二年目の春・5
「王子様と一緒になり幸せに暮らしましたとさ。 めでたし、めでたし。」
さて本日の主役であるのどかは先程も説明したが閉店した店内でタマモに本の読み聞かせをしていて、タマモと一緒に腕の中に居る白とドジなハニワ兵も本の読み聞かせを楽しんでいた。
タマモ自身も何度か見たお話であったが、人に読んで貰うのも好きらしく日頃から夕映やのどかの他にも夜には寝る前にさよにいろいろな本を読んで貰っている。
「うんうん、よかった。 よかった。」
好みのお話はやはりハッピーエンドのお話であり、悲しい終わりの話はタマモも落ち込んでしまうのであまり見せないようにしていた。
ちなみに狐が死んでしまうごんぎつねの絵本は、タマモに見せてはいけない一番の絵本として少女達の間での約束ごとになっていたりするが。
「ポー?」
「ポー!」
本を読み終えるとそろそろ夕食の時間となると店にはいつものメンバーが集まって来ており、まき絵と亜子が来たことで二体のハニワ兵は慌ててチャチャゼロの元に駆け寄る。
チャチャゼロに関しては先程からアナスタシアバージョンのエヴァと一足先にお酒を飲み初めているが、アナスタシアが認識阻害の魔法を使うのでこの日の誕生パーティはハニワ兵とチャチャゼロは一緒に居ることになっていたのだ。
「マア飲メヤ。」
ギリギリセーフという感じで二人に気付かれる前に認識阻害の魔法をかけてもらった二人はチャチャゼロに進められるままに一緒にお酒を飲み始めるが、ドジなハニワ兵はともかく白いハニワ兵はまだお酒が慣れないらしくジュースで薄めた物を飲んでいたが。
「うーん、ポーカーなら勝てると思ったのに……。」
「いい勝負してるのは引きが強い桜子だけか。」
そしてアナスタシアだが彼女は美砂達と千鶴と夏美と一緒にポーカーをしていたが、これまた強いらしくラッキーガール桜子以外は負けている。
「伊達に長く生きてないからな。 貴様らは那波千鶴以外は表情に出すぎだ。」
将棋や囲碁は難しかったりルールが分からなかったりと出来ないがシンプルなカードゲームなら勝てると思った美砂達であるが、シンプルなカードゲームもまた奥が深くアナスタシアは強かった。
「でもこうしてみると運がいいって得よね。」
「マスターは幸運は本人が引き寄せるものだって前に言ってたっけ?」
勝てないからか何度も挑むが時々アナスタシアも負けるもトータルでは一番強く、美砂と円は改めて友人のラッキーを羨ましく思うも本人はちょっと照れた仕草をするくらいであまり深く考えてない。
「ねえ、幸運のマジックアイテムとかないの?」
「そんな都合のいいものあるか。 あれば私が欲しいわ。」
「えー!? アナスタシアさん必要ないじゃん!」
「幸運か不運かと言えば私は不運な方なのだ。 そもそも私は別に好き好んで魔王なんてなろうとした訳じゃないしな。」
ちょっとしたきっかけから少女達とアナスタシアの会話は運についての話になるも、幸運のマジックアイテムなんていう胡散臭いアイテムを欲しがる美砂達にアナスタシアは呆れた表情で無いと言い切る。
はっきり言えば彼女は不運の人生と言えなくもなく本人も自覚していて、密かに桜子を羨ましく思うようであった。
さて本日の主役であるのどかは先程も説明したが閉店した店内でタマモに本の読み聞かせをしていて、タマモと一緒に腕の中に居る白とドジなハニワ兵も本の読み聞かせを楽しんでいた。
タマモ自身も何度か見たお話であったが、人に読んで貰うのも好きらしく日頃から夕映やのどかの他にも夜には寝る前にさよにいろいろな本を読んで貰っている。
「うんうん、よかった。 よかった。」
好みのお話はやはりハッピーエンドのお話であり、悲しい終わりの話はタマモも落ち込んでしまうのであまり見せないようにしていた。
ちなみに狐が死んでしまうごんぎつねの絵本は、タマモに見せてはいけない一番の絵本として少女達の間での約束ごとになっていたりするが。
「ポー?」
「ポー!」
本を読み終えるとそろそろ夕食の時間となると店にはいつものメンバーが集まって来ており、まき絵と亜子が来たことで二体のハニワ兵は慌ててチャチャゼロの元に駆け寄る。
チャチャゼロに関しては先程からアナスタシアバージョンのエヴァと一足先にお酒を飲み初めているが、アナスタシアが認識阻害の魔法を使うのでこの日の誕生パーティはハニワ兵とチャチャゼロは一緒に居ることになっていたのだ。
「マア飲メヤ。」
ギリギリセーフという感じで二人に気付かれる前に認識阻害の魔法をかけてもらった二人はチャチャゼロに進められるままに一緒にお酒を飲み始めるが、ドジなハニワ兵はともかく白いハニワ兵はまだお酒が慣れないらしくジュースで薄めた物を飲んでいたが。
「うーん、ポーカーなら勝てると思ったのに……。」
「いい勝負してるのは引きが強い桜子だけか。」
そしてアナスタシアだが彼女は美砂達と千鶴と夏美と一緒にポーカーをしていたが、これまた強いらしくラッキーガール桜子以外は負けている。
「伊達に長く生きてないからな。 貴様らは那波千鶴以外は表情に出すぎだ。」
将棋や囲碁は難しかったりルールが分からなかったりと出来ないがシンプルなカードゲームなら勝てると思った美砂達であるが、シンプルなカードゲームもまた奥が深くアナスタシアは強かった。
「でもこうしてみると運がいいって得よね。」
「マスターは幸運は本人が引き寄せるものだって前に言ってたっけ?」
勝てないからか何度も挑むが時々アナスタシアも負けるもトータルでは一番強く、美砂と円は改めて友人のラッキーを羨ましく思うも本人はちょっと照れた仕草をするくらいであまり深く考えてない。
「ねえ、幸運のマジックアイテムとかないの?」
「そんな都合のいいものあるか。 あれば私が欲しいわ。」
「えー!? アナスタシアさん必要ないじゃん!」
「幸運か不運かと言えば私は不運な方なのだ。 そもそも私は別に好き好んで魔王なんてなろうとした訳じゃないしな。」
ちょっとしたきっかけから少女達とアナスタシアの会話は運についての話になるも、幸運のマジックアイテムなんていう胡散臭いアイテムを欲しがる美砂達にアナスタシアは呆れた表情で無いと言い切る。
はっきり言えば彼女は不運の人生と言えなくもなく本人も自覚していて、密かに桜子を羨ましく思うようであった。