麻帆良祭への道
一方明日菜の恋愛相談を受けていた横島だったが、何故か早めに店じまいして明日菜と木乃香を連れて焼肉屋に来ていた
「お姉さん、特上カルビ追加ね!」
山盛りのご飯に焼けた肉を乗せた横島は、かきこむようにガツガツと食べている
そんな横島の向かいの席に座る明日菜と木乃香は、その相変わらずの食べっぷりに驚きつつ自分達も焼肉を堪能していく
さて何故恋愛相談から焼肉屋に来る事になったかと言えば、はっきり言うと解決策が見つからないからである
横島としては明日菜の恋愛を応援したいが、やはり高畑は少々厄介なのだ
ネギ絡みの問題で今後どうなるか分からないし近右衛門が引き離そうとしているだけに、迂闊にアドバイス出来なかったのである
結局横島は悩む明日菜を気分転換にと、外食に連れ出したのであった
「ここ美味しいんだけど高いのよね」
値段など全く気にしない横島は次々に注文して食べているが、明日菜はメニューの値段を見て遠慮気味である
「遠慮しないでどんどん食えよ。 明日菜ちゃんの気分転換に来たんだからさ」
「どっちかって言うと横島さんが来たかっただけじゃ……」
明日菜の気分転換にと焼肉屋に来たのに、一番嬉しそうに焼肉を食べてる横島に明日菜は微妙そうな表情であった
そもそも気分転換が何故高級焼肉なのか明日菜には理解出来ない
まあ横島の気持ちは理解するが、やっぱりどっかズレてるとしみじみ感じてしまう
「まあ、ええやん。 美味しいえ~」
何か納得がいかない明日菜と対照的に、木乃香は割と楽しんでというか焼肉をマイペースで堪能している
まあ木乃香の場合は横島の行動をいちいち気にしてたら、キリがないだけなのかもしれないが……
「本当はさ、店でも焼肉やりたかったんだよな。 ただ店で焼肉やると流石に匂いがなー」
一人で三人前は食べた横島がようやく一息ついた頃、ビールを片手に以前店で焼肉を出そうと考えていたと話を始める
割と真剣に残念そうな横島に、木乃香と明日菜の二人は苦笑いを浮かべてしまう
焼肉の匂いがする喫茶店など流石に有り得ないと言い切れるのだ
「一応考えてメニュー出してたのね」
「まあな、匂いは気をつけてるよ。 コーヒーや紅茶の香りが台なしになるからな」
何も考えないで日替わりメニューを出していたと思っていた明日菜は多少なりとも驚くが、横島は横島なりに考えてはいたらしい
何というか横島が普通の人と価値観がズレてるのは良く理解してる明日菜だが、本人は結構考えてるのだと改めて感じていた
「本当に払わなくていいんですか? なんか最近奢ってもらってばっかりな気が……」
「そうやな、うちらも出すえ」
その後も三人はゆっくりと高級焼肉を堪能していくが、明日菜と木乃香は会計時になるといくらか払おうとしている
横島の店ではなんだかんだ言いつつご馳走になる機会は多いが、流石に外食時にご馳走になるのは抵抗があるらしい
「お姉さん、特上カルビ追加ね!」
山盛りのご飯に焼けた肉を乗せた横島は、かきこむようにガツガツと食べている
そんな横島の向かいの席に座る明日菜と木乃香は、その相変わらずの食べっぷりに驚きつつ自分達も焼肉を堪能していく
さて何故恋愛相談から焼肉屋に来る事になったかと言えば、はっきり言うと解決策が見つからないからである
横島としては明日菜の恋愛を応援したいが、やはり高畑は少々厄介なのだ
ネギ絡みの問題で今後どうなるか分からないし近右衛門が引き離そうとしているだけに、迂闊にアドバイス出来なかったのである
結局横島は悩む明日菜を気分転換にと、外食に連れ出したのであった
「ここ美味しいんだけど高いのよね」
値段など全く気にしない横島は次々に注文して食べているが、明日菜はメニューの値段を見て遠慮気味である
「遠慮しないでどんどん食えよ。 明日菜ちゃんの気分転換に来たんだからさ」
「どっちかって言うと横島さんが来たかっただけじゃ……」
明日菜の気分転換にと焼肉屋に来たのに、一番嬉しそうに焼肉を食べてる横島に明日菜は微妙そうな表情であった
そもそも気分転換が何故高級焼肉なのか明日菜には理解出来ない
まあ横島の気持ちは理解するが、やっぱりどっかズレてるとしみじみ感じてしまう
「まあ、ええやん。 美味しいえ~」
何か納得がいかない明日菜と対照的に、木乃香は割と楽しんでというか焼肉をマイペースで堪能している
まあ木乃香の場合は横島の行動をいちいち気にしてたら、キリがないだけなのかもしれないが……
「本当はさ、店でも焼肉やりたかったんだよな。 ただ店で焼肉やると流石に匂いがなー」
一人で三人前は食べた横島がようやく一息ついた頃、ビールを片手に以前店で焼肉を出そうと考えていたと話を始める
割と真剣に残念そうな横島に、木乃香と明日菜の二人は苦笑いを浮かべてしまう
焼肉の匂いがする喫茶店など流石に有り得ないと言い切れるのだ
「一応考えてメニュー出してたのね」
「まあな、匂いは気をつけてるよ。 コーヒーや紅茶の香りが台なしになるからな」
何も考えないで日替わりメニューを出していたと思っていた明日菜は多少なりとも驚くが、横島は横島なりに考えてはいたらしい
何というか横島が普通の人と価値観がズレてるのは良く理解してる明日菜だが、本人は結構考えてるのだと改めて感じていた
「本当に払わなくていいんですか? なんか最近奢ってもらってばっかりな気が……」
「そうやな、うちらも出すえ」
その後も三人はゆっくりと高級焼肉を堪能していくが、明日菜と木乃香は会計時になるといくらか払おうとしている
横島の店ではなんだかんだ言いつつご馳走になる機会は多いが、流石に外食時にご馳走になるのは抵抗があるらしい