麻帆良祭への道
まあそれでも組織の末端の人間はナギ達が戦後も世界を渡り歩き人々の為に働いていた一環だと見る者が多いが、東西の幹部達にとってはハタ迷惑な出来事でしかなかった
多大な犠牲を払ってようやく日本からメガロメセンブリアの勢力を追い出したのに、僅か二年ほどでメガロメセンブリアの手の者により事件を起こされたのだから
大戦後二十年近くになる現在においても東西の魔法組織が正式に和解出来ない理由は幾つかあるが、ケチのつきはじめはこの事件だった
この時期東西の魔法組織はせっかく和解を進めようとしていた矢先だっただけに、メガロメセンブリアによる事件が起きたた衝撃は大きく和解が延期されたのは仕方のない判断である
「サウザンド・マスターに関しては、年配の人は嫌いみたいね」
「西じゃあ長がサウザンド・マスターの戦友だから表立って言う人は居ないけどね」
酒も進んだ二人は無断話のようにそんな話をしていくが、正直ナギの息子に関してはあまり興味がなかった
高畑が誰を弟子にしようがしまいが二人には関係ないし、仮にナギの息子が偽者や隠し子でも関係ない
酒の肴の話の内容が恋愛話ではなく噂話などが多いのは、二人の年齢のせいだろう
「いや~、美女が二人揃うと見てるだけでいいっすねー 余り物で申し訳ないっすけどつまみにどうぞ」
食事を運んで来た後しばらく姿が見えなかった横島だが、ちょうど二人ともつまみが欲しかった頃に現れる
相変わらずの軽い口調と表情に慣れてないシャークティは苦笑いを浮かべるが、横島は全く気にした様子もなく野菜サラダを二人に出す
「いつもながら本当に気が利くわね」
「食後なんでちょうどいいと思っただけっすよ」
当然のように気が利く横島に刀子はわずかに柔らかい笑みを見せる
横島は当然のように振る舞ってるが、通い慣れて来ると細かい気配りがいろいろ見えて来るのだ
今もちょうどつまみが欲しかった頃だったし、カロリーを気にする女性なだけに野菜サラダを出したのだと刀子は受け取っていた
(結構本気なんじゃ……)
滅多に見れない刀子の柔らかい笑顔に、シャークティは思ってた以上に刀子が横島に惹かれている事を悟る
(バツイチで年上だから積極的にもなれないか……)
バツイチで年上なのに加え魔法協会の秘密を抱える刀子が横島と恋愛するのは簡単ではない
それにお世辞にも恋愛が上手だとは言えない訳だし
「シャークティはシスターなの。 男の人ってシスターとか好きよね」
「シスターは神秘的なイメージがあるからじゃないっすか? それにモテるなら美人教師もモテるでしょう。 俺も生徒になりたいわ~」
シャークティが僅かに考え込んでいる間に刀子と横島は慣れた感じで会話をしていた
その様子に驚きの表情をするシャークティの姿からして、刀子がこれほど砕けた感じで話す事はやはり珍しいのかもしれない
「よかったらいつでも来て下さい。 美人はいつでも大歓迎っすよ」
軟派な感じの横島は正直シャークティの好きなタイプではないが、しかし何故か憎めないタイプなんだとシャークティは感じていた
何はともあれ面白い店だとは思ったようである
多大な犠牲を払ってようやく日本からメガロメセンブリアの勢力を追い出したのに、僅か二年ほどでメガロメセンブリアの手の者により事件を起こされたのだから
大戦後二十年近くになる現在においても東西の魔法組織が正式に和解出来ない理由は幾つかあるが、ケチのつきはじめはこの事件だった
この時期東西の魔法組織はせっかく和解を進めようとしていた矢先だっただけに、メガロメセンブリアによる事件が起きたた衝撃は大きく和解が延期されたのは仕方のない判断である
「サウザンド・マスターに関しては、年配の人は嫌いみたいね」
「西じゃあ長がサウザンド・マスターの戦友だから表立って言う人は居ないけどね」
酒も進んだ二人は無断話のようにそんな話をしていくが、正直ナギの息子に関してはあまり興味がなかった
高畑が誰を弟子にしようがしまいが二人には関係ないし、仮にナギの息子が偽者や隠し子でも関係ない
酒の肴の話の内容が恋愛話ではなく噂話などが多いのは、二人の年齢のせいだろう
「いや~、美女が二人揃うと見てるだけでいいっすねー 余り物で申し訳ないっすけどつまみにどうぞ」
食事を運んで来た後しばらく姿が見えなかった横島だが、ちょうど二人ともつまみが欲しかった頃に現れる
相変わらずの軽い口調と表情に慣れてないシャークティは苦笑いを浮かべるが、横島は全く気にした様子もなく野菜サラダを二人に出す
「いつもながら本当に気が利くわね」
「食後なんでちょうどいいと思っただけっすよ」
当然のように気が利く横島に刀子はわずかに柔らかい笑みを見せる
横島は当然のように振る舞ってるが、通い慣れて来ると細かい気配りがいろいろ見えて来るのだ
今もちょうどつまみが欲しかった頃だったし、カロリーを気にする女性なだけに野菜サラダを出したのだと刀子は受け取っていた
(結構本気なんじゃ……)
滅多に見れない刀子の柔らかい笑顔に、シャークティは思ってた以上に刀子が横島に惹かれている事を悟る
(バツイチで年上だから積極的にもなれないか……)
バツイチで年上なのに加え魔法協会の秘密を抱える刀子が横島と恋愛するのは簡単ではない
それにお世辞にも恋愛が上手だとは言えない訳だし
「シャークティはシスターなの。 男の人ってシスターとか好きよね」
「シスターは神秘的なイメージがあるからじゃないっすか? それにモテるなら美人教師もモテるでしょう。 俺も生徒になりたいわ~」
シャークティが僅かに考え込んでいる間に刀子と横島は慣れた感じで会話をしていた
その様子に驚きの表情をするシャークティの姿からして、刀子がこれほど砕けた感じで話す事はやはり珍しいのかもしれない
「よかったらいつでも来て下さい。 美人はいつでも大歓迎っすよ」
軟派な感じの横島は正直シャークティの好きなタイプではないが、しかし何故か憎めないタイプなんだとシャークティは感じていた
何はともあれ面白い店だとは思ったようである