二年目の春・6
結局必要な物を選び終えて新たな別荘に帰ったのは夕方に差し掛かる頃で、この日予定していた海水浴は翌日に持ち越しとなった。
別荘に帰る際に何体かのハニワ兵が応援として駆け付けてくれたので、横島と女性陣は協力して電化製品に家具やカーテンなどを設置していく。
具体的な部屋割りなんかは残りの二棟の物件が完成してからするとして、とりあえずは全員が寝れるように一部屋に三つほどベッドを置くことにする。
部屋の広さは最低でも十二畳ほどあるのでベッドを並べることは可能で贅沢を言わなければ十分な広さがすでにあり、カーテンや家具などは全体として南国リゾート風のもので統一されていて女性陣のセンスが光る別荘になっていた。
「ヤッホー!!」
「ぽー!」
とりあえず大きな物を設置し終えると時間はすでに夕食の時間となるので、この日は庭でバーベキューをすることになる。
外はすでに日が暮れていて西の空がうっすら明るい程度で東の空には星が輝いていたが横島が木乃香達とバーベキューの準備をする中、我慢出来なかったのか一部の少女達とタマモとチャチャゼロとハニワ兵が水着に着替えて庭のプールへとダイブした。
「ヤバイ! ちょう気持ちいい!」
環境制御の結界をプールに入ってもちょうどいいように少しいじったらしく、気分はすでに南国の夏といったところか。
「お金持ちみたい! 魔法って凄いね!」
なお魔法なんて物があると教えられたばかりのまき絵と亜子は次々と見せられる不思議な世界に何がなんだかよく分かってなかったが、本人達は楽しそうでありここで見た物は全部秘密だと改めて釘をさす程度にしている。
「いいの? あんまり甘やかさない方がいいと思うけど。」
「たまにはいいじゃないっすか。 俺が学生の頃なんてもっと図々しかったっすよ。」
ただ少し現状に懸念する者も中には居て刀子なんかも少し甘やかし過ぎではと口にするも、横島の感覚では特に気にするほどではないらしい。
人は自分の価値観で生きているが、横島がかつて美神事務所に居た頃に比べれば少女達は礼儀正しく大人しいと感じるようであった。
横島自身もそうだし横島に多大な影響を与えた令子も少女達とは比べ物にならないほど図々しかったのだ。
刀子は神鳴流という集団で人との関わり方を学んだので横島の感覚をあまり理解できないようであるが、どちらかといえば高畑の方が横島の感覚をそれなりに理解している。
「みんな、焼けたぞ。」
さて少女達がプールで泳いだり庭でくつろいでいるとバーベキューが焼き上がり始め、少女達はペコペコに空いたお腹を満たすように焼き上がった物をばくばくと食べ始めた。
バーベキュー用のコンロも外国製のような大形の物を三つほど使っているがそれでも食べるスピードが早く横島や木乃香達はしばらく焼くことに追われてしまう。
「はい、マスター。 あーん。」
「あのさ、俺いい年した大人なんだけど。」
「いいじゃん。 それとも口移しにする?」
尤も食べる側も横島や木乃香達のことを考えていて協力して横島達にも食べる時間を作っていたが、しかし横島なんかはタマモに桜子や美砂やまき絵が競うように食べさせようとする状況が続き流石に少し恥ずかしげであったが。
幼いタマモならばいざ知らず流石にそれなりに成長してる少女達からされると恥ずかしい気持ちがあるようだが、そんな横島の様子を半ば面白がりエスカレートするのがやはり少女達の若さなのだろう。
ただ横島も決して悪い気持ちがしないのは生来の女好きが根底にあるからと思われる。
別荘に帰る際に何体かのハニワ兵が応援として駆け付けてくれたので、横島と女性陣は協力して電化製品に家具やカーテンなどを設置していく。
具体的な部屋割りなんかは残りの二棟の物件が完成してからするとして、とりあえずは全員が寝れるように一部屋に三つほどベッドを置くことにする。
部屋の広さは最低でも十二畳ほどあるのでベッドを並べることは可能で贅沢を言わなければ十分な広さがすでにあり、カーテンや家具などは全体として南国リゾート風のもので統一されていて女性陣のセンスが光る別荘になっていた。
「ヤッホー!!」
「ぽー!」
とりあえず大きな物を設置し終えると時間はすでに夕食の時間となるので、この日は庭でバーベキューをすることになる。
外はすでに日が暮れていて西の空がうっすら明るい程度で東の空には星が輝いていたが横島が木乃香達とバーベキューの準備をする中、我慢出来なかったのか一部の少女達とタマモとチャチャゼロとハニワ兵が水着に着替えて庭のプールへとダイブした。
「ヤバイ! ちょう気持ちいい!」
環境制御の結界をプールに入ってもちょうどいいように少しいじったらしく、気分はすでに南国の夏といったところか。
「お金持ちみたい! 魔法って凄いね!」
なお魔法なんて物があると教えられたばかりのまき絵と亜子は次々と見せられる不思議な世界に何がなんだかよく分かってなかったが、本人達は楽しそうでありここで見た物は全部秘密だと改めて釘をさす程度にしている。
「いいの? あんまり甘やかさない方がいいと思うけど。」
「たまにはいいじゃないっすか。 俺が学生の頃なんてもっと図々しかったっすよ。」
ただ少し現状に懸念する者も中には居て刀子なんかも少し甘やかし過ぎではと口にするも、横島の感覚では特に気にするほどではないらしい。
人は自分の価値観で生きているが、横島がかつて美神事務所に居た頃に比べれば少女達は礼儀正しく大人しいと感じるようであった。
横島自身もそうだし横島に多大な影響を与えた令子も少女達とは比べ物にならないほど図々しかったのだ。
刀子は神鳴流という集団で人との関わり方を学んだので横島の感覚をあまり理解できないようであるが、どちらかといえば高畑の方が横島の感覚をそれなりに理解している。
「みんな、焼けたぞ。」
さて少女達がプールで泳いだり庭でくつろいでいるとバーベキューが焼き上がり始め、少女達はペコペコに空いたお腹を満たすように焼き上がった物をばくばくと食べ始めた。
バーベキュー用のコンロも外国製のような大形の物を三つほど使っているがそれでも食べるスピードが早く横島や木乃香達はしばらく焼くことに追われてしまう。
「はい、マスター。 あーん。」
「あのさ、俺いい年した大人なんだけど。」
「いいじゃん。 それとも口移しにする?」
尤も食べる側も横島や木乃香達のことを考えていて協力して横島達にも食べる時間を作っていたが、しかし横島なんかはタマモに桜子や美砂やまき絵が競うように食べさせようとする状況が続き流石に少し恥ずかしげであったが。
幼いタマモならばいざ知らず流石にそれなりに成長してる少女達からされると恥ずかしい気持ちがあるようだが、そんな横島の様子を半ば面白がりエスカレートするのがやはり少女達の若さなのだろう。
ただ横島も決して悪い気持ちがしないのは生来の女好きが根底にあるからと思われる。