたいと言わんばかりの怨念を発してる男もいる。
「だってな! 女の敵だろ! いつもいつも連れてる女の子が違ってさ!」
「どっちかって言えば男の敵な気がする。 あの人と一緒の子ってみんな楽しそうで幸せそうだし。」
「独占禁止法だ! 法律違反で逮捕だ!」
「でも独身だからなぁ。 不貞行為にもならん。 リアルハーレムの作り方とかって講演やれば、人があつまるんじゃないか?」
呪詛を吐くように横島の不満を口にする男も居れば、半ば諦めたように傍観してる者もいる。
倫理的な問題はあるかもしれないが、法に抵触する犯罪ではないし余計なお世話なのは確かだった。
「好き放題言われとるなー。」
「横島さんみたいなこと、他の人は無理よね。」
「そうね。マスターはハーレム作ろうとしてる訳じゃないもの。」
なお男達の馬鹿話は横島達にも聞こえているも、横島もいい加減言われるのに慣れたので反応は薄い。
明日菜と千鶴はそんな横島を見てついつい笑ってしまい、他人に教えるのは無理だと言い切る。
世間は勘違いしてるが、別に横島はハーレムを意識して作ろうとはしてない。
どちらかと言えば周りが横島を固めてるだけであり、今の横島誰をハーレムとして、誰がハーレムを作っているかと言われたら女の子の側が作っているのだ。
まあ横島も生来の女好きがあるし、何だかんだ言いつつ周りの少女達を手放したくないと思ってる節があるので、無罪ではないが。
しかしまあ少女達を縛るまではしたくはないと、ギリギリのところで理性と倫理観を働かせてるのが現状になる。
尤もその理性と倫理観も、少女達の攻勢であやふやとなっていた。
少女達から言わせると自覚してハーレムを作ろうとしてないのが、余計にタチが悪いと言うかもしれない。