平和な日常~冬~5
「ちゃんとおきがえした?」
二階に上がった明日菜はさっそくパジャマに着替えさせられてベッドに寝かされることになるが、何故か同時にタマモとハニワ兵はナース姿に着替えて看病する気満々である。
「もしかして貴方お医者さんなの?」
「ぽっ!」
そして明日菜がベッドに寝かされて十分ほど過ぎると、なんと横島宅のハニワ兵ではない別のハニワ兵がやって来るが彼は医者の姿をしていた。
彼は到着するとすぐに明日菜の診察をしていき、持参した医者の鞄から薬を取り出すと明日菜に飲むように促す。
実は横島は説明しなかったが異空間アジトには人間用の医者のハニワ兵が居る。
魔法薬や漢方薬などなら横島も扱えるが一般の現代医学の薬は横島も基本的には専門外なので、専門のハニワ兵が診察して処方することになっていた。
「わざわざ来てくれてありがとうね。」
一瞬この薬大丈夫かという考えが頭を過る明日菜であるが、異空間アジトを思い出す限りは大丈夫だろうと言われるままに薬を飲むとハニワ兵にお礼を言ってベッドに横になる。
ハニワ兵いわく明日菜は本当に初期のインフルエンザなので薬さえ飲んでればすぐに治るらしい。
そのままタマモと二体のハニワ兵は明日菜の看病をすることになるのだが、実際には看病するほど重症ではないのでタマモと二体のハニワ兵と一緒にボードゲームなんかをして時間を潰すことになる。
流石にベッドから出ればタマモが怒るので横にはなっていたものの、明日菜も暇なものは暇でありベッドに入ったまま一緒に遊ぶのはタマモ的にはセーフらしい。
「具合どうだ?」
「大丈夫ですよ。 横島さんもタマちゃんも大袈裟なんだから。」
その後すっかり日が暮れた頃になると明日菜が寝かされてる客室にさよもやって来てハニワ兵がテレビを運んで来たのでみんなで見ていたが、途中何度か横島も明日菜の様子を見に二階に上がって来ていた。
インフルエンザ自体は明日菜も感染した経験があるので油断してる訳ではないのだろうが、それでも横島やタマモ達の対応が些か大袈裟だとは感じるらしい。
「インフルエンザをなめたらあかんぞ。 それに家は人間が居ないから、日頃体調崩す人も居なくってな。 タマモも初めてだから心配なんだよ。」
一応保護者である高畑には連絡したらしく寮には高畑から連絡してもらうことにしたと教える横島であるが、基本的に横島宅の家族は風邪も引かないだけにタマモやさよが過剰に心配するのは仕方ないようである。
「もうすぐ夕食だけど、タマモとさよちゃんはどうする?」
「ここでたべる! きょうはずっとかんびょうするんだもん。」
「じゃあ私も今日はここで食べますね。」
時間的にそろそろ夕食の頃で横島は明日菜の夕食は二階に持ってくるつもりだったが、どうやらタマモとさよも今日は二階で食べるつもりらしく今度はテーブルを明日菜の寝てる部屋に持ち込み始めた。
もう明日菜としても止める気はないらしく、タマモ達の行動を多少困ったような表情を見せつつも笑顔で眺めている。
「もうちょっと具合が悪かったら、フーフーしながら食べさせてやったんだが必要ないみたいだな。」
「もう! 私はそんな重病人じゃないです!!」
なんというか病人は静かに寝てなきゃダメなのに、タマモとさよと二体のハニワ兵で部屋は結構賑やかであった。
まあ医者のハニワ兵もいるので本当に静かに寝てなきゃダメならば言うだろうが、現状ではまだ熱もなく薬も飲んだので無理をしなきゃ大丈夫なようである。
そんなタマモ達の雰囲気に流されたのか横島までも明日菜をからかうように食事を食べさせようと思ったと口にすると、流石に明日菜も恥ずかしげに抗議していた。
タマモ達やハニワ兵ならともかく、やはり横島が相手では男性として意識してしまうのかもしれない。
何はともあれ明日菜の看病は多少賑やかに続いていくことになる。
