二年目の春・3
食後横島はタマモをエヴァとチャチャゼロに頼み、茶々丸と刀子と麻帆良の地下にある現在は使われてない体育館のような倉庫のような部屋訪れていた。
「随分広い部屋っすね。」
「ここは昔の武器庫よ。 閉鎖区域には入らないから私も初めて来たけど。」
そこは魔法世界の技術で造った場所らしく石のような白い壁や天井であるが、何処からか入り込んだのかあちこちに世界樹のが張っていて廃墟のような雰囲気がある。
元々は戦前までは秘匿武器庫として使われいたらしく今は塞がれたが直通の地上までの出口もあったらしい。
「来たか。」
「ポー!!」
横島達がそこを訪れるとすでに部屋には近右衛門と土偶羅の分体である芦優太郎に百体近いハニワ兵が勢揃いしていた。
特にハニワ兵は一糸乱れぬ様子でピシッと整列しており、横島達を見ると一斉に敬礼して横島宅や異空間アジトで見る自由な様子とは全く違う。
「おっ、張り切ってるな。 無理しなくていいから怪我とかすんなよ。」
その姿に刀子や茶々丸は元より近右衛門も少なからず驚いたようであるが、横島はあまり気にした様子もなく相変わらず緊張感がないまま一声かける。
「こいつらは特殊部隊の一員だ。」
何か雰囲気が違うハニワ兵達に困惑する刀子に対し横島に代わり芦優太郎が説明するが、彼らは戦闘タイプのハニワ兵に属する特殊部隊の面々だった。
基本的に戦闘タイプのハニワ兵は異空間アジト内の治安維持などを行うのが任務だが、一部の優秀なハニワ兵は異空間アジトから出て任務を行う前提で今も厳しい訓練を日々こなしている。
横島の戦闘のサポートから要人警護に潜入工作など専門分野ごとに複数の特殊部隊が存在した。
かつての世界では神魔戦争期に美神令子などが対外交渉を行う際などにも警護として同行し、何度か令子と共に敵を撃退した実績もある。
単独でも下級魔族くらいなら撃退する力があり決して侮れる存在ではない。
「押収した物は一旦ここに運び込み調査することになる。 最終的に向こうで預かることになるがな。」
今回派遣されたのは潜入工作などを専門にする特殊部隊のハニワ兵であり、超鈴音の拠点のうちまずは無人の拠点から次々に拠点を制圧して必要な物を押収するらしい。
秘匿拠点には侵入者撃退用の防犯装置や超鈴音への通報システムも完備されており油断できないが、ハニワ兵達は事前に入念な準備と訓練をしてきて万全だった。
なお作戦の全容は近右衛門と刀子はすでに暗記するほど知っていて、今わざわざ説明しているのは初めて聞かされる茶々丸と話し半分しか覚えてない横島の為である。
「横島君も言うたが無理はせんようにの。 相手は百年も先の存在じゃ。 全員無事に戻ることを第一にするように。」
そして最後に近右衛門がハニワ兵達に一声かけると、いよいよ対超鈴音の作戦が始まることになる。
「随分広い部屋っすね。」
「ここは昔の武器庫よ。 閉鎖区域には入らないから私も初めて来たけど。」
そこは魔法世界の技術で造った場所らしく石のような白い壁や天井であるが、何処からか入り込んだのかあちこちに世界樹のが張っていて廃墟のような雰囲気がある。
元々は戦前までは秘匿武器庫として使われいたらしく今は塞がれたが直通の地上までの出口もあったらしい。
「来たか。」
「ポー!!」
横島達がそこを訪れるとすでに部屋には近右衛門と土偶羅の分体である芦優太郎に百体近いハニワ兵が勢揃いしていた。
特にハニワ兵は一糸乱れぬ様子でピシッと整列しており、横島達を見ると一斉に敬礼して横島宅や異空間アジトで見る自由な様子とは全く違う。
「おっ、張り切ってるな。 無理しなくていいから怪我とかすんなよ。」
その姿に刀子や茶々丸は元より近右衛門も少なからず驚いたようであるが、横島はあまり気にした様子もなく相変わらず緊張感がないまま一声かける。
「こいつらは特殊部隊の一員だ。」
何か雰囲気が違うハニワ兵達に困惑する刀子に対し横島に代わり芦優太郎が説明するが、彼らは戦闘タイプのハニワ兵に属する特殊部隊の面々だった。
基本的に戦闘タイプのハニワ兵は異空間アジト内の治安維持などを行うのが任務だが、一部の優秀なハニワ兵は異空間アジトから出て任務を行う前提で今も厳しい訓練を日々こなしている。
横島の戦闘のサポートから要人警護に潜入工作など専門分野ごとに複数の特殊部隊が存在した。
かつての世界では神魔戦争期に美神令子などが対外交渉を行う際などにも警護として同行し、何度か令子と共に敵を撃退した実績もある。
単独でも下級魔族くらいなら撃退する力があり決して侮れる存在ではない。
「押収した物は一旦ここに運び込み調査することになる。 最終的に向こうで預かることになるがな。」
今回派遣されたのは潜入工作などを専門にする特殊部隊のハニワ兵であり、超鈴音の拠点のうちまずは無人の拠点から次々に拠点を制圧して必要な物を押収するらしい。
秘匿拠点には侵入者撃退用の防犯装置や超鈴音への通報システムも完備されており油断できないが、ハニワ兵達は事前に入念な準備と訓練をしてきて万全だった。
なお作戦の全容は近右衛門と刀子はすでに暗記するほど知っていて、今わざわざ説明しているのは初めて聞かされる茶々丸と話し半分しか覚えてない横島の為である。
「横島君も言うたが無理はせんようにの。 相手は百年も先の存在じゃ。 全員無事に戻ることを第一にするように。」
そして最後に近右衛門がハニワ兵達に一声かけると、いよいよ対超鈴音の作戦が始まることになる。