二年目の春
さて横島と高畑の対戦で一段落した一同だが、その後は引き続きシミュレーターで修行する高畑・刀子・刹那の三人を残し、他のメンバーは遊びに行くことにして少女達は行く先を話し合っていた。
「いろいろあるね。」
「何処がオススメなの?」
何処からか持ってきたのか異空間アジト内の観光ガイドブックを見ながらみんなで行く先を相談するが、横島に聞いても重要施設以外はほとんど知らないことが分かると霊動シミュレーター内に居るハニワ兵達に話を聞きながら行く先をさがしている。
「あの、この神界と魔界の見学ツアーってなんですか?」
「なんですかって多分そのままじゃないか? ここの神界と魔界の見学だろう。 ただ神族も魔族も居ないし施設とかもほとんどないから景色しか見るものないみたいだけどな。」
なお観光ガイドブックには人気の観光パックとして神界と魔界の見学ツアーに加えて、宇宙旅行も一緒に掲載されていて一部の真面目な少女達はひきつった表情をしていた。
どうやら横島も初耳だったらしくよく知らないようだが、異空間アジト内の神界や魔界にもハニワ兵は普通に旅行に行ってるらしい。
「やっぱり神様も居ないんだ。」
「ここの神様って言えばアシュタロスだからなぁ。」
先程の横島の戦う姿などいろいろあり得ない経験して常識なんてものをすでにぶち壊されてる少女達であるが、改めて神界や魔界があると言われるとなんと反応していいか分からないようだ。
しかもこの世界というかハニワ兵達にはアシュタロスが神として認識されていて、アシュタロスに感謝の祈りを捧げてるハニワ兵が結構居たりする。
ちなみに一時期横島も同様に神格化しようとしたハニワ兵が居たが、横島のそれだけは止めてくれとの意見により横島の神格化は一応避けられていた。
「アシュタロスが神様なのに仏教のお寺や神道の神社にカトリックの教会なんかもあるのは何故でしょう?」
「別にアシュタロスを唯一無二の一神教としてる訳じゃないしな。 文化施設という意味もあるし好きにしていいんじゃないか?」
ただここで新たな疑問を口にしたのは夕映であり、彼女は観光ガイドに各地には現実と同じような寺社や教会があると知るとアシュタロスを神とすることとの矛盾を尋ねる。
その質問に横島は少し考えたのちにアシュタロスを神とするのも他の神や仏を祈るのも特に規制もなにもしてないので自由なのだと語るが、そもそも現在のハニワ兵の自我を与えたのは横島とカオスなのでその辺りの価値観は特にいい加減だった。
それと寺社や教会などの施設は、実は最初は神魔戦争から文化遺産を守るために元の世界で預かったのが始まりだという少女達には言えない事情もある。
他にも神魔戦争中期以降には芸術品や文化遺産など様々な物を預かったり譲り受けたりしていて異空間アジト内には残されていた。
ちなみに残っている物で多いのはやはり日本にあった物がほとんどで、一部海外の物もあるがほとんどは神魔戦争と世界の終焉により失われている。
異空間アジトにおいてハニワ兵達が日本文化を比較的好むのは、横島の影響の他にも残っている物が圧倒的に日本に縁のある物が多いという事情もあった。
「いろいろあるね。」
「何処がオススメなの?」
何処からか持ってきたのか異空間アジト内の観光ガイドブックを見ながらみんなで行く先を相談するが、横島に聞いても重要施設以外はほとんど知らないことが分かると霊動シミュレーター内に居るハニワ兵達に話を聞きながら行く先をさがしている。
「あの、この神界と魔界の見学ツアーってなんですか?」
「なんですかって多分そのままじゃないか? ここの神界と魔界の見学だろう。 ただ神族も魔族も居ないし施設とかもほとんどないから景色しか見るものないみたいだけどな。」
なお観光ガイドブックには人気の観光パックとして神界と魔界の見学ツアーに加えて、宇宙旅行も一緒に掲載されていて一部の真面目な少女達はひきつった表情をしていた。
どうやら横島も初耳だったらしくよく知らないようだが、異空間アジト内の神界や魔界にもハニワ兵は普通に旅行に行ってるらしい。
「やっぱり神様も居ないんだ。」
「ここの神様って言えばアシュタロスだからなぁ。」
先程の横島の戦う姿などいろいろあり得ない経験して常識なんてものをすでにぶち壊されてる少女達であるが、改めて神界や魔界があると言われるとなんと反応していいか分からないようだ。
しかもこの世界というかハニワ兵達にはアシュタロスが神として認識されていて、アシュタロスに感謝の祈りを捧げてるハニワ兵が結構居たりする。
ちなみに一時期横島も同様に神格化しようとしたハニワ兵が居たが、横島のそれだけは止めてくれとの意見により横島の神格化は一応避けられていた。
「アシュタロスが神様なのに仏教のお寺や神道の神社にカトリックの教会なんかもあるのは何故でしょう?」
「別にアシュタロスを唯一無二の一神教としてる訳じゃないしな。 文化施設という意味もあるし好きにしていいんじゃないか?」
ただここで新たな疑問を口にしたのは夕映であり、彼女は観光ガイドに各地には現実と同じような寺社や教会があると知るとアシュタロスを神とすることとの矛盾を尋ねる。
その質問に横島は少し考えたのちにアシュタロスを神とするのも他の神や仏を祈るのも特に規制もなにもしてないので自由なのだと語るが、そもそも現在のハニワ兵の自我を与えたのは横島とカオスなのでその辺りの価値観は特にいい加減だった。
それと寺社や教会などの施設は、実は最初は神魔戦争から文化遺産を守るために元の世界で預かったのが始まりだという少女達には言えない事情もある。
他にも神魔戦争中期以降には芸術品や文化遺産など様々な物を預かったり譲り受けたりしていて異空間アジト内には残されていた。
ちなみに残っている物で多いのはやはり日本にあった物がほとんどで、一部海外の物もあるがほとんどは神魔戦争と世界の終焉により失われている。
異空間アジトにおいてハニワ兵達が日本文化を比較的好むのは、横島の影響の他にも残っている物が圧倒的に日本に縁のある物が多いという事情もあった。