二年目の春・7
「綺麗だね。」
「でもさ。 海の中に限定しないでこう電車とか飛行機で旅してるみたいな映像にした方が飽きなくて良くない? 本番が三日にプレオープン何日かやるんでしょう?」
桜子のちょっとした暴走があり翌日にはそれを聞いた少女達が嫉妬と常識の狭間で軽く悩むなどあったが、それはそれとして麻帆良祭まで残り半月を切ってる現状では麻帆良祭の出し物も進めねばならなかった。
3ーAでは昨年の結果から横島に超包子に雪広グループと協力先は多いが、やはり中核を担うのは3ーAの少女たちであり料理や演出について報告と意見が出ていたが一部の少女から新しい意見が出されたのは海の中を中心にする立体映像とレストランの内装についてだった。
立体映像に関しては完全に超鈴音と葉加瀬に任せっきりであるが料理と合わないんじゃないかという意見は当初からあるにはあったのだが、一口揚げパンとわんこひつまぶしというメニューが斬新な物になればなるほど立体映像とのバランスというかトータルでのチグハグさが気になり始めている。
「うむ。 確かに完全な海中にする意味はあまりないネ。」
元々海中にしようとしたのは横島の身内の少女達が異空間アジトでのクジラ型潜水艇の感動を麻帆良祭で使えないかと考えたからだが、それを知らぬ少女達からすると今一つ海中に拘る意味が理解できないのは仕方ないことだろう。
「雪広グループではひつまぶし弁当を当日販売するので旅をコンセプトにするのは悪くないかもしれないです。」
そして海中案の言い出しっぺの少女達も言われてみると海中一辺倒にする必要性はあまり感じてなく、当初の案の竜宮城を残しつつ旅をするような演出の方がいいと賛成する。
「旅行か~。 やっぱり電車かな?」
「いや、いっそ船を意識して海中や各地の名所を旅する感じにしたら?」
奇しくも雪広グループでは当日ひつまぶし弁当の販売を予定していて味やパッケージなどを相談してる最中なので、旅をするような立体映像の方が料理とのバランスを考えると良かった。
後はどんな形で旅するようにするかと立体映像で何処を映すかになるので、とりあえず制作中の竜宮城を一つにして日本や世界の観光地何かの立体映像を流せないかと盛り上がっていく。
「竜宮城にして水着で営業すれば人が集まるのに。」
「一緒に記念写真一枚千円とか。 腕組んで記念写真が三千円とか。」
「あんた達ね。 それ一般向けしないでしょうが!」
なお裕奈や美空にハルナなどが怪しい商売を密かにやりたかったと溢すと明日菜に突っ込まれていたが。
ただこの悪のり本来はもっと広がるはずが横島に近い少女で話に乗るのがハルナしか居なく、美砂達やまき絵なんかが乗っからないので以外に話が広がらない。
桜子なんかは横島にはよく抱きついたりするし前日もお風呂から裸で現れたりしたが、実際に他で似たようなことをやってるかと言われると全くやってないのだ。
まあそれほど深く考えてる訳ではないが好きな人と他の人は別であり天然ともいえる桜子でさえ、知らない野郎にサービスするのはヤダの一言で拒否していたりする。
「そもそもクラスの出し物でそんなサービス認められる訳ないのですが。」
「横島さん絶対嫌がるわ。」
ちなみに木乃香と夕映とのどかは友人のハルナの暴走に若干頭を抱えつつもどうせ認められないのにと笑っていた。
いかに麻帆良学園が自由とはいえ、そんな怪しげな出し物が認められるはずがなかった。
加えて少女達の努力の賜物か、最近の横島は少女達との距離が近付いているので独占欲を見せ始めていてハルナ達の案が通ればへそを曲げてしまうのは明らかだった。
ハルナ自身はもしかすれば横島と少女達をくっつけようとわざとやってる可能性もあるが。
無論横島は今も頭では少女達がいずれ自分の人生を見つけて離れていくと考えてはいるが、すでに日常の一部となり明確な好意を隠そうとしない少女達を好き好んで手放したいはずもなくいつの間にか独占欲さえ見せている。
もうかなり外堀も埋められて包囲されてる横島だが本人はそれに気付いてなく、盟友の土偶羅やハニワ兵達もそこは教えてやらないので知らぬは本人ばかりだった。
