二年目の春・4
「よこしまなんてきらい!」
清々しい朝を迎えた翌朝はちょっとした事件が起きていた。
深夜にエヴァと横島が一緒に混浴していて桜子が自分も入ったとしゃべってしまうと、少女達はあれこれと騒ぎだしてしまいタマモは自分も横島とみんなと一緒にお風呂に入るのを楽しみにしてるのに寝てる時にこっそりと一緒にお風呂に入ったことを怒ってしまったのだ。
頬を膨らませプンプンと怒ってしまい、謝るというか言い訳をする横島の話を聞かずにプイッとそっぽを向いている。
「誰も悪気はないのでしょうが。」
「まさかエヴァちゃんが。」
「それに桜子さんも本当に入るとは……。」
一方の少女達だが一応横島の言い訳を聞きつつ横島には悪気はないと判断はしたものの、今一つ立場がはっきりしなかったエヴァの予期せぬ行動と昨日から一緒に混浴しようと騒いでいた桜子が本当に一緒に入ったことの方が衝撃というか驚きだった。
年頃の少女達からすると異性との混浴は少しばかりハードルが高いが、正直なところ何の迷いもなく混浴に突っ走った桜子が羨ましいという気持ちもない訳ではない。
特に横島に好意を持つ者としては尚更。
「なあタマモ許してくれ。」
「しらないもん!」
ただそんな少女達が複雑な心境を横島にぶつけられない理由はタマモが初めて見るほど怒っているからだろう。
ペコペコと土下座までしてタマモに謝る横島を見ると少女達も刀子も怒る気も失せていた。
「桜子、あんた恥ずかしくなかったの?」
「ねえねえ、それより横島さんのアソコは……。」
ちなみに横島以外の当事者だが流石に混浴だけでエヴァに文句を言える者は居なく桜子には美砂と円があきれ気味に追求していたが、そこにニヤニヤと意味深な笑顔を見せたハルナが来て横島や高畑が居るにも関わらず爆弾を投下する。
「暗くてよく見えなかったけど、お父さんよりは絶対大きかったよ!」
「それじゃ分かんないわよ。 具体的に……。」
「ちょっ!? 桜子ちゃん!?」
「こら! パルなんてこと聞くのよ!!」
ハルナの爆弾発言に一瞬部屋は静まり返り意味を理解してないタマモは不思議そうにハルナとみんなを見渡すも、桜子は天然なのか天真爛漫なのか恥ずかしげもなく答えてしまい周囲を唖然とさせて横島を更に慌てさせた。
ただ桜子の答えは他人にはイマイチ理解できないものでハルナら更に詳しく追求するが、そこは横島が流石に桜子の口を塞ぎ明日菜がハルナを止めている。
「困ったわね。」
最後にこの場で唯一男性を知る女性である刀子は表向きは平静を装い怒るタマモや騒ぐ少女達を困ったように見つめていたが、彼女も内心ではいろいろモヤモヤしたものを抱えていた。
いい年した大人が混浴くらいで騒ぐのは少し抵抗があり平静を装っているが何となく先を越されたような感覚があることに加えて、今一つはっきりしなかったエヴァの横島に対する好意が明らかになったことは少し動揺もしている。
ただここ数ヵ月多いとは言えないがそれなりにエヴァと付き合う機会があったこともあり、刀子はエヴァが普通の人と変わらぬ情があるばかりか意外と思えるほど情に熱いとすら感じる存在だと理解してはいたが。
しかしまあ本当に横島の女性問題はどうなるのかと心配になるのは仕方ないことだった。
清々しい朝を迎えた翌朝はちょっとした事件が起きていた。
深夜にエヴァと横島が一緒に混浴していて桜子が自分も入ったとしゃべってしまうと、少女達はあれこれと騒ぎだしてしまいタマモは自分も横島とみんなと一緒にお風呂に入るのを楽しみにしてるのに寝てる時にこっそりと一緒にお風呂に入ったことを怒ってしまったのだ。
頬を膨らませプンプンと怒ってしまい、謝るというか言い訳をする横島の話を聞かずにプイッとそっぽを向いている。
「誰も悪気はないのでしょうが。」
「まさかエヴァちゃんが。」
「それに桜子さんも本当に入るとは……。」
一方の少女達だが一応横島の言い訳を聞きつつ横島には悪気はないと判断はしたものの、今一つ立場がはっきりしなかったエヴァの予期せぬ行動と昨日から一緒に混浴しようと騒いでいた桜子が本当に一緒に入ったことの方が衝撃というか驚きだった。
年頃の少女達からすると異性との混浴は少しばかりハードルが高いが、正直なところ何の迷いもなく混浴に突っ走った桜子が羨ましいという気持ちもない訳ではない。
特に横島に好意を持つ者としては尚更。
「なあタマモ許してくれ。」
「しらないもん!」
ただそんな少女達が複雑な心境を横島にぶつけられない理由はタマモが初めて見るほど怒っているからだろう。
ペコペコと土下座までしてタマモに謝る横島を見ると少女達も刀子も怒る気も失せていた。
「桜子、あんた恥ずかしくなかったの?」
「ねえねえ、それより横島さんのアソコは……。」
ちなみに横島以外の当事者だが流石に混浴だけでエヴァに文句を言える者は居なく桜子には美砂と円があきれ気味に追求していたが、そこにニヤニヤと意味深な笑顔を見せたハルナが来て横島や高畑が居るにも関わらず爆弾を投下する。
「暗くてよく見えなかったけど、お父さんよりは絶対大きかったよ!」
「それじゃ分かんないわよ。 具体的に……。」
「ちょっ!? 桜子ちゃん!?」
「こら! パルなんてこと聞くのよ!!」
ハルナの爆弾発言に一瞬部屋は静まり返り意味を理解してないタマモは不思議そうにハルナとみんなを見渡すも、桜子は天然なのか天真爛漫なのか恥ずかしげもなく答えてしまい周囲を唖然とさせて横島を更に慌てさせた。
ただ桜子の答えは他人にはイマイチ理解できないものでハルナら更に詳しく追求するが、そこは横島が流石に桜子の口を塞ぎ明日菜がハルナを止めている。
「困ったわね。」
最後にこの場で唯一男性を知る女性である刀子は表向きは平静を装い怒るタマモや騒ぐ少女達を困ったように見つめていたが、彼女も内心ではいろいろモヤモヤしたものを抱えていた。
いい年した大人が混浴くらいで騒ぐのは少し抵抗があり平静を装っているが何となく先を越されたような感覚があることに加えて、今一つはっきりしなかったエヴァの横島に対する好意が明らかになったことは少し動揺もしている。
ただここ数ヵ月多いとは言えないがそれなりにエヴァと付き合う機会があったこともあり、刀子はエヴァが普通の人と変わらぬ情があるばかりか意外と思えるほど情に熱いとすら感じる存在だと理解してはいたが。
しかしまあ本当に横島の女性問題はどうなるのかと心配になるのは仕方ないことだった。