二年目の春・5
「他に選択肢はないか。 ところでマスターの意見は?」
そのまま議論は続くが大筋の流れは参加を認めることに傾くもあやか達と大学生達が優秀で話がどんどん進むため、お飾りの主催者として忘れた頃にしか顔を出さない横島には口を挟む余地はなく出されたお茶を飲みながら微睡んでいた。
しかし大学生達は例えお飾りだろうと主催者であることに変わりはないことと、スポンサーはほとんど横島とあやかが集めた為に自身の年齢から遠慮がちなあやかに代わり横島の意見を求める。
「俺としては参加の方がいいとは思いますよ。 スポンサーはなんとかなるんだろ? ただ後は皆さんの負担の問題ですし。」
だが横島にはこれといった意見はなく、どうせやるなら仲良くやろうよくらいにしか考えてないし負担が増えて無理なら無理で仕方ないとも思っていた。
無論ここに来る前にはあやかが断れないような言い方をしていたので彼女の意見を踏まえて発言はしてはいたが。
「スポンサーは個別に説明は必要でしょうが最終的にはご理解頂けると思いますわ。」
「なら参加を認めていいんじゃないか? 向こうは何年も麻帆良祭に参加してるんだし、こっちの運営にも協力してくれるだろう。」
「そうだな。 やるなら大きな祭りにしたいもんな。」
そして商店街の納涼祭への参加は最終的に認められることになり、昨年と同じ麻帆良湖畔公園と麻帆良学園が誇る陸上競技場である麻帆良スタジアムと世界樹通り商店街の三ヶ所にすることが決まる。
世界樹通り商店街でのイベントをどうするかや会場同士を結ぶ交通をどうするかや人出の見込みなど基本的な計画の見直しはいろいろ必要で、他にもボランティアスタッフの配置など積めなくてはならない話は山ほどあったが祭りが賑やかになるのは悪いことではない。
唯一の懸念は予算が足りるかとスポンサーだが、そこは主要なスポンサーは芦コーポレーションに雪広と那波なので横島とあやかで説明すれば比較的簡単に理解は得られるとあやかは考えていた。
「そう言えばマスター今日は店は休んだんですか?」
「店は木乃香ちゃんに任せて来たよ。 メニューにある料理なら何処に出しても恥ずかしくないからな。」
「お姫様は凄いな。 今年は超鈴音が相手でも勝てるんじゃないか?」
その後は細かな問題について話し合いが行われるも大学生の一人は横島が店を休んでまで来たならば申し訳ないと声をかけたが、店は木乃香に任せてると教えると改めて木乃香の料理の腕前を知らされて驚いてしまう。
まあ納涼祭の実行委員会の面々は大学部でも情報通の人が多く木乃香がすでにプロ並みの料理を作れることは知っているものの、麻帆良でもすっかり有名な料理人となった横島が自身の店を任せるほどだと言われるとその評価は更に上がる。
「あんまり騒がないで下さいよ。 木乃香ちゃんはまだ中学生なんで、今は楽しんで料理してるだけで十分なんですから。」
「なんというか超鈴音と対極にいるな。 彼女は自分から名前を売って商売してるのに。」
「控え目なとこが好感が持てるんだよな。」
ただ横島は木乃香の為にも必要以上に木乃香に注目が集まるのを望んでなく、実行委員会の面々にも釘を刺すとまではいかないがあまり騒がぬように頼むものの逆に木乃香と横島の好感度が上がる始末だった。
もちろん実行委員会の面々は超鈴音とも親交があるというか現在謹慎中なのでこの日の会議には来てないが、実は超鈴音も実行委員会のメンバーの一人なので納涼祭の計画にも地味に協力している。
なので先日の超鈴音の一件にも理解あるメンバーが多いが、木乃香の評価もまた高いのでこれまたいつの間にか比較対象として見てる部分も多かった。
そのまま議論は続くが大筋の流れは参加を認めることに傾くもあやか達と大学生達が優秀で話がどんどん進むため、お飾りの主催者として忘れた頃にしか顔を出さない横島には口を挟む余地はなく出されたお茶を飲みながら微睡んでいた。
しかし大学生達は例えお飾りだろうと主催者であることに変わりはないことと、スポンサーはほとんど横島とあやかが集めた為に自身の年齢から遠慮がちなあやかに代わり横島の意見を求める。
「俺としては参加の方がいいとは思いますよ。 スポンサーはなんとかなるんだろ? ただ後は皆さんの負担の問題ですし。」
だが横島にはこれといった意見はなく、どうせやるなら仲良くやろうよくらいにしか考えてないし負担が増えて無理なら無理で仕方ないとも思っていた。
無論ここに来る前にはあやかが断れないような言い方をしていたので彼女の意見を踏まえて発言はしてはいたが。
「スポンサーは個別に説明は必要でしょうが最終的にはご理解頂けると思いますわ。」
「なら参加を認めていいんじゃないか? 向こうは何年も麻帆良祭に参加してるんだし、こっちの運営にも協力してくれるだろう。」
「そうだな。 やるなら大きな祭りにしたいもんな。」
そして商店街の納涼祭への参加は最終的に認められることになり、昨年と同じ麻帆良湖畔公園と麻帆良学園が誇る陸上競技場である麻帆良スタジアムと世界樹通り商店街の三ヶ所にすることが決まる。
世界樹通り商店街でのイベントをどうするかや会場同士を結ぶ交通をどうするかや人出の見込みなど基本的な計画の見直しはいろいろ必要で、他にもボランティアスタッフの配置など積めなくてはならない話は山ほどあったが祭りが賑やかになるのは悪いことではない。
唯一の懸念は予算が足りるかとスポンサーだが、そこは主要なスポンサーは芦コーポレーションに雪広と那波なので横島とあやかで説明すれば比較的簡単に理解は得られるとあやかは考えていた。
「そう言えばマスター今日は店は休んだんですか?」
「店は木乃香ちゃんに任せて来たよ。 メニューにある料理なら何処に出しても恥ずかしくないからな。」
「お姫様は凄いな。 今年は超鈴音が相手でも勝てるんじゃないか?」
その後は細かな問題について話し合いが行われるも大学生の一人は横島が店を休んでまで来たならば申し訳ないと声をかけたが、店は木乃香に任せてると教えると改めて木乃香の料理の腕前を知らされて驚いてしまう。
まあ納涼祭の実行委員会の面々は大学部でも情報通の人が多く木乃香がすでにプロ並みの料理を作れることは知っているものの、麻帆良でもすっかり有名な料理人となった横島が自身の店を任せるほどだと言われるとその評価は更に上がる。
「あんまり騒がないで下さいよ。 木乃香ちゃんはまだ中学生なんで、今は楽しんで料理してるだけで十分なんですから。」
「なんというか超鈴音と対極にいるな。 彼女は自分から名前を売って商売してるのに。」
「控え目なとこが好感が持てるんだよな。」
ただ横島は木乃香の為にも必要以上に木乃香に注目が集まるのを望んでなく、実行委員会の面々にも釘を刺すとまではいかないがあまり騒がぬように頼むものの逆に木乃香と横島の好感度が上がる始末だった。
もちろん実行委員会の面々は超鈴音とも親交があるというか現在謹慎中なのでこの日の会議には来てないが、実は超鈴音も実行委員会のメンバーの一人なので納涼祭の計画にも地味に協力している。
なので先日の超鈴音の一件にも理解あるメンバーが多いが、木乃香の評価もまた高いのでこれまたいつの間にか比較対象として見てる部分も多かった。