「でもさ。 海の中に限定しないでこう電車とか飛行機で旅してるみたいな映像にした方が飽きなくて良くない? 本番が三日にプレオープン何日かやるんでしょう?」
桜子のちょっとした暴走があり翌日にはそれを聞いた少女達が嫉妬と常識の狭間で軽く悩むなどあったが、それはそれとして麻帆良祭まで残り半月を切ってる現状では麻帆良祭の出し物も進めねばならなかった。
3ーAでは昨年の結果から横島に超包子に雪広グループと協力先は多いが、やはり中核を担うのは3ーAの少女たちであり料理や演出について報告と意見が出ていたが一部の少女から新しい意見が出されたのは海の中を中心にする立体映像とレストランの内装についてだった。
立体映像に関しては完全に超鈴音と葉加瀬に任せっきりであるが料理と合わないんじゃないかという意見は当初からあるにはあったのだが、一口揚げパンとわんこひつまぶしというメニューが斬新な物になればなるほど立体映像とのバランスというかトータルでのチグハグさが気になり始めている。
「うむ。 確かに完全な海中にする意味はあまりないネ。」
元々海中にしようとしたのは横島の身内の少女達が異空間アジトでのクジラ型潜水艇の感動を麻帆良祭で使えないかと考えたからだが、それを知らぬ少女達からすると今一つ海中に拘る意味が理解できないのは仕方ないことだろう。
「雪広グループではひつまぶし弁当を当日販売するので旅をコンセプトにするのは悪くないかもしれないです。」
そして海中案の言い出しっぺの少女達も言われてみると海中一辺倒にする必要性はあまり感じてなく、当初の案の竜宮城を残しつつ旅をするような演出の方がいいと賛成する。
「旅行か~。 やっぱり電車かな?」
「いや、いっそ船を意識して海中や各地の名所を旅する感じにしたら?」
奇しくも雪広グループでは当日ひつまぶし弁当の販売を予定していて味やパッケージなどを相談してる最中なので、旅をするような立体映像の方が料理とのバランスを考えると良かった。
後はどんな形で旅するようにするかと立体映像で何処を映すかになるので、とりあえず制作中の竜宮城を一つにして日本や世界の観光地何かの立体映像を流せないかと盛り上がっていく。
「竜宮城にして水着で営業すれば人が集まるのに。」
「一緒に記念写真一枚千円とか。 腕組んで記念写真が三千円とか。」
「あんた達ね。 それ一般向けしないでしょうが!」
なお裕奈や美空にハルナなどが怪しい商売を密かにやりたかったと溢すと明日菜に突っ込まれていたが。
ただこの悪のり本来はもっと広がるはずが横島に近い少女で話に乗るのがハルナしか居なく、美砂達やまき絵なんかが乗っからないので以外に話が広がらない。
桜子なんかは横島にはよく抱きついたりするし前日もお風呂から裸で現れたりしたが、実際に他で似たようなことをやってるかと言われると全くやってないのだ。
まあそれほど深く考えてる訳ではないが好きな人と他の人は別であり天然ともいえる桜子でさえ、知らない野郎にサービスするのはヤダの一言で拒否していたりする。
「そもそもクラスの出し物でそんなサービス認められる訳ないのですが。」
「横島さん絶対嫌がるわ。」
ちなみに木乃香と夕映とのどかは友人のハルナの暴走に若干頭を抱えつつもどうせ認められないのにと笑っていた。
いかに麻帆良学園が自由とはいえ、そんな怪しげな出し物が認められるはずがなかった。
加えて少女達の努力の賜物か、最近の横島は少女達との距離が近付いているので独占欲を見せ始めていてハルナ達の案が通ればへそを曲げてしまうのは明らかだった。
ハルナ自身はもしかすれば横島と少女達をくっつけようとわざとやってる可能性もあるが。
無論横島は今も頭では少女達がいずれ自分の人生を見つけて離れていくと考えてはいるが、すでに日常の一部となり明確な好意を隠そうとしない少女達を好き好んで手放したいはずもなくいつの間にか独占欲さえ見せている。
もうかなり外堀も埋められて包囲されてる横島だが本人はそれに気付いてなく、盟友の土偶羅やハニワ兵達もそこは教えてやらないので知らぬは本人ばかりだった。