二年目の春・3
修学旅行三日目になる翌日は一日ホノルル周辺での自由行動であった。
多くの少女達の主要な行き先はハワイ最大のショッピングモールであるアラモアナショッピングセンターであり、横島に近い少女達もまた主要な行き先はそこである。
尤も夕映などはハワイにある出雲大社に行きたいようで調べていたが、治安の悪さとお決まりの観光コースから少し外れてるとのことで諦めていた。
自由行動の予定は事前に担任に提出することになっていて夕映は高畑にも少し相談したが、気を付ければ行けないこともないが止めた方がいいと言われている。
本来の歴史の彼女ならば大丈夫だろうと好奇心から強行しそうでもあるが、この世界の夕映は安全面だけは神経質な横島の影響もあり断念していたのだ。
「意外と近いのね。」
「世界的に有名な観光地ですからね。 ワイキキとここら辺りで一日遊べますよ。」
この日木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・さよの六人はは、ワイキキにある雪広グループホテル周辺の散策から始めていた。
まだ時間は朝と言ってもよくアラモアナショッピングセンターも開店したばかりの頃で美砂達なんかはさっそく向かったが、木乃香達はせっかくだからとホテル周辺の散策をとなったらしい。
ワイキキからアラモアナショッピングセンターまではさほど遠くなくバスなどの公共機関もある。
ホテルに関してもテーマパークかと言わんばかりのホテルもあったりするし、周辺のそんなホテルを見て回るだけでも楽しい場所だった。
ただやはり裏通りなどには行かない方がいいし、露店や知らない外人とは関わらない方がいいと最低限の警戒は必要ではあるが。
「ハニワランドのハワイってホテルあんまりないもんね。」
「あそこは観光地というよりは外部と繋がる昔の出島のような役割の場所ですからね。」
テレビや雑誌で見たような景色にテンションも高くなる少女達であるが、ハニワランドとの一番の違いはホテルの数かもしれないとのどかはふと呟く。
同じハワイではあるが現実世界と異空間アジトでは役割が全く違い異空間アジトのハワイは観光地ではないので、あまり派手な観光地らしい施設なんかはない。
夕映は異空間アジトのハワイを出島と似てる役割だと言うが正にその通りであり、極論を言えば最低限の施設や街なんかしか元々なかったのだ。
まあ最近はハニワ兵達が勝手に街を広げ商売をしたりして随分賑やかになったが。
「下手なとこ入ったらお小遣いじゃ足りなくなりそうね。」
「カードならありますよ。 横島さんがみんなで適当に使って楽しんでくればいいって。」
「またそんなもの持たせて……。」
さてそのままブラブラと散策をしていく木乃香達だが、世界的な観光地というだけにお小遣いと相談しながら観光を楽しまなくてはならない。
観光地向けの観光クルージングなどを筆頭に見所はあるが意外に高いものもあるのであれもこれもとはいかない。
しかしそんな時さよがゴールドカードの家族カードを見せて横島から好きに使っていいからと言われたと教えると、木乃香達は少し呆れたようにため息をこぼす。
中学の修学旅行にクレジットカードを持たせる横島が理解出来ないようで、基本は庶民的な価値観なのだが金銭感覚に関してはやはりおかしいのだと改めて思う。
実際そのクレジットカードも元々は土偶羅が横島に持たせた物で、横島自身は金の大小にあまり興味がなく今回の家族カードも土偶羅に頼んで用意して貰ったのだが。
多くの少女達の主要な行き先はハワイ最大のショッピングモールであるアラモアナショッピングセンターであり、横島に近い少女達もまた主要な行き先はそこである。
尤も夕映などはハワイにある出雲大社に行きたいようで調べていたが、治安の悪さとお決まりの観光コースから少し外れてるとのことで諦めていた。
自由行動の予定は事前に担任に提出することになっていて夕映は高畑にも少し相談したが、気を付ければ行けないこともないが止めた方がいいと言われている。
本来の歴史の彼女ならば大丈夫だろうと好奇心から強行しそうでもあるが、この世界の夕映は安全面だけは神経質な横島の影響もあり断念していたのだ。
「意外と近いのね。」
「世界的に有名な観光地ですからね。 ワイキキとここら辺りで一日遊べますよ。」
この日木乃香・明日菜・夕映・のどか・ハルナ・さよの六人はは、ワイキキにある雪広グループホテル周辺の散策から始めていた。
まだ時間は朝と言ってもよくアラモアナショッピングセンターも開店したばかりの頃で美砂達なんかはさっそく向かったが、木乃香達はせっかくだからとホテル周辺の散策をとなったらしい。
ワイキキからアラモアナショッピングセンターまではさほど遠くなくバスなどの公共機関もある。
ホテルに関してもテーマパークかと言わんばかりのホテルもあったりするし、周辺のそんなホテルを見て回るだけでも楽しい場所だった。
ただやはり裏通りなどには行かない方がいいし、露店や知らない外人とは関わらない方がいいと最低限の警戒は必要ではあるが。
「ハニワランドのハワイってホテルあんまりないもんね。」
「あそこは観光地というよりは外部と繋がる昔の出島のような役割の場所ですからね。」
テレビや雑誌で見たような景色にテンションも高くなる少女達であるが、ハニワランドとの一番の違いはホテルの数かもしれないとのどかはふと呟く。
同じハワイではあるが現実世界と異空間アジトでは役割が全く違い異空間アジトのハワイは観光地ではないので、あまり派手な観光地らしい施設なんかはない。
夕映は異空間アジトのハワイを出島と似てる役割だと言うが正にその通りであり、極論を言えば最低限の施設や街なんかしか元々なかったのだ。
まあ最近はハニワ兵達が勝手に街を広げ商売をしたりして随分賑やかになったが。
「下手なとこ入ったらお小遣いじゃ足りなくなりそうね。」
「カードならありますよ。 横島さんがみんなで適当に使って楽しんでくればいいって。」
「またそんなもの持たせて……。」
さてそのままブラブラと散策をしていく木乃香達だが、世界的な観光地というだけにお小遣いと相談しながら観光を楽しまなくてはならない。
観光地向けの観光クルージングなどを筆頭に見所はあるが意外に高いものもあるのであれもこれもとはいかない。
しかしそんな時さよがゴールドカードの家族カードを見せて横島から好きに使っていいからと言われたと教えると、木乃香達は少し呆れたようにため息をこぼす。
中学の修学旅行にクレジットカードを持たせる横島が理解出来ないようで、基本は庶民的な価値観なのだが金銭感覚に関してはやはりおかしいのだと改めて思う。
実際そのクレジットカードも元々は土偶羅が横島に持たせた物で、横島自身は金の大小にあまり興味がなく今回の家族カードも土偶羅に頼んで用意して貰ったのだが。