二年目の春・3
「タイムマシンか。 確かに誰もが一度は夢見るアイテムじゃな。」
超鈴音のタイムマシンであるカシオペアに驚きや複雑そうな表情を浮かべる近右衛門・刀子・茶々丸の三名だが、近右衛門は少し皮肉を含むような言い方をする。
日本では特に未来から来た猫型ロボットのアニメなんかもあり刷り込まれたようないいイメージもあった。
ただ客観的に見ると未来からの侵略に近く未来からサイボーグが来る映画に近いのかもしれない。
「思ってた以上の驚異っすね。 ご存知でしょうが一般的に機械類を作る上で難しいのは小型化っすから。 大きく作った物を魔法で小さくでもしない限りは。」
結局は厄介な物だと言いたげな近右衛門であるが、横島は勝手に工具でカシオペアの中を開けて調べ始めている。
現状で超の最高の技術は恐らくこのカシオペアであり、それを調べることで得られる情報は多い。
「中身は一部に魔法技術も使った科学っすね。 百年の積み重ねってとこか。 でもまあ無理して小型化したんでしょうね。 時間移動のエネルギーを外部からの供給型にしたのは時間移動に必要な膨大なエネルギーを溜める技術が未熟だったからか。」
影の中から大きな鞄を出すと神通パソコンでカシオペアを調べていくが、それは超鈴音の未来技術の高さと限界が分かるようで一人ぶつぶつと呟きながらも横島には安堵の表情が見えた。
「理解できるの?」
「粗方はなんとか。 正直理解できるレベルでホッとしてますよ。 細々としたとこは新しい合金やら集積回路やらあるんでしょうから、それは別に詳細な調査が必要っすけど。」
ただ刀子は本心では現物を見せられても信じられない気持ちが幾分あるらしく、タイムマシンどころかその中身を大筋で理解できる横島を若干不思議そうに眺めている。
実は横島が周りに与えた腕時計型通信機の方が性能は上なのだが、刀子はそこには気付いてないらしい。
「横島さん、あれは?」
一方茶々丸はハニワ兵達が押収した茶々丸二号機の方が興味があるらしく、自身とは違い見た目が機械的ではなくなったボディを興味深げに見ていた。
「あれも調査するぞ。 その後は決めてないけど顔をちょっと変えて茶々丸ちゃんの妹にでもするか? 魂が生まれるかは分からんけど。」
本来ならば麻帆良祭において戦闘データ収集の為に活躍するはずだった茶々丸シリーズが、先程の他にも二体ほど押収されて運ばれて来ている。
茶々丸の表情が何処か彼女達を案ずるような表情もあったことから、横島は近右衛門に視線を向けるが好きにしていいと頷いたので茶々丸の妹にでもするかと提案した。
「私の妹?」
「別に姉でもいいけど。」
「妹でお願いします。」
というか押収したとはいえ元は超鈴音の物なのに誰一人返すつもりがないらしく、近右衛門はまあ横島かエヴァが手元に置くならば倉庫の肥やしになるよりはいいかと考えたらしい。
尤も茶々丸は自身がそんな表情をしていたという自覚がないらしく不思議そうに首をかしげるも、横島から姉にするかと提案されると即座に妹がいいと口にする辺り彼女も妹が欲しかったのかもしれない。
超鈴音のタイムマシンであるカシオペアに驚きや複雑そうな表情を浮かべる近右衛門・刀子・茶々丸の三名だが、近右衛門は少し皮肉を含むような言い方をする。
日本では特に未来から来た猫型ロボットのアニメなんかもあり刷り込まれたようないいイメージもあった。
ただ客観的に見ると未来からの侵略に近く未来からサイボーグが来る映画に近いのかもしれない。
「思ってた以上の驚異っすね。 ご存知でしょうが一般的に機械類を作る上で難しいのは小型化っすから。 大きく作った物を魔法で小さくでもしない限りは。」
結局は厄介な物だと言いたげな近右衛門であるが、横島は勝手に工具でカシオペアの中を開けて調べ始めている。
現状で超の最高の技術は恐らくこのカシオペアであり、それを調べることで得られる情報は多い。
「中身は一部に魔法技術も使った科学っすね。 百年の積み重ねってとこか。 でもまあ無理して小型化したんでしょうね。 時間移動のエネルギーを外部からの供給型にしたのは時間移動に必要な膨大なエネルギーを溜める技術が未熟だったからか。」
影の中から大きな鞄を出すと神通パソコンでカシオペアを調べていくが、それは超鈴音の未来技術の高さと限界が分かるようで一人ぶつぶつと呟きながらも横島には安堵の表情が見えた。
「理解できるの?」
「粗方はなんとか。 正直理解できるレベルでホッとしてますよ。 細々としたとこは新しい合金やら集積回路やらあるんでしょうから、それは別に詳細な調査が必要っすけど。」
ただ刀子は本心では現物を見せられても信じられない気持ちが幾分あるらしく、タイムマシンどころかその中身を大筋で理解できる横島を若干不思議そうに眺めている。
実は横島が周りに与えた腕時計型通信機の方が性能は上なのだが、刀子はそこには気付いてないらしい。
「横島さん、あれは?」
一方茶々丸はハニワ兵達が押収した茶々丸二号機の方が興味があるらしく、自身とは違い見た目が機械的ではなくなったボディを興味深げに見ていた。
「あれも調査するぞ。 その後は決めてないけど顔をちょっと変えて茶々丸ちゃんの妹にでもするか? 魂が生まれるかは分からんけど。」
本来ならば麻帆良祭において戦闘データ収集の為に活躍するはずだった茶々丸シリーズが、先程の他にも二体ほど押収されて運ばれて来ている。
茶々丸の表情が何処か彼女達を案ずるような表情もあったことから、横島は近右衛門に視線を向けるが好きにしていいと頷いたので茶々丸の妹にでもするかと提案した。
「私の妹?」
「別に姉でもいいけど。」
「妹でお願いします。」
というか押収したとはいえ元は超鈴音の物なのに誰一人返すつもりがないらしく、近右衛門はまあ横島かエヴァが手元に置くならば倉庫の肥やしになるよりはいいかと考えたらしい。
尤も茶々丸は自身がそんな表情をしていたという自覚がないらしく不思議そうに首をかしげるも、横島から姉にするかと提案されると即座に妹がいいと口にする辺り彼女も妹が欲しかったのかもしれない。