二年目の春・4
「ほらほら、お店ありましたよ。」
「お店は外国のスーパーマーケットみたいですね。」
同じ頃異空間アジトのハワイ諸島の街に繰り出していた少女達は何組かに分かれて夜の街を散策していたが、さよと木乃香とのどかの三人は明日のお花見に持っていくお弁当の食材を求めてホテル近くのスーパーマーケットに来ていた。
外観はあまり派手な看板などないが建物は海外にあるスーパーマーケットのような大きさと広さがあり、店内も通路の幅なども広めなのが特長になる。
異空間アジト内でもこのハワイ諸島は最初に開発された場所なので異空間アジト内のスタンダードとも言える街なのだが、特にここは建築様式や道路の標識などは日本風でも道路や建物の規格はアメリカのように広く取られているので慣れないと少し違和感も感じる街だった。
「うひゃ~、凄い食材の数と種類や。」
ちなみに異空間アジト内での食料品提供店に関しては、今さよ達が来てるような大型店は基本的に公営に近い営業形態になっていて異空間アジト内の各地の食料品のほとんどが手に入る。
元々お金というシステムがない社会なので食料品なんかに関しても当然値段も関税も無い。
その分世界各地から食料を集めやすいが効率化の為に大型店を各地に置いてみんなで使うようにしていた。
もちろん個人で拘りを持って食料品提供をしてるような店もたくさんあるし、人口過密の少ない場所では定期的に移動販売のような食料供給システムも存在する。
この大型店はいわば仲卸のような役割も兼ねている店舗だった。
「トレーに入ってないんですね。」
「エコやな~。」
そのまま店内を買い物かごを手に見ていくが、食料品に関しての違いは日本のスーパーなんかと違うのは特に生鮮食品は白い食品トレーなどに入ってないことか。
当然値札もないが産地なんかは書かれているし、中には生産したハニワ兵の写真なんかも貼られている。
木乃香はハニワ兵達がエコだと感心していたが別にハニワ兵はエコを考えて現状にした訳ではなく、ただ必要なかっただけだったりするが。
ちなみに横島は知らないというか異空間アジトには未だに存在しないと思ってるが、最近はインスタント食品なんかもハニワ兵達が勝手に開発して流通し始めていた。
原因は昨年の秋ごろに横島宅のドジなハニワ兵が横島が作った麻帆良カレーを仲間達にも食べさせたいと大量購入して異空間アジトにかなり送ったことが始まりであり、これはいいとインスタント食品に興味を持ったハニワ兵達が次々に現れてここ半年でかなりの種類のインスタント食品を作り出している。
基本的に異空間アジトでは生鮮食品なんかは時間を凍結した亜空間倉庫に保管するので、インスタント食品や缶詰などの保存加工は本来は必要なかったのだが。
正直異空間アジト外への食料品提供が無くなった後、暇を持て余した食料品関係の任務をこなしていたハニワ兵達が自発的に食文化を進化させてしまったのが現状だった。
「味見出来るのはええな。」
「木乃香さん! のどかさん!こっちに松茸がありますよ!!」
「本当ですね。 ここじゃ別に貴重じゃないんだ……。」
異空間アジト内の食料品提供店は木乃香やのどかでも直接見たことがないような物もあったが、中でも三人が驚いたのは春のこの季節に普通に松茸があったことだろう。
ただハニワ兵いわく異空間アジト内では松茸はさほど珍しくもなく、秋に収穫した物を先に上げた時間を凍結した倉庫で一年間保管するらしい。
加えて異空間アジト内では手付かずの自然が溢れていることから山の管理をしてるハニワ兵も当然多く、松茸は外の世界と違い最低限手入れしてる山からかなり取れるとのこと。
正直ハニワ兵にとって松茸は年中手に入る椎茸なんかと同じ扱いで、数も多いことからそんなに騒ぐ者は居ないようである。
なんというか世界の違いによる価値観の違いを再認識した三人だが、せっかくだからと松茸を含めた食材を手に入れてホクホク顔でホテルに戻って行った。
