平和な日常~冬~5
同じく日が暮れた頃、二階ではハニワ兵がタマモをお風呂に入れていた。
それと言うのも雪が降る中を外で遊んでいたタマモは、完全防備をした結果汗をかいていたし雪で濡れていたりもしたのだ。
ハニワ兵は二階の窓からタマモが遊ぶ姿を見ていたらしく、日が暮れて二階に着替えに戻ったタマモが風邪をひかないようにとすぐにお風呂に入れたようである。
「ゆきがっせんしたんだよ!」
「ぽ~」
白く冷たくフワフワした雪にタマモは夏に食べたかき氷を思い出したが、横島からはお腹を壊したらダメなので絶対に食べるなと言われてるので味が気にはなったが食べてない。
ただ美砂達や店の常連の少女達と一緒に雪合戦というか雪を掛け合いしたりして遊んだらしい。
タマモ的にはかまくらや雪だるまを作りたかったが流石にかまくらや雪だるまを作るほど積もってないのだ。
「タマちゃん大丈夫?」
「うん! おふろきもちいいよ。」
明日の朝はハニワ兵も一緒に遊ぼうと誘うタマモは本音ではもっと雪が降ればいいのにと思うが、一応大人は大変なんだとなんとなく理解してるらしく口には出してない。
そんな二人が雪の話で盛り上がっていると一階から様子を見に来たさよは、一階降りて来る前にきちんと髪を渇かしてくるようにと告げて戻っていく。
その後タマモはハニワ兵と共にしっかり温まるようにと湯船に浸かってからお風呂を上がっていた。
「やっぱ電車止まってますね。」
一方一階の店では次回の麻帆良亭復活日時を話し合っていたが、一月の第四日曜日である二十六日にすることに決まる。
これに関してはやはり木乃香達の予定に合わせたら土日しかなく、告知期間を考えて決めた日程だった。
坂本夫妻の夫は今も幼さの残る中学生を働かせることには相変わらず少し戸惑いがあるようであったが、現実的に横島の店の主力は彼女達であり本人達もそれに誇りと自信を持っている。
一人の職人として彼はそんな少女達を見た目や年齢だけで否定もまた出来なかった。
定期的な復活に関しては二十六日まで考えることにしてこの日の話し合いは終わるが、横島は坂本夫妻の帰りを心配して調べるとやはり都内行きの電車は止まっている。
「良かったら泊まって行きませんか? バスはまだ運行してるようですけど、この天気だとどうなるか分かりませんし。」
東京行きのバスはまだ運行してるようであったが道路も雪の影響で事故やのろのろ運転でどうなるか分からないので、横島は坂本夫妻に泊まるように勧めていた。
「どうしましょうか。」
坂本夫妻としては正直タクシーで帰ってもいいかと思っていたし、老後ということで基本的には暇なのでホテルに泊まってもいいとも思っていたらしい。
それに友人も多いので帰りがダメなら泊まっていいと言ってくれた友人も何人か居る。
「おとまりするの?」
「そうだな。 泊めてくれるか?」
「うん!」
元々無口な方である夫はどうしようかと言う妻の問い掛けに無言でしばし考えるが、お風呂から上がって一階に来たタマモがキラキラと期待に満ちた瞳で泊まるのかと訪ねると夫妻は根負けしたように泊まることに決めた。
まるで幼い頃の孫のようなタマモに期待されては断るに断れなかった。
タマモ自身もお布団は用意してあると胸を張るだけに余計に断れない空気である。
「じゃあ、俺は夕食の支度をするからゆっくりしてて下さい。 」
坂本夫妻は年齢の割りには元気ではあるが正直こんな天気の夜に帰すのは不安もあった横島や木乃香達は夫妻が泊まることに一安心すると、横島は木乃香やのどかと夕食の支度に厨房に行き残る夕映達は坂本夫妻と友人の年配者達にお酒を振舞いゆっくりしてもらうことになった。
前回はなし崩し的に麻帆良亭を復活させてゆっくり出来なかったことから、今日はお酒でも飲みながらゆっくりして貰おうと考えたらしい。
