二年目の春・5
「きつねさんいないね。」
「あら、ほんとね。」
「なんでだろ。 狸は居るのに?」
早めの昼食後には再び動物達を見て回る一行だが、タマモはいくら探しても狐が居ないことにしょんぼりしてしまう。
少女達はそれほど意識してなかったので気付かなかったらしいが、タマモは仲間とも言える狐に会えるのも楽しみにしていたらしいが上野動物園には狐は居ないらしい。
まさか居るだろうと少女達はパンフレットを見ながら探したり最終的には係員にも尋ねてみるが居ないとのこと。
「タマちゃんキツネ好きなの?」
「……うん。」
タマモの正体を知る女性陣からするとやはり同族に会いたいのだろうと理解するも、この日は正体を知らないまき絵と亜子が居るので二人はいつも元気なタマモがしょんぼりと落ち込む姿に少し戸惑う。
「キツネさんは今度動物園に行く時まで楽しみにしとこうな。」
「そうやな。 今度はキツネさんが居る動物園に行こうな。」
「ほら、あっちにウサギさんとか直接触れるとこあるから行きましょう。」
ただタマモもせっかくみんなで来たのにという想いもありすぐに気を取り直して歩き出すがやはりどこか元気がなく、横島や少女達はあの手この手を駆使してタマモを元気づける。
タマモ的には狐が仲間外れにされたようで面白くないという気持ちもあるが、それでもみんなと一緒の時間はタマモにとって楽しい時間なため次第に元気に戻っていく。
「うさぎさんこんにちは!」
そのまま一行はタマモを元気づける為に動物と直接触れ合えるイベントに参加する。
こちらは時間が決まっているが直接触ったり抱いたりすることが出来るイベントらしく、タマモのみならず女性陣はみんな楽しめるイベントであった。
「茶々丸さんも本当に動物好きなのね。」
ちなみにこの日タマモの次に動物に感動したり楽しんだりとしているのは茶々丸である。
クラスではすっかり猫好きなのが桜子なんかとよく話していて知られているが実は生き物全般が好きらしい。
「動物も茶々丸さんとタマちゃんに集まるわね。」
しかも茶々丸は動物にも好かれるらしくタマモと並んでウサギに触っていたらいつの間にかウサギが二人の元に集まっていて
、そのウサギを目当てに少女達や他のお客さんも集まるなど賑やかになっている。
前回異空間アジトに行った際に食事やお風呂を堪能するなどした結果、最近の茶々丸は以前とは比べ物にならないほど積極的に行動し楽しむようなことが多い。
エヴァは当然ながら横島やタマモなど高位の霊格を持つ存在が近くに居るので、さよもそうだが茶々丸もまた成長が本来の歴史よりも早いのかもしれない。
「こわがっちゃだめだよ。 うさぎさんもこわくなっちゃう。」
「あら、そうなの? お嬢ちゃん詳しいわね。」
なおタマモは少女達が少し目を離した隙に、同じくウサギと触れ合いを楽しんでいた見知らぬ親子連れに怖がったらダメだとアドバイスしていた。
なんで自分達には懐かないのかと残念そうにしていた親子連れが近くに居たのだが、その親子連れは幼子も両親も動物に慣れてないらしく恐る恐る触っていたのがいけなかったらしい。
「ほらだいじょうぶだよ。」
仲良くするのはいいことだと言わんばかりにタマモはそのまま親子連れとウサギを仲介するように優しく触らせてあげると、ウサギも自然に親子連れに懐きタマモはこれでいいんだとうんうんと頷きながら満足げに見守る。
するとそれを見ていた近くの家族なんかも真似するようになり、タマモの周りは動物と触れ合う家族達などで更に賑やかになっていた。
「あら、ほんとね。」
「なんでだろ。 狸は居るのに?」
早めの昼食後には再び動物達を見て回る一行だが、タマモはいくら探しても狐が居ないことにしょんぼりしてしまう。
少女達はそれほど意識してなかったので気付かなかったらしいが、タマモは仲間とも言える狐に会えるのも楽しみにしていたらしいが上野動物園には狐は居ないらしい。
まさか居るだろうと少女達はパンフレットを見ながら探したり最終的には係員にも尋ねてみるが居ないとのこと。
「タマちゃんキツネ好きなの?」
「……うん。」
タマモの正体を知る女性陣からするとやはり同族に会いたいのだろうと理解するも、この日は正体を知らないまき絵と亜子が居るので二人はいつも元気なタマモがしょんぼりと落ち込む姿に少し戸惑う。
「キツネさんは今度動物園に行く時まで楽しみにしとこうな。」
「そうやな。 今度はキツネさんが居る動物園に行こうな。」
「ほら、あっちにウサギさんとか直接触れるとこあるから行きましょう。」
ただタマモもせっかくみんなで来たのにという想いもありすぐに気を取り直して歩き出すがやはりどこか元気がなく、横島や少女達はあの手この手を駆使してタマモを元気づける。
タマモ的には狐が仲間外れにされたようで面白くないという気持ちもあるが、それでもみんなと一緒の時間はタマモにとって楽しい時間なため次第に元気に戻っていく。
「うさぎさんこんにちは!」
そのまま一行はタマモを元気づける為に動物と直接触れ合えるイベントに参加する。
こちらは時間が決まっているが直接触ったり抱いたりすることが出来るイベントらしく、タマモのみならず女性陣はみんな楽しめるイベントであった。
「茶々丸さんも本当に動物好きなのね。」
ちなみにこの日タマモの次に動物に感動したり楽しんだりとしているのは茶々丸である。
クラスではすっかり猫好きなのが桜子なんかとよく話していて知られているが実は生き物全般が好きらしい。
「動物も茶々丸さんとタマちゃんに集まるわね。」
しかも茶々丸は動物にも好かれるらしくタマモと並んでウサギに触っていたらいつの間にかウサギが二人の元に集まっていて
、そのウサギを目当てに少女達や他のお客さんも集まるなど賑やかになっている。
前回異空間アジトに行った際に食事やお風呂を堪能するなどした結果、最近の茶々丸は以前とは比べ物にならないほど積極的に行動し楽しむようなことが多い。
エヴァは当然ながら横島やタマモなど高位の霊格を持つ存在が近くに居るので、さよもそうだが茶々丸もまた成長が本来の歴史よりも早いのかもしれない。
「こわがっちゃだめだよ。 うさぎさんもこわくなっちゃう。」
「あら、そうなの? お嬢ちゃん詳しいわね。」
なおタマモは少女達が少し目を離した隙に、同じくウサギと触れ合いを楽しんでいた見知らぬ親子連れに怖がったらダメだとアドバイスしていた。
なんで自分達には懐かないのかと残念そうにしていた親子連れが近くに居たのだが、その親子連れは幼子も両親も動物に慣れてないらしく恐る恐る触っていたのがいけなかったらしい。
「ほらだいじょうぶだよ。」
仲良くするのはいいことだと言わんばかりにタマモはそのまま親子連れとウサギを仲介するように優しく触らせてあげると、ウサギも自然に親子連れに懐きタマモはこれでいいんだとうんうんと頷きながら満足げに見守る。
するとそれを見ていた近くの家族なんかも真似するようになり、タマモの周りは動物と触れ合う家族達などで更に賑やかになっていた。