二階に上がった明日菜はさっそくパジャマに着替えさせられてベッドに寝かされることになるが、何故か同時にタマモとハニワ兵はナース姿に着替えて看病する気満々である。
「もしかして貴方お医者さんなの?」
「ぽっ!」
そして明日菜がベッドに寝かされて十分ほど過ぎると、なんと横島宅のハニワ兵ではない別のハニワ兵がやって来るが彼は医者の姿をしていた。
彼は到着するとすぐに明日菜の診察をしていき、持参した医者の鞄から薬を取り出すと明日菜に飲むように促す。
実は横島は説明しなかったが異空間アジトには人間用の医者のハニワ兵が居る。
魔法薬や漢方薬などなら横島も扱えるが一般の現代医学の薬は横島も基本的には専門外なので、専門のハニワ兵が診察して処方することになっていた。
「わざわざ来てくれてありがとうね。」
一瞬この薬大丈夫かという考えが頭を過る明日菜であるが、異空間アジトを思い出す限りは大丈夫だろうと言われるままに薬を飲むとハニワ兵にお礼を言ってベッドに横になる。
ハニワ兵いわく明日菜は本当に初期のインフルエンザなので薬さえ飲んでればすぐに治るらしい。
そのままタマモと二体のハニワ兵は明日菜の看病をすることになるのだが、実際には看病するほど重症ではないのでタマモと二体のハニワ兵と一緒にボードゲームなんかをして時間を潰すことになる。
流石にベッドから出ればタマモが怒るので横にはなっていたものの、明日菜も暇なものは暇でありベッドに入ったまま一緒に遊ぶのはタマモ的にはセーフらしい。
「具合どうだ?」
「大丈夫ですよ。 横島さんもタマちゃんも大袈裟なんだから。」
その後すっかり日が暮れた頃になると明日菜が寝かされてる客室にさよもやって来てハニワ兵がテレビを運んで来たのでみんなで見ていたが、途中何度か横島も明日菜の様子を見に二階に上がって来ていた。
インフルエンザ自体は明日菜も感染した経験があるので油断してる訳ではないのだろうが、それでも横島やタマモ達の対応が些か大袈裟だとは感じるらしい。
「インフルエンザをなめたらあかんぞ。 それに家は人間が居ないから、日頃体調崩す人も居なくってな。 タマモも初めてだから心配なんだよ。」
一応保護者である高畑には連絡したらしく寮には高畑から連絡してもらうことにしたと教える横島であるが、基本的に横島宅の家族は風邪も引かないだけにタマモやさよが過剰に心配するのは仕方ないようである。
「もうすぐ夕食だけど、タマモとさよちゃんはどうする?」
「ここでたべる! きょうはずっとかんびょうするんだもん。」
「じゃあ私も今日はここで食べますね。」
時間的にそろそろ夕食の頃で横島は明日菜の夕食は二階に持ってくるつもりだったが、どうやらタマモとさよも今日は二階で食べるつもりらしく今度はテーブルを明日菜の寝てる部屋に持ち込み始めた。
もう明日菜としても止める気はないらしく、タマモ達の行動を多少困ったような表情を見せつつも笑顔で眺めている。
「もうちょっと具合が悪かったら、フーフーしながら食べさせてやったんだが必要ないみたいだな。」
「もう! 私はそんな重病人じゃないです!!」
なんというか病人は静かに寝てなきゃダメなのに、タマモとさよと二体のハニワ兵で部屋は結構賑やかであった。
まあ医者のハニワ兵もいるので本当に静かに寝てなきゃダメならば言うだろうが、現状ではまだ熱もなく薬も飲んだので無理をしなきゃ大丈夫なようである。
そんなタマモ達の雰囲気に流されたのか横島までも明日菜をからかうように食事を食べさせようと思ったと口にすると、流石に明日菜も恥ずかしげに抗議していた。
タマモ達やハニワ兵ならともかく、やはり横島が相手では男性として意識してしまうのかもしれない。
何はともあれ明日菜の看病は多少賑やかに続いていくことになる。