麻帆良祭への道
そして数日が過ぎた頃、2-Aのクラスでは麻帆良祭の店舗について大筋で決まっていた
店の概要はセルフサービスの形になり、レストランというよりはファーストフードに近い形になる
完全なレストランも随分人気があり揉めたのだが、昨年の雪広グループの売り上げや来店人数から今年の来店人数の予測が出ると、どう考えてもフロアに人員を配置するのは不可能だったのだ
その結果セルフ方式にするしか方法がなかった
ただその変わりに服装に関してはあやかの好意により、可愛いメイド服が用意されることになっている
その手の服は本格的な物は結構高いのだが、特注で作らせるらしい
人員配置に関しては三つのグループを作り、グループ毎にローテーションで回すことが決定した
これに関しては店舗の営業経験があって厨房を仕切れる者が横島・超・五月の三人しか居ないため、この三人の誰か一人は必ず店舗に居るように考えると始めからグループ分けした方が効率がいいと判断された為である
そして横島のグループに配置されたのは、木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・美砂・円・桜子・千鶴・まき絵・亜子・エヴァ・茶々丸の14人だった
このグループ分けに関しては木乃香達四人が横島側の人員だと計算されており、超と五月の方には四~五人の超包子のメンバーが入ることになっている
後は適当に決めたのだが、明日菜や夕映が料理があまり得意でないこともあり茶々丸と千鶴は主力として加わっていた
メニューに関してはまだ決まってないが、軽食と本格的な食事の二種類がいいとの案が有力である
「それでは今日は本番へ向けた料理教室を始めたいと思います」
そしてこの日は中等部の家庭科室で2ーAの生徒達と超包子の面々と横島が初めて全員集まり、本番へ向けた料理教室を始めようとしていた
料理の基礎や手順など本番までに覚えなくてはならない事も多く、今後はメニュー開発と同時進行で調理実習をしていく事になる
「男は俺だけなんだな。 なんか得した気分だな」
家庭科室には四十人くらいの女の子が集まっており、横島は女子特有の空気に呑まれながらもどこか嬉しそうだった
「マスター、優しくしてね」
「任せとけ! 麻帆良祭が終わる頃には、男を落とせるくらいの料理を作れるようになるって」
どこか横島を誘うような笑顔を浮かべる美砂はわざと意味ありげなように声をかけるが、横島はそれを上手くかわす
流石にこれだけ女の子が居ると悪のりは出来ないと感じたらしい
「じゃあマスターに一番に食べさせるからよろしくね」
「あっ! 私も一番にあげるね!」
いつも店に居る時のノリで横島をからかうような口説くような美砂に桜子も乗っかるが、そんな二人に便乗する形で横島の周りは更に賑やかになっていく
結局あやかが注意に入るまで、横島と周りはいつも店で居るように賑やかなままだった
「んじゃ始めるか」
美砂達と一緒にあやかに注意された横島はペコペコと謝ると、僅かに表情を変えて料理を始めることになる
店の概要はセルフサービスの形になり、レストランというよりはファーストフードに近い形になる
完全なレストランも随分人気があり揉めたのだが、昨年の雪広グループの売り上げや来店人数から今年の来店人数の予測が出ると、どう考えてもフロアに人員を配置するのは不可能だったのだ
その結果セルフ方式にするしか方法がなかった
ただその変わりに服装に関してはあやかの好意により、可愛いメイド服が用意されることになっている
その手の服は本格的な物は結構高いのだが、特注で作らせるらしい
人員配置に関しては三つのグループを作り、グループ毎にローテーションで回すことが決定した
これに関しては店舗の営業経験があって厨房を仕切れる者が横島・超・五月の三人しか居ないため、この三人の誰か一人は必ず店舗に居るように考えると始めからグループ分けした方が効率がいいと判断された為である
そして横島のグループに配置されたのは、木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・美砂・円・桜子・千鶴・まき絵・亜子・エヴァ・茶々丸の14人だった
このグループ分けに関しては木乃香達四人が横島側の人員だと計算されており、超と五月の方には四~五人の超包子のメンバーが入ることになっている
後は適当に決めたのだが、明日菜や夕映が料理があまり得意でないこともあり茶々丸と千鶴は主力として加わっていた
メニューに関してはまだ決まってないが、軽食と本格的な食事の二種類がいいとの案が有力である
「それでは今日は本番へ向けた料理教室を始めたいと思います」
そしてこの日は中等部の家庭科室で2ーAの生徒達と超包子の面々と横島が初めて全員集まり、本番へ向けた料理教室を始めようとしていた
料理の基礎や手順など本番までに覚えなくてはならない事も多く、今後はメニュー開発と同時進行で調理実習をしていく事になる
「男は俺だけなんだな。 なんか得した気分だな」
家庭科室には四十人くらいの女の子が集まっており、横島は女子特有の空気に呑まれながらもどこか嬉しそうだった
「マスター、優しくしてね」
「任せとけ! 麻帆良祭が終わる頃には、男を落とせるくらいの料理を作れるようになるって」
どこか横島を誘うような笑顔を浮かべる美砂はわざと意味ありげなように声をかけるが、横島はそれを上手くかわす
流石にこれだけ女の子が居ると悪のりは出来ないと感じたらしい
「じゃあマスターに一番に食べさせるからよろしくね」
「あっ! 私も一番にあげるね!」
いつも店に居る時のノリで横島をからかうような口説くような美砂に桜子も乗っかるが、そんな二人に便乗する形で横島の周りは更に賑やかになっていく
結局あやかが注意に入るまで、横島と周りはいつも店で居るように賑やかなままだった
「んじゃ始めるか」
美砂達と一緒にあやかに注意された横島はペコペコと謝ると、僅かに表情を変えて料理を始めることになる