異邦の占い師
「ありがとうございました。 しかも初対面なのに見苦しい物を見せてしまったです」
「いやいや、気にしなくていいよ。 野郎のならともかく女の子だしな。 しかし大人しそうな見た目に反して、ひもパンだとは思わなかった」
とっさに夕映を受け止めた横島だったが、制服を着ていたためにスカートがモロにめくれて夕映のひもパンがまる見えだったのだ
横島が下ろすと夕映は慌てた様子で、顔を真っ赤にしながらお礼とお詫びを口にしていた
落ちた恐怖と怪我をしなかった安堵感とパンツを見られた恥ずかしさで、夕映は混乱気味なようである
「それは私がトイレで……ってナニ言わせるですかー!?」
「いや俺はそこまでは聞いてないし……」
混乱気味の夕映は自身の秘密を語りそうになり慌ててしまうが、横島は微妙に困ったようにツッコムしか出来ない
「この人は横島忠夫さんや。 最近世界樹前広場で占いしてるウチの占いのお師匠さんなんや」
「ああ、そういえば麻帆良スポーツに載ってましたね。 私は綾瀬夕映です。 危ないところをありがとうございました」
夕映がようやく落ち着いた頃に木乃香は横島を紹介するが、木乃香はサラっと横島の弟子だと語る
(確かにちょっと占いを教えるって言ったが、弟子にするとは言ってないんだが…… 案外したたかだな)
予想外にしたたかかな木乃香に、横島は内心驚きを感じていた
確かに教えるとは言ったが、弟子だと意味合いが変わってくる
横島としては一般的な簡単なアドバイスで済ませるつもりだったのだが、木乃香はすっかり弟子のつもりだったのだから
「なんか悩んだらいつでも来てくれ。 可愛い子は300円なんだが、君はパンツ見たからタダで占うよ」
「私のパンツは300円の価値なのですか?」
冗談混じりに自己紹介する横島だったが、夕映はそんな横島に僅かに顔を赤くしてツッコミを入れてしまう
初対面の男性に間近でパンツを見られたことは一生の不覚だと考えているのに、横島がそれを蒸し返すようなことを言ったのが気になったらしい
「うっ……、じゃ当分タダでいいや。 お嬢さんなかなかやるな」
横島としては冗談で済ませるか怒ってくれればよかったのだが、まさか普通に突っ込まれるとは思いもしなかったようだ
「ホンマに怪我がなくてよかったわ~ 横島さん見た目よりしっかりしてたんやね」
その後はそのまま夕映の本探しに付き合った横島と木乃香は夕映と共に図書館を出て寮まで送って行くことにしたが、木乃香は予想外にしっかりしていた横島に改めて驚きを感じていたようだ
「いや、とっさに身体が動いただけだって。 目の前で怪我しなくて俺もホッとしてるくらいだしな」
木乃香に褒められて困ったように笑う横島を夕映は静かに見つめていた
ちょっと恥ずかしい出会いだったが、身近にあまり年が近い男性が居ない夕映は横島に興味が沸いていたようである
「これ重いから気をつけろよ。 じゃあな」
当然のように図書館から夕映の借りた本を持っていた横島は、寮の前まで二人を送り本を返すとそのまま別れて行った
「面白い人ですね」
「そやな~ 占いは凄いんやけど、普段は全然そんな感じがせえへん人なんや」
横島を見送った夕映と木乃香は、思わず笑い出してしまうほど変わった人だと感じていた
特に出会いが出会いだけに微妙に恥ずかしい気持ちがする夕映だったが、あまり得意ではない男性に対して意識しないで話せたことに驚きも感じていたようである
「いやいや、気にしなくていいよ。 野郎のならともかく女の子だしな。 しかし大人しそうな見た目に反して、ひもパンだとは思わなかった」
とっさに夕映を受け止めた横島だったが、制服を着ていたためにスカートがモロにめくれて夕映のひもパンがまる見えだったのだ
横島が下ろすと夕映は慌てた様子で、顔を真っ赤にしながらお礼とお詫びを口にしていた
落ちた恐怖と怪我をしなかった安堵感とパンツを見られた恥ずかしさで、夕映は混乱気味なようである
「それは私がトイレで……ってナニ言わせるですかー!?」
「いや俺はそこまでは聞いてないし……」
混乱気味の夕映は自身の秘密を語りそうになり慌ててしまうが、横島は微妙に困ったようにツッコムしか出来ない
「この人は横島忠夫さんや。 最近世界樹前広場で占いしてるウチの占いのお師匠さんなんや」
「ああ、そういえば麻帆良スポーツに載ってましたね。 私は綾瀬夕映です。 危ないところをありがとうございました」
夕映がようやく落ち着いた頃に木乃香は横島を紹介するが、木乃香はサラっと横島の弟子だと語る
(確かにちょっと占いを教えるって言ったが、弟子にするとは言ってないんだが…… 案外したたかだな)
予想外にしたたかかな木乃香に、横島は内心驚きを感じていた
確かに教えるとは言ったが、弟子だと意味合いが変わってくる
横島としては一般的な簡単なアドバイスで済ませるつもりだったのだが、木乃香はすっかり弟子のつもりだったのだから
「なんか悩んだらいつでも来てくれ。 可愛い子は300円なんだが、君はパンツ見たからタダで占うよ」
「私のパンツは300円の価値なのですか?」
冗談混じりに自己紹介する横島だったが、夕映はそんな横島に僅かに顔を赤くしてツッコミを入れてしまう
初対面の男性に間近でパンツを見られたことは一生の不覚だと考えているのに、横島がそれを蒸し返すようなことを言ったのが気になったらしい
「うっ……、じゃ当分タダでいいや。 お嬢さんなかなかやるな」
横島としては冗談で済ませるか怒ってくれればよかったのだが、まさか普通に突っ込まれるとは思いもしなかったようだ
「ホンマに怪我がなくてよかったわ~ 横島さん見た目よりしっかりしてたんやね」
その後はそのまま夕映の本探しに付き合った横島と木乃香は夕映と共に図書館を出て寮まで送って行くことにしたが、木乃香は予想外にしっかりしていた横島に改めて驚きを感じていたようだ
「いや、とっさに身体が動いただけだって。 目の前で怪我しなくて俺もホッとしてるくらいだしな」
木乃香に褒められて困ったように笑う横島を夕映は静かに見つめていた
ちょっと恥ずかしい出会いだったが、身近にあまり年が近い男性が居ない夕映は横島に興味が沸いていたようである
「これ重いから気をつけろよ。 じゃあな」
当然のように図書館から夕映の借りた本を持っていた横島は、寮の前まで二人を送り本を返すとそのまま別れて行った
「面白い人ですね」
「そやな~ 占いは凄いんやけど、普段は全然そんな感じがせえへん人なんや」
横島を見送った夕映と木乃香は、思わず笑い出してしまうほど変わった人だと感じていた
特に出会いが出会いだけに微妙に恥ずかしい気持ちがする夕映だったが、あまり得意ではない男性に対して意識しないで話せたことに驚きも感じていたようである