二年目の春・7
「流石に人数多くないか?」
「大丈夫だろ。」
試合は投手戦となり結局松岡選手のホームランが決勝点だったこともあり、横島達プラス大学生達で七十人ほどまで松岡選手に会いに行く人数が増えてしまい何人かの常識的な人はこの数は不味いだろうと口にするも勝ち試合だということもあり握手だけでもしたいと便乗する大学生がたくさん居たのだ。
肝心の横島も顔を見るくらいならいいんじゃないかと楽観的で少女達は止めるべきか悩むが、大学生や横島を少女達が止めるのはなかなか難しい。
最悪自分達が外で待っていればいいかとなるも、ホームランボールを回収した球団職員は特に問題視せずに関係者用の通用口から全員入ることが出来ていた。
「あっ! ゆきひろのおじいちゃんだ!」
球団職員に案内されるまま松岡選手の元へと向かうが、試合後のダッグアウトには意外な人物が松岡選手と一緒に横島達を待っていた。
「雪広会長!?」
「なんで!?」
「プロ野球の招致してるの雪広グループだからじゃね?」
それは雪広グループ現会長の雪広清十郎でありあやかや千鶴は驚いてないが横島達や大学生達は思わぬ人物が居ることに驚いてしまう。
だが学園の支援企業が招致したプロ野球の試合にその中核を担う清十郎が居てもなんの不思議もなく、どちらかと言えば横島達がホームランボールをゲットしたことを直接バックネット裏の席で見ていた清十郎の方が驚いている。
「ほーむらん、おめでとうございます!」
なお驚いた横島達であるがタマモは清十郎に挨拶するとそのまま手にしている花束を松岡選手に手渡しホームランを祝っていた。
これは大学生の発案で会いに行くなら花束くらい贈るべきだろうと、これまた大学生達が用意していて最終的には可愛らしいタマモからの方が松岡選手も喜ぶだろうとタマモから手渡すことになっていたのだ。
「ありがとう。 ああ、そうだ君にはこれをあげよう。」
「わーい! さっきおどってた、うさぎさんだ!」
予期せぬ花束と幼いタマモの笑顔に松岡選手は表情を緩めると球団職員に頼み球団マスコットのぬいぐるみをタマモにプレゼントしてタマモを喜ばせていた。
「会長さんのお孫さん達でしたか。」
「うむ、孫のあやかに他もみんな孫みたいなもんじゃよ。」
そのまま松岡選手はホームランボールをゲットした横島にはこの日試合で使用したバットとバッティンググローブを記念品としてサイン要りでプレゼントすると、大学生達や少女達にサインをしたり一緒に写真を撮ったりと気さくに応対していく。
野球にさほど興味がない少女達でも松岡選手くらいは知っていて若干ミーハーな感じだったが、サインを貰って一緒に写真を撮ったりするとみんな嬉しそうである。
「そうじゃ、松岡君。 今日はこのあと時間あるかね?」
「ええ、あまり遅くならなければ。」
「ではワシとここに居るみんなと食事に行かんかね?」
特に熱心な野球ファンはこの貴重な時間を喜ぶが、そこで清十郎が突然みんなで食事に行こうと松岡選手を誘うと大学生達は騒然とする。
そのみんなにまさか自分達もと期待したり、流石にあり得ないだろうと考えたりと反応は様々だが。
「ぜひ、ご一緒させて下さい。」
「横島君達は何人くらいじゃ?」
「こっちは七十人くらいっすよ。」
「そうか、なら他の監督と選手達にも声をかけて百人はくるかのう。 店を予約するか。」
そんな騒然とする大学生達に清十郎は笑みを見せると松岡選手の了承の元で横島達ばかりか一緒の大学生達まで連れて食事に行くことになる。
「大丈夫だろ。」
試合は投手戦となり結局松岡選手のホームランが決勝点だったこともあり、横島達プラス大学生達で七十人ほどまで松岡選手に会いに行く人数が増えてしまい何人かの常識的な人はこの数は不味いだろうと口にするも勝ち試合だということもあり握手だけでもしたいと便乗する大学生がたくさん居たのだ。
肝心の横島も顔を見るくらいならいいんじゃないかと楽観的で少女達は止めるべきか悩むが、大学生や横島を少女達が止めるのはなかなか難しい。
最悪自分達が外で待っていればいいかとなるも、ホームランボールを回収した球団職員は特に問題視せずに関係者用の通用口から全員入ることが出来ていた。
「あっ! ゆきひろのおじいちゃんだ!」
球団職員に案内されるまま松岡選手の元へと向かうが、試合後のダッグアウトには意外な人物が松岡選手と一緒に横島達を待っていた。
「雪広会長!?」
「なんで!?」
「プロ野球の招致してるの雪広グループだからじゃね?」
それは雪広グループ現会長の雪広清十郎でありあやかや千鶴は驚いてないが横島達や大学生達は思わぬ人物が居ることに驚いてしまう。
だが学園の支援企業が招致したプロ野球の試合にその中核を担う清十郎が居てもなんの不思議もなく、どちらかと言えば横島達がホームランボールをゲットしたことを直接バックネット裏の席で見ていた清十郎の方が驚いている。
「ほーむらん、おめでとうございます!」
なお驚いた横島達であるがタマモは清十郎に挨拶するとそのまま手にしている花束を松岡選手に手渡しホームランを祝っていた。
これは大学生の発案で会いに行くなら花束くらい贈るべきだろうと、これまた大学生達が用意していて最終的には可愛らしいタマモからの方が松岡選手も喜ぶだろうとタマモから手渡すことになっていたのだ。
「ありがとう。 ああ、そうだ君にはこれをあげよう。」
「わーい! さっきおどってた、うさぎさんだ!」
予期せぬ花束と幼いタマモの笑顔に松岡選手は表情を緩めると球団職員に頼み球団マスコットのぬいぐるみをタマモにプレゼントしてタマモを喜ばせていた。
「会長さんのお孫さん達でしたか。」
「うむ、孫のあやかに他もみんな孫みたいなもんじゃよ。」
そのまま松岡選手はホームランボールをゲットした横島にはこの日試合で使用したバットとバッティンググローブを記念品としてサイン要りでプレゼントすると、大学生達や少女達にサインをしたり一緒に写真を撮ったりと気さくに応対していく。
野球にさほど興味がない少女達でも松岡選手くらいは知っていて若干ミーハーな感じだったが、サインを貰って一緒に写真を撮ったりするとみんな嬉しそうである。
「そうじゃ、松岡君。 今日はこのあと時間あるかね?」
「ええ、あまり遅くならなければ。」
「ではワシとここに居るみんなと食事に行かんかね?」
特に熱心な野球ファンはこの貴重な時間を喜ぶが、そこで清十郎が突然みんなで食事に行こうと松岡選手を誘うと大学生達は騒然とする。
そのみんなにまさか自分達もと期待したり、流石にあり得ないだろうと考えたりと反応は様々だが。
「ぜひ、ご一緒させて下さい。」
「横島君達は何人くらいじゃ?」
「こっちは七十人くらいっすよ。」
「そうか、なら他の監督と選手達にも声をかけて百人はくるかのう。 店を予約するか。」
そんな騒然とする大学生達に清十郎は笑みを見せると松岡選手の了承の元で横島達ばかりか一緒の大学生達まで連れて食事に行くことになる。