二年目の春・4
そして三日目の夜にはさよと木乃香達に美砂達にあやか達のいつものメンバーが一つの部屋に集まっていた。
特に目的があった訳ではないが習慣のようなものでなんとなく集まってしまったと言える状況で、広い部屋が特徴のハワイのホテルとはいえ人数が人数なだけに少し手狭ではあったが。
「あんた達も随分買ったわね。」
「こういう機会じゃないと買えないしね。」
互いに昼の自由行動の際に買った物のうち自分用の物を見せたりしつつ、ショッピングの話をしていたが日本とはいろいろ違いがありそれを見つけるのも楽しかったようだ。
気候や風土はともかく文化や風習の違う国での自由な時間は多少の不便さを含めて新鮮さで溢れていたようである。
「そういえばやっぱり超りん達なんか様子が変やったわ。」
「あっ、そうそう五月と古菲が特に変だった。 喧嘩でもしたのかな?」
そのまましばらくは修学旅行とハワイを満喫した話で盛り上がる少女達だが、昼間の古菲の様子に続き夕食時も超と葉加瀬と微妙に距離がある五月と古菲の姿が目立っていた。
元々クラスの中でも特に喧嘩と無縁な五月とバカイエローのアダ名を持ち、いつも元気いっぱいの古菲にしては珍しいことだとみんな気付いている。
「どうも何かをやらかしたのか、やらかそうとしているようでして。」
「またなんか面白いこと企んでたの?」
「いえ、今回は多分面白いことではなくかなりヤバいことでしょう。 学園長先生に高畑先生や横島さんまで影で動いてるようですから。」
美砂達は超一味が何かをやらかしたと聞くとまた面白いことを始めるのかと期待した表情を見せるも、夕映が真顔で否定すると驚きの表情を見せて言葉を失う。
以前から超鈴音の謎については何度か話したことがあるし一時期は横島と同じ異世界から来たのではとすら考えられたほどで美砂達を含めてこの場の全員がそれは知っていたが、実際に学園に目を付けられていると聞くと驚いてしまうのが本音らしい。
以前にも似たようなことを説明したかもしれないが超と美砂達は麻帆良カレーや納涼祭などで何かと交流がある夕映達と違い、個人的な交流はほとんどなく学校外で会うことは横島の店くらいなのでさほど親しい友人とは言えなく実はそんなに深く知らない人となる。
「でもさ、実際問題何をしようとしてるの?」
「分かりません。 いいんちょ達は高畑先生に昨日報告をしたようですし、私は今日横島さんに連絡しましたが安易に話せないようで教えてもらえませんでした。 今のところ分かっているのは超さん達の企みには魔法が関わることと、学園長先生は元より横島さんも認められないことだとは聞きましたが。」
夕映とのどかにあやかと千鶴以外は修学旅行に来てからの経緯を知らないのでこの際教えようと、あやかと夕映はみんなに説明するが現時点で分かっていることは少ない。
ただ魔法絡みの問題だと聞いた瞬間、ちょっとワクワクとした表情のハルナ以外はみんな微妙な表情を浮かべたのは未だにいいイメージがないからであろう。
「超さんってさ。 普段から本音を見せないよね。」
無論超が悪い人間だとは誰も思わないが、一方で本音を見せてるようで見せてないことはほとんどの少女は気付いている。
まあ中学生にもなって本音を丸出しにしてるのもどうなんだという意見もあるしそれ自体が問題な訳ではないが。
ただ超鈴音の底知れぬ何かに不安を感じるのは、少女達が現状に大きな不満がなく日々が充実してるからだろう。
結局この日少女達は超鈴音の異変を共有するが、迂闊につつかないで知らないふりをしようという方向性で話が纏まることになる。
特に目的があった訳ではないが習慣のようなものでなんとなく集まってしまったと言える状況で、広い部屋が特徴のハワイのホテルとはいえ人数が人数なだけに少し手狭ではあったが。
「あんた達も随分買ったわね。」
「こういう機会じゃないと買えないしね。」
互いに昼の自由行動の際に買った物のうち自分用の物を見せたりしつつ、ショッピングの話をしていたが日本とはいろいろ違いがありそれを見つけるのも楽しかったようだ。
気候や風土はともかく文化や風習の違う国での自由な時間は多少の不便さを含めて新鮮さで溢れていたようである。
「そういえばやっぱり超りん達なんか様子が変やったわ。」
「あっ、そうそう五月と古菲が特に変だった。 喧嘩でもしたのかな?」
そのまましばらくは修学旅行とハワイを満喫した話で盛り上がる少女達だが、昼間の古菲の様子に続き夕食時も超と葉加瀬と微妙に距離がある五月と古菲の姿が目立っていた。
元々クラスの中でも特に喧嘩と無縁な五月とバカイエローのアダ名を持ち、いつも元気いっぱいの古菲にしては珍しいことだとみんな気付いている。
「どうも何かをやらかしたのか、やらかそうとしているようでして。」
「またなんか面白いこと企んでたの?」
「いえ、今回は多分面白いことではなくかなりヤバいことでしょう。 学園長先生に高畑先生や横島さんまで影で動いてるようですから。」
美砂達は超一味が何かをやらかしたと聞くとまた面白いことを始めるのかと期待した表情を見せるも、夕映が真顔で否定すると驚きの表情を見せて言葉を失う。
以前から超鈴音の謎については何度か話したことがあるし一時期は横島と同じ異世界から来たのではとすら考えられたほどで美砂達を含めてこの場の全員がそれは知っていたが、実際に学園に目を付けられていると聞くと驚いてしまうのが本音らしい。
以前にも似たようなことを説明したかもしれないが超と美砂達は麻帆良カレーや納涼祭などで何かと交流がある夕映達と違い、個人的な交流はほとんどなく学校外で会うことは横島の店くらいなのでさほど親しい友人とは言えなく実はそんなに深く知らない人となる。
「でもさ、実際問題何をしようとしてるの?」
「分かりません。 いいんちょ達は高畑先生に昨日報告をしたようですし、私は今日横島さんに連絡しましたが安易に話せないようで教えてもらえませんでした。 今のところ分かっているのは超さん達の企みには魔法が関わることと、学園長先生は元より横島さんも認められないことだとは聞きましたが。」
夕映とのどかにあやかと千鶴以外は修学旅行に来てからの経緯を知らないのでこの際教えようと、あやかと夕映はみんなに説明するが現時点で分かっていることは少ない。
ただ魔法絡みの問題だと聞いた瞬間、ちょっとワクワクとした表情のハルナ以外はみんな微妙な表情を浮かべたのは未だにいいイメージがないからであろう。
「超さんってさ。 普段から本音を見せないよね。」
無論超が悪い人間だとは誰も思わないが、一方で本音を見せてるようで見せてないことはほとんどの少女は気付いている。
まあ中学生にもなって本音を丸出しにしてるのもどうなんだという意見もあるしそれ自体が問題な訳ではないが。
ただ超鈴音の底知れぬ何かに不安を感じるのは、少女達が現状に大きな不満がなく日々が充実してるからだろう。
結局この日少女達は超鈴音の異変を共有するが、迂闊につつかないで知らないふりをしようという方向性で話が纏まることになる。