二年目の春・4
空を走る列車に驚いた少女達だが、そんな少女達に構わずに列車はオアフ島を離れ進路を日本地区へと向ける。
車内は一行の他にもハニワ兵達で混雑していてほぼ満員状態なので賑やかであり、何故か空を走るのに聞こえてくるレールを走る音や機関車の汽笛の音が旅の風情を醸し出していた。
「技術が進みすぎて形なんて何でもいいなんて、本当にあのアニメみたいよね。」
「でもこれハワイから日本だとまた時間もかかるんじゃないの?」
「えっと一時間よ。 何でもワープするんだって!」
客車は一般客車と個室である特別客車の二種類あり当初は特別客車にしようかと美砂達は話していたらしいが、特別客車は人気があり予約が取れなかったので断念している。
横島宅のハニワ兵いわく横島の名前で頼めば追加で特別客車を増やせるとのことだったが、別にそこまで大事にしなくてもと一般客車の席に一行は座っていた。
「ワープですか?」
「ワープってか別の空間に潜航して近道するんだよ。 仕組みが似てるからハニワ兵達はワープって言ってたのか。」
ちなみに目的地までの移動時間は一時間らしく先日の修学旅行で長時間飛行機に乗っていた少女の何人かは移動時間が長過ぎると思ったらしいが、美砂はまるで自分の自慢をするようにワープをすると言い切る。
まあ移動手段で簡単に瞬間移動をする横島が居るので誰もワープには驚かないが、夕映とのどかや雪広姉妹は最早SFの世界のようだと思いつつ一応横島に説明を求めていた。
どうもハニワ兵達は分かりやすくワープという言葉を使っていて異空間アジトではそちらが定着してるらしいが、元々は逆転号が使用していた異界空間潜航のことである。
「おべんとう、おいしいね。」
「タマちゃん、駅で売ってるお弁当は駅弁って言うんよ。 」
「えきべん。 うん、おぼえたよ!」
発車して五分ほどすると列車は異界空間に潜航するも、周りの景色が真っ暗になるため車内は明かりが付く。
ハニワ兵達は慣れてるのか驚きはなく少女達もトンネルにでも入ったようで驚きはない。
景色も見えなく暇になったので一行は朝食代わりのお弁当を食べることにする。
乗車時間が一時間なのでハニワ兵達もほぼ同じく駅弁を食べる者が多く車内ではワゴンの車内販売も回って来ていた。
「美味しいですわね。」
「種類も彩りもいいし普通に外の世界でも人気が出そうね。」
駅弁に関してはオアフ島駅には二十種類ほどあり中身は元よりパッケージも色とりどりである。
ただ面白いのは一般的に日本ではないようなハワイ料理の駅弁もあったりするし、弁当の中身には触れずにアロハシャツを来たハニワ兵の写真が全面に押し出された意味不明なパッケージなんかもあることか。
もちろん横島は元より少女達もハニワ兵の文化レベルが高いのはすでに百も承知なのでみんな駅弁を楽しみにしていたが、やはり汽車の中で食べる駅弁は格別でありハニワ兵独自の感性で生まれた駅弁を一行は楽しんでいく。
「うわ~、早くも陸地が見えて来たよ。」
「あれ富士山じゃない?」
そしておよそ五分ほどの異界空間潜航時間を経過すると列車は早くも日本列島が見える場所に出ていた。
今回の列車はお花見行きの臨時列車なので異界空間潜航時間は短く主に海しかない太平洋をカットする為であり、残りの五十分は景色を楽しみながら日本列島を北上していくコースなのだ。
高度は富士山を少し見下ろすくらいの高さで汽車の車窓からまだ雪が積もる富士山を見ながら駅弁を食べるのは格別であった。
車内は一行の他にもハニワ兵達で混雑していてほぼ満員状態なので賑やかであり、何故か空を走るのに聞こえてくるレールを走る音や機関車の汽笛の音が旅の風情を醸し出していた。
「技術が進みすぎて形なんて何でもいいなんて、本当にあのアニメみたいよね。」
「でもこれハワイから日本だとまた時間もかかるんじゃないの?」
「えっと一時間よ。 何でもワープするんだって!」
客車は一般客車と個室である特別客車の二種類あり当初は特別客車にしようかと美砂達は話していたらしいが、特別客車は人気があり予約が取れなかったので断念している。
横島宅のハニワ兵いわく横島の名前で頼めば追加で特別客車を増やせるとのことだったが、別にそこまで大事にしなくてもと一般客車の席に一行は座っていた。
「ワープですか?」
「ワープってか別の空間に潜航して近道するんだよ。 仕組みが似てるからハニワ兵達はワープって言ってたのか。」
ちなみに目的地までの移動時間は一時間らしく先日の修学旅行で長時間飛行機に乗っていた少女の何人かは移動時間が長過ぎると思ったらしいが、美砂はまるで自分の自慢をするようにワープをすると言い切る。
まあ移動手段で簡単に瞬間移動をする横島が居るので誰もワープには驚かないが、夕映とのどかや雪広姉妹は最早SFの世界のようだと思いつつ一応横島に説明を求めていた。
どうもハニワ兵達は分かりやすくワープという言葉を使っていて異空間アジトではそちらが定着してるらしいが、元々は逆転号が使用していた異界空間潜航のことである。
「おべんとう、おいしいね。」
「タマちゃん、駅で売ってるお弁当は駅弁って言うんよ。 」
「えきべん。 うん、おぼえたよ!」
発車して五分ほどすると列車は異界空間に潜航するも、周りの景色が真っ暗になるため車内は明かりが付く。
ハニワ兵達は慣れてるのか驚きはなく少女達もトンネルにでも入ったようで驚きはない。
景色も見えなく暇になったので一行は朝食代わりのお弁当を食べることにする。
乗車時間が一時間なのでハニワ兵達もほぼ同じく駅弁を食べる者が多く車内ではワゴンの車内販売も回って来ていた。
「美味しいですわね。」
「種類も彩りもいいし普通に外の世界でも人気が出そうね。」
駅弁に関してはオアフ島駅には二十種類ほどあり中身は元よりパッケージも色とりどりである。
ただ面白いのは一般的に日本ではないようなハワイ料理の駅弁もあったりするし、弁当の中身には触れずにアロハシャツを来たハニワ兵の写真が全面に押し出された意味不明なパッケージなんかもあることか。
もちろん横島は元より少女達もハニワ兵の文化レベルが高いのはすでに百も承知なのでみんな駅弁を楽しみにしていたが、やはり汽車の中で食べる駅弁は格別でありハニワ兵独自の感性で生まれた駅弁を一行は楽しんでいく。
「うわ~、早くも陸地が見えて来たよ。」
「あれ富士山じゃない?」
そしておよそ五分ほどの異界空間潜航時間を経過すると列車は早くも日本列島が見える場所に出ていた。
今回の列車はお花見行きの臨時列車なので異界空間潜航時間は短く主に海しかない太平洋をカットする為であり、残りの五十分は景色を楽しみながら日本列島を北上していくコースなのだ。
高度は富士山を少し見下ろすくらいの高さで汽車の車窓からまだ雪が積もる富士山を見ながら駅弁を食べるのは格別であった。