二年目の春・6
テストが終わると中等部では他のクラスなんかも麻帆良祭に向けて動き出すことになり、3ーAでは超鈴音達を始めみんなでひつまぶや揚げパンのメニューを考えたりと動き出す。
「ほえ?」
そんな中等部ではこの日恒例のテスト結果の発表が行われるが今回は今までにない衝撃が3ーAの少女達に走っていた。
「のどか凄いじゃん! 二位だよ! 二位!!」
クラスの順位はまたまた上がり学年で三位に入ったことも衝撃だったが、それ以上の衝撃は一年の時から1ー2フィニッシュを決めていた超鈴音と葉加瀬の牙城を崩しのどかが超鈴音に続いて二位に入ったことだろう。
点差は僅かながら今まで一度も勝てなかったあやかと葉加瀬を一気に抜いたことで3ーAのクラスはお祭り騒ぎだった。
「やりましたね。」
「凄いわ~。」
元々学年で二十番台をうろうろしていたのどかなだけに可能性はあったんだろうが、かつてとは違い店のアルバイトや麻帆良カレーに納涼祭の仕事などしている中での成績は誰から見ても素晴らしいものである。
実は葉加瀬が修学旅行の時に超鈴音の計画を阻止されて以降生活のリズムが変わってしまい少し成績を落としたという事情もない訳ではないが、それを加味してもあやかと葉加瀬を抜いた二位は立派なものだった。
「この一年の成果が出たようネ。」
「私も頑張ったんですけどね。」
その結果に超鈴音と葉加瀬は驚きながらも素直に祝福しているが、二人は改めて超鈴音の歴史が最早遠い彼方になったことを実感する。
木乃香が夕映が明日菜が変わりのどかもまた料理に社会活動に勉強にと変わっていることは見てきたが、こうして一年から変わらなかった葉加瀬の順位に勝ったことは超と葉加瀬にとっても驚きと共に希望をもたらしていた。
超鈴音の歴史においてのどかは読心術者としてネギ・スプリングフィールドと共に滅んだ魔法世界の為に尽力した人物として歴史に名を遺していたのだ。
ネギとの出会いがなく読心術は使えぬのどかであるが、料理に勉強に仕事にと幅広く活躍してるのを知っている超からするとこれもまた本来の歴史においては開花しなかった才能なのだろうかと考えている。
あいにくと運動系は未だに苦手なのどかだが努力家なところと器用なところがあり、関わった各方面の大人の評価はかなりいい。
横島や木乃香のような天才肌ではないし抜きん出た才能はないものの、控え目な性格ながら物事の本質を直感的に見抜くようなところがあり本来の歴史において読心術者として大成した片鱗も密かに見せていたが。
この日も自身の快挙を喜び騒ぐ友人達に囲まれ時にはからかわれたりして恥ずかしそうにすることはあるが、それでもしっかりと相手の目を見て話せるようになった彼女がもう昔のように戻ることはないだろう。
「ほえ?」
そんな中等部ではこの日恒例のテスト結果の発表が行われるが今回は今までにない衝撃が3ーAの少女達に走っていた。
「のどか凄いじゃん! 二位だよ! 二位!!」
クラスの順位はまたまた上がり学年で三位に入ったことも衝撃だったが、それ以上の衝撃は一年の時から1ー2フィニッシュを決めていた超鈴音と葉加瀬の牙城を崩しのどかが超鈴音に続いて二位に入ったことだろう。
点差は僅かながら今まで一度も勝てなかったあやかと葉加瀬を一気に抜いたことで3ーAのクラスはお祭り騒ぎだった。
「やりましたね。」
「凄いわ~。」
元々学年で二十番台をうろうろしていたのどかなだけに可能性はあったんだろうが、かつてとは違い店のアルバイトや麻帆良カレーに納涼祭の仕事などしている中での成績は誰から見ても素晴らしいものである。
実は葉加瀬が修学旅行の時に超鈴音の計画を阻止されて以降生活のリズムが変わってしまい少し成績を落としたという事情もない訳ではないが、それを加味してもあやかと葉加瀬を抜いた二位は立派なものだった。
「この一年の成果が出たようネ。」
「私も頑張ったんですけどね。」
その結果に超鈴音と葉加瀬は驚きながらも素直に祝福しているが、二人は改めて超鈴音の歴史が最早遠い彼方になったことを実感する。
木乃香が夕映が明日菜が変わりのどかもまた料理に社会活動に勉強にと変わっていることは見てきたが、こうして一年から変わらなかった葉加瀬の順位に勝ったことは超と葉加瀬にとっても驚きと共に希望をもたらしていた。
超鈴音の歴史においてのどかは読心術者としてネギ・スプリングフィールドと共に滅んだ魔法世界の為に尽力した人物として歴史に名を遺していたのだ。
ネギとの出会いがなく読心術は使えぬのどかであるが、料理に勉強に仕事にと幅広く活躍してるのを知っている超からするとこれもまた本来の歴史においては開花しなかった才能なのだろうかと考えている。
あいにくと運動系は未だに苦手なのどかだが努力家なところと器用なところがあり、関わった各方面の大人の評価はかなりいい。
横島や木乃香のような天才肌ではないし抜きん出た才能はないものの、控え目な性格ながら物事の本質を直感的に見抜くようなところがあり本来の歴史において読心術者として大成した片鱗も密かに見せていたが。
この日も自身の快挙を喜び騒ぐ友人達に囲まれ時にはからかわれたりして恥ずかしそうにすることはあるが、それでもしっかりと相手の目を見て話せるようになった彼女がもう昔のように戻ることはないだろう。