それと言うのも雪が降る中を外で遊んでいたタマモは、完全防備をした結果汗をかいていたし雪で濡れていたりもしたのだ。
ハニワ兵は二階の窓からタマモが遊ぶ姿を見ていたらしく、日が暮れて二階に着替えに戻ったタマモが風邪をひかないようにとすぐにお風呂に入れたようである。
「ゆきがっせんしたんだよ!」
「ぽ~」
白く冷たくフワフワした雪にタマモは夏に食べたかき氷を思い出したが、横島からはお腹を壊したらダメなので絶対に食べるなと言われてるので味が気にはなったが食べてない。
ただ美砂達や店の常連の少女達と一緒に雪合戦というか雪を掛け合いしたりして遊んだらしい。
タマモ的にはかまくらや雪だるまを作りたかったが流石にかまくらや雪だるまを作るほど積もってないのだ。
「タマちゃん大丈夫?」
「うん! おふろきもちいいよ。」
明日の朝はハニワ兵も一緒に遊ぼうと誘うタマモは本音ではもっと雪が降ればいいのにと思うが、一応大人は大変なんだとなんとなく理解してるらしく口には出してない。
そんな二人が雪の話で盛り上がっていると一階から様子を見に来たさよは、一階降りて来る前にきちんと髪を渇かしてくるようにと告げて戻っていく。
その後タマモはハニワ兵と共にしっかり温まるようにと湯船に浸かってからお風呂を上がっていた。
「やっぱ電車止まってますね。」
一方一階の店では次回の麻帆良亭復活日時を話し合っていたが、一月の第四日曜日である二十六日にすることに決まる。
これに関してはやはり木乃香達の予定に合わせたら土日しかなく、告知期間を考えて決めた日程だった。
坂本夫妻の夫は今も幼さの残る中学生を働かせることには相変わらず少し戸惑いがあるようであったが、現実的に横島の店の主力は彼女達であり本人達もそれに誇りと自信を持っている。
一人の職人として彼はそんな少女達を見た目や年齢だけで否定もまた出来なかった。
定期的な復活に関しては二十六日まで考えることにしてこの日の話し合いは終わるが、横島は坂本夫妻の帰りを心配して調べるとやはり都内行きの電車は止まっている。
「良かったら泊まって行きませんか? バスはまだ運行してるようですけど、この天気だとどうなるか分かりませんし。」
東京行きのバスはまだ運行してるようであったが道路も雪の影響で事故やのろのろ運転でどうなるか分からないので、横島は坂本夫妻に泊まるように勧めていた。
「どうしましょうか。」
坂本夫妻としては正直タクシーで帰ってもいいかと思っていたし、老後ということで基本的には暇なのでホテルに泊まってもいいとも思っていたらしい。
それに友人も多いので帰りがダメなら泊まっていいと言ってくれた友人も何人か居る。
「おとまりするの?」
「そうだな。 泊めてくれるか?」
「うん!」
元々無口な方である夫はどうしようかと言う妻の問い掛けに無言でしばし考えるが、お風呂から上がって一階に来たタマモがキラキラと期待に満ちた瞳で泊まるのかと訪ねると夫妻は根負けしたように泊まることに決めた。
まるで幼い頃の孫のようなタマモに期待されては断るに断れなかった。
タマモ自身もお布団は用意してあると胸を張るだけに余計に断れない空気である。
「じゃあ、俺は夕食の支度をするからゆっくりしてて下さい。 」
坂本夫妻は年齢の割りには元気ではあるが正直こんな天気の夜に帰すのは不安もあった横島や木乃香達は夫妻が泊まることに一安心すると、横島は木乃香やのどかと夕食の支度に厨房に行き残る夕映達は坂本夫妻と友人の年配者達にお酒を振舞いゆっくりしてもらうことになった。
前回はなし崩し的に麻帆良亭を復活させてゆっくり出来なかったことから、今日はお酒でも飲みながらゆっくりして貰おうと考えたらしい。