二年目の春
さて少女達の疑問を一応解決したエヴァであるが、チャチャゼロと茶々丸に続き先程から考えていた霊動シミュレーターへの挑戦をすることにしたようだ。
「ガトウがある以上ナギもあるのだろう? 私は奴でいい。」
しかもエヴァの対戦相手はエヴァ自身の要望でナギを指名していて、刀子や少女達を驚かせる。
一般的にエヴァはナギに敗れるまでは負け知らずだと言われており、エヴァを退治したことがナギの功績の一つだと言われているのだから驚いて当然だった。
「ああ、あのイケメンの子供ね。 エヴァちゃんよりどのくらい強いの?」
「見た感じだと力の差はほとんどないけどな。」
「実はエヴァとナギは以前から知り合いだったんだよ。 僕も詳しくは知らないけど退治したってのはメガロメセンブリアが勝手に言ってることで、学園長先生はエヴァをナギから預かったと言ってる。 多分二人は本気で戦った訳じゃないだろうね。」
ただ少女達のナギの印象は相変わらず以前見た詠春を題材にした映画のイメージがほとんどで、後は高畑が少し語った話を聞いた程度である。
美砂達なんかはイケメンの子供という印象が強いらしいが、力の差を尋ねられた横島はデータのナギと実物のエヴァを見比べてほとんど差がないと告げた。
ちなみにこの対戦に興味を示してるのは高畑も同じで、彼は一般的に言われているエヴァがナギに敗れたというのが事実と少し違うとの隠されている真実を語っている。
正直本気で戦った場合にエヴァとナギのどちらが勝つかは高畑にも分からないようだ。
「おっ、やる気か?」
そんなエヴァとナギの戦いだが、高畑とガトウの時とは違い特に会話などすることもなく始まった。
シミュレートのナギは多少話しかけるもエヴァが無視して戦いを始めると戦いを楽しむように応戦していたのである。
「あいつ、滅茶苦茶だな。」
戦いは初手から魔法を放つエヴァのペースで始まるが、そもそもこの二人は基本的に戦い方も魔法使いとしてのタイプも違う。
シミュレートのナギはエヴァが最初に放った大量の魔法の矢に自ら突っ込みエヴァとの距離を縮めていく。
一応魔力を込めた拳で魔法の矢を迎撃してはいるが、多少のダメージなど構わないと言わんばかりに何発か食らっている。
正直なところエヴァとナギの戦いほどになると戦う前の互いの距離も結構重要であり、エヴァは距離が空けば空くほど有利になるだろう。
「ねえ、なんであの人は手帳なんか見ながら魔法使うの?」
「ナギは魔法を覚えられないらしくって、よく使う魔法でも手帳見ながら使ってたんだよ。」
横島と刀子を含めた少女達はナギの戦いに多少なりとも期待していたのだが、自ら魔法に突っ込んで言ったかと思うと魔法を使う際には小さな手帳を見ながら呪文を唱える姿にはみんな唖然としていた。
「……今めんどくせえって言って呪文を途中で切り捨てたわよね?」
そして中でも刀子が一番驚いたのは、ナギが魔法の呪文をめんどくせえと言って途中で切り捨てて魔法を使ったことだろう。
一応魔法は放たれたが、まさかそんなことをする魔法使いが居るとは思わなかったらしく衝撃を受けている。
「一番タチが悪いタイプだなぁ。」
以前から高畑はナギのことを作られた英雄像とは違うと何度か語っていたが、シミュレートされた物とはいえ実物を見ると開いた口がふさがらないのが現状だった。
ちなみに横島のナギの戦いに関する評価は一番タチが悪いタイプというものである。
「ガトウがある以上ナギもあるのだろう? 私は奴でいい。」
しかもエヴァの対戦相手はエヴァ自身の要望でナギを指名していて、刀子や少女達を驚かせる。
一般的にエヴァはナギに敗れるまでは負け知らずだと言われており、エヴァを退治したことがナギの功績の一つだと言われているのだから驚いて当然だった。
「ああ、あのイケメンの子供ね。 エヴァちゃんよりどのくらい強いの?」
「見た感じだと力の差はほとんどないけどな。」
「実はエヴァとナギは以前から知り合いだったんだよ。 僕も詳しくは知らないけど退治したってのはメガロメセンブリアが勝手に言ってることで、学園長先生はエヴァをナギから預かったと言ってる。 多分二人は本気で戦った訳じゃないだろうね。」
ただ少女達のナギの印象は相変わらず以前見た詠春を題材にした映画のイメージがほとんどで、後は高畑が少し語った話を聞いた程度である。
美砂達なんかはイケメンの子供という印象が強いらしいが、力の差を尋ねられた横島はデータのナギと実物のエヴァを見比べてほとんど差がないと告げた。
ちなみにこの対戦に興味を示してるのは高畑も同じで、彼は一般的に言われているエヴァがナギに敗れたというのが事実と少し違うとの隠されている真実を語っている。
正直本気で戦った場合にエヴァとナギのどちらが勝つかは高畑にも分からないようだ。
「おっ、やる気か?」
そんなエヴァとナギの戦いだが、高畑とガトウの時とは違い特に会話などすることもなく始まった。
シミュレートのナギは多少話しかけるもエヴァが無視して戦いを始めると戦いを楽しむように応戦していたのである。
「あいつ、滅茶苦茶だな。」
戦いは初手から魔法を放つエヴァのペースで始まるが、そもそもこの二人は基本的に戦い方も魔法使いとしてのタイプも違う。
シミュレートのナギはエヴァが最初に放った大量の魔法の矢に自ら突っ込みエヴァとの距離を縮めていく。
一応魔力を込めた拳で魔法の矢を迎撃してはいるが、多少のダメージなど構わないと言わんばかりに何発か食らっている。
正直なところエヴァとナギの戦いほどになると戦う前の互いの距離も結構重要であり、エヴァは距離が空けば空くほど有利になるだろう。
「ねえ、なんであの人は手帳なんか見ながら魔法使うの?」
「ナギは魔法を覚えられないらしくって、よく使う魔法でも手帳見ながら使ってたんだよ。」
横島と刀子を含めた少女達はナギの戦いに多少なりとも期待していたのだが、自ら魔法に突っ込んで言ったかと思うと魔法を使う際には小さな手帳を見ながら呪文を唱える姿にはみんな唖然としていた。
「……今めんどくせえって言って呪文を途中で切り捨てたわよね?」
そして中でも刀子が一番驚いたのは、ナギが魔法の呪文をめんどくせえと言って途中で切り捨てて魔法を使ったことだろう。
一応魔法は放たれたが、まさかそんなことをする魔法使いが居るとは思わなかったらしく衝撃を受けている。
「一番タチが悪いタイプだなぁ。」
以前から高畑はナギのことを作られた英雄像とは違うと何度か語っていたが、シミュレートされた物とはいえ実物を見ると開いた口がふさがらないのが現状だった。
ちなみに横島のナギの戦いに関する評価は一番タチが悪いタイプというものである。