「お店は外国のスーパーマーケットみたいですね。」
同じ頃異空間アジトのハワイ諸島の街に繰り出していた少女達は何組かに分かれて夜の街を散策していたが、さよと木乃香とのどかの三人は明日のお花見に持っていくお弁当の食材を求めてホテル近くのスーパーマーケットに来ていた。
外観はあまり派手な看板などないが建物は海外にあるスーパーマーケットのような大きさと広さがあり、店内も通路の幅なども広めなのが特長になる。
異空間アジト内でもこのハワイ諸島は最初に開発された場所なので異空間アジト内のスタンダードとも言える街なのだが、特にここは建築様式や道路の標識などは日本風でも道路や建物の規格はアメリカのように広く取られているので慣れないと少し違和感も感じる街だった。
「うひゃ~、凄い食材の数と種類や。」
ちなみに異空間アジト内での食料品提供店に関しては、今さよ達が来てるような大型店は基本的に公営に近い営業形態になっていて異空間アジト内の各地の食料品のほとんどが手に入る。
元々お金というシステムがない社会なので食料品なんかに関しても当然値段も関税も無い。
その分世界各地から食料を集めやすいが効率化の為に大型店を各地に置いてみんなで使うようにしていた。
もちろん個人で拘りを持って食料品提供をしてるような店もたくさんあるし、人口過密の少ない場所では定期的に移動販売のような食料供給システムも存在する。
この大型店はいわば仲卸のような役割も兼ねている店舗だった。
「トレーに入ってないんですね。」
「エコやな~。」
そのまま店内を買い物かごを手に見ていくが、食料品に関しての違いは日本のスーパーなんかと違うのは特に生鮮食品は白い食品トレーなどに入ってないことか。
当然値札もないが産地なんかは書かれているし、中には生産したハニワ兵の写真なんかも貼られている。
木乃香はハニワ兵達がエコだと感心していたが別にハニワ兵はエコを考えて現状にした訳ではなく、ただ必要なかっただけだったりするが。
ちなみに横島は知らないというか異空間アジトには未だに存在しないと思ってるが、最近はインスタント食品なんかもハニワ兵達が勝手に開発して流通し始めていた。
原因は昨年の秋ごろに横島宅のドジなハニワ兵が横島が作った麻帆良カレーを仲間達にも食べさせたいと大量購入して異空間アジトにかなり送ったことが始まりであり、これはいいとインスタント食品に興味を持ったハニワ兵達が次々に現れてここ半年でかなりの種類のインスタント食品を作り出している。
基本的に異空間アジトでは生鮮食品なんかは時間を凍結した亜空間倉庫に保管するので、インスタント食品や缶詰などの保存加工は本来は必要なかったのだが。
正直異空間アジト外への食料品提供が無くなった後、暇を持て余した食料品関係の任務をこなしていたハニワ兵達が自発的に食文化を進化させてしまったのが現状だった。
「味見出来るのはええな。」
「木乃香さん! のどかさん!こっちに松茸がありますよ!!」
「本当ですね。 ここじゃ別に貴重じゃないんだ……。」
異空間アジト内の食料品提供店は木乃香やのどかでも直接見たことがないような物もあったが、中でも三人が驚いたのは春のこの季節に普通に松茸があったことだろう。
ただハニワ兵いわく異空間アジト内では松茸はさほど珍しくもなく、秋に収穫した物を先に上げた時間を凍結した倉庫で一年間保管するらしい。
加えて異空間アジト内では手付かずの自然が溢れていることから山の管理をしてるハニワ兵も当然多く、松茸は外の世界と違い最低限手入れしてる山からかなり取れるとのこと。
正直ハニワ兵にとって松茸は年中手に入る椎茸なんかと同じ扱いで、数も多いことからそんなに騒ぐ者は居ないようである。
なんというか世界の違いによる価値観の違いを再認識した三人だが、せっかくだからと松茸を含めた食材を手に入れてホクホク顔でホテルに戻って行った。