麻帆良祭への道
その後茶々丸に土産を持たせた横島はいつものように開店準備をするが、この季節の麻帆良の朝は独特であった
朝の六時頃からコスプレ姿やかぶりもの姿で登校する生徒達が結構居るのだ
早い者は始発の電車に合わせてコスプレ姿で登校していくらしく、横島の店の前も仮装行列のような生徒達がちらほら通っている
まあ大通りではないため通る生徒の数は少ないのだが
横島が店の前を掃除してるといろいろなコスプレやかぶりものを着込んだ生徒が、コスプレやかぶりものを見せていくのも最近の日課だった
そんな店の前には一枚の貼紙がしてあり、麻帆良祭期間中の営業についてすでに告知がしてある
しかもその告知はやけに派手でありファンタジーの物語に登場するような石造りの酒場のデザインに、雪広グループ協賛に超包子とマホラカフェが全面協力のレストランが期間限定で営業すると大々的に告知していた
実は告知のポスターは2-Aの生徒が作ったものであり、横島の店以外にも超包子の屋台や麻帆良祭の宣伝場所などにもかなりの数が張られている
加えてインターネット上の麻帆良祭の公式ホームページや、雪広グループのホームページまで宣伝しているのだから横島でも驚きだった
「本当にみんな元気だよな~」
掃除も終わり店入ろうとした横島はふと張られた告知のポスターを見て人事のように笑ってしまうが、原因が横島本人にもあることはあまり理解してないらしい
そもそも横島が居なければこれほど大きな企画をやる可能性が低かったことなど、横島は知るはずもない訳だし
そんな横島はこの日も朝の仕込みをして、いつものように店を開店する
毎朝コーヒーを飲みに来る近所のおじいちゃんと何気ない世間話をしつつ、いつもと変わらぬ朝の時間が過ぎていく
例によって朝の通勤ラッシュの前後は近所の住人や通勤前のサラリーマンやOLなどが多いが、大半がすでに顔見知りの常連なので忙しいというほどでもない
その後もいつもと同じ朝の時間は、ゆっくりと過ぎて行った
「年に一回の麻帆良祭なんだからさ、記憶に残るようなアツい思い出欲しくない?」
「それは分かるけど相手がね~」
その頃2-Aの教室では、少女達が麻帆良祭の話で盛り上がっている最中だった
誰かが話した世界樹の伝説により告白すれば両思いになれるなどの話が広まると、少女達は素敵な恋愛をしたいと盛り上がっていたのだ
「確かに麻帆良祭の思い出が欲しいわね」
「ねえ美砂、あんた最近割と本気であの人狙ってない?」
一方同じく麻帆良祭の話題で盛り上がっていた美砂達だったが、美砂がふと麻帆良祭の思い出が欲しいと口にする
そんな美砂の様子に円は美砂が本気になりつつあるのではと感じていた
「狙ってはないけどもっと知りたいとは思うわよ。 ただライバル多そうだし、もうちょっと近付きたいかも……」
円の問い掛けに美砂は現状では狙ってはないと否定しつつも、もっと知りたいという気持ちはあると言い切る
正直現状ではドキドキするような胸の高鳴りはないのだが、かと言って純粋な友達とも違うらしい
朝の六時頃からコスプレ姿やかぶりもの姿で登校する生徒達が結構居るのだ
早い者は始発の電車に合わせてコスプレ姿で登校していくらしく、横島の店の前も仮装行列のような生徒達がちらほら通っている
まあ大通りではないため通る生徒の数は少ないのだが
横島が店の前を掃除してるといろいろなコスプレやかぶりものを着込んだ生徒が、コスプレやかぶりものを見せていくのも最近の日課だった
そんな店の前には一枚の貼紙がしてあり、麻帆良祭期間中の営業についてすでに告知がしてある
しかもその告知はやけに派手でありファンタジーの物語に登場するような石造りの酒場のデザインに、雪広グループ協賛に超包子とマホラカフェが全面協力のレストランが期間限定で営業すると大々的に告知していた
実は告知のポスターは2-Aの生徒が作ったものであり、横島の店以外にも超包子の屋台や麻帆良祭の宣伝場所などにもかなりの数が張られている
加えてインターネット上の麻帆良祭の公式ホームページや、雪広グループのホームページまで宣伝しているのだから横島でも驚きだった
「本当にみんな元気だよな~」
掃除も終わり店入ろうとした横島はふと張られた告知のポスターを見て人事のように笑ってしまうが、原因が横島本人にもあることはあまり理解してないらしい
そもそも横島が居なければこれほど大きな企画をやる可能性が低かったことなど、横島は知るはずもない訳だし
そんな横島はこの日も朝の仕込みをして、いつものように店を開店する
毎朝コーヒーを飲みに来る近所のおじいちゃんと何気ない世間話をしつつ、いつもと変わらぬ朝の時間が過ぎていく
例によって朝の通勤ラッシュの前後は近所の住人や通勤前のサラリーマンやOLなどが多いが、大半がすでに顔見知りの常連なので忙しいというほどでもない
その後もいつもと同じ朝の時間は、ゆっくりと過ぎて行った
「年に一回の麻帆良祭なんだからさ、記憶に残るようなアツい思い出欲しくない?」
「それは分かるけど相手がね~」
その頃2-Aの教室では、少女達が麻帆良祭の話で盛り上がっている最中だった
誰かが話した世界樹の伝説により告白すれば両思いになれるなどの話が広まると、少女達は素敵な恋愛をしたいと盛り上がっていたのだ
「確かに麻帆良祭の思い出が欲しいわね」
「ねえ美砂、あんた最近割と本気であの人狙ってない?」
一方同じく麻帆良祭の話題で盛り上がっていた美砂達だったが、美砂がふと麻帆良祭の思い出が欲しいと口にする
そんな美砂の様子に円は美砂が本気になりつつあるのではと感じていた
「狙ってはないけどもっと知りたいとは思うわよ。 ただライバル多そうだし、もうちょっと近付きたいかも……」
円の問い掛けに美砂は現状では狙ってはないと否定しつつも、もっと知りたいという気持ちはあると言い切る
正直現状ではドキドキするような胸の高鳴りはないのだが、かと言って純粋な友達とも違うらしい