平和な日常~冬~5
一方魔法協会の会議の方は横島達の調理より二時間ほど遅れてのスタートであった。
最初に今回初参加となる土偶羅の分体こと芦優太郎を紹介して会議は始まり後は昨年の総括と今年の課題を話し合うが、当然ながら最重要機密に関する話はなく重要案件は東西の協力とインターネットなどのコンピューターネットワークの防諜対策が主要議題である。
新たな防諜対策はシステム面では現在構築中であるが、同時にそれを扱う人材への対策と教育に関しては今回の会議にて対策マニュアルが配られていた。
この対策マニュアルは大元は麻帆良学園で作成した物を魔法協会の担当者やアドバイザーとして芦優太郎が加わり強化した物になる。
まあ具体的にはさほど難しい対策ではなく情報管理の徹底やインターネット回線に繋ぐ端末と組織内の端末を分けるなど基本的な対策が中心だ。
結局いくらシステム面で強化しても扱う人材次第で情報などいくらでも流出するので、特に人材への情報管理や防諜に対する教育が早くも必要となっている。
ただこの時代だと情報管理や防諜の意識は全体として低く、対策マニュアルは少し過剰ではとの声が支援企業などからは出ており意識改革から必要となっていた。
ちなみに魔法協会の情報システムに関しては最重要機密と麻帆良の警備システムは、すでに既存のシステムから分離されていてインターネットやマホネットなどの外部からは完全に繋がらないようにしてしまっている。
それにアクセス出来る端末は魔法協会本部と万が一の際は本部としても機能する近衛邸のみに限定したことで、ようやく横島側が流した各種情報の整理が行われ始めていた。
アクセス出来る端末の制限は多少不便を伴うが、新たな防諜システムの構築も人材の教育もまだ未完成な現状では仕方なく無難であろう。
しかし現状では支援企業としては商機が広がる東西の協力の方が興味が大きく、関西呪術協会系の寺社仏閣に伝統工芸や老舗などとの新たな取引や技術協力などに期待を寄せていた。
「それではそろそろ料理を運びたいと思います。」
最終的に会議は一時間半くらいで前半が終わり司会進行役の人の指示で料理が運ばれてくるが、運んでくるのは会議の手伝いをしている魔法協会員であって当然ながら横島達ではない。
会議の参加者達もテーブルの上の書類を片付けるなど先程までの会議とは雰囲気が一変して飲み会のような感じだ。
「これでいいの?」
「ああ、その調子で頼む。」
そして厨房の横島達はと言えばいよいよ料理を運ぶ段階となり、最後の仕上げや盛りつけなど慌ただしく進めている。
明日菜と夕映とさよまでもが盛りつけをしていて、タマモは彼女達が盛りつけでミスをしないか見ている係りだ。
流石にタマモだと盛りつけは難しいのでそうなったのだが、意外によく見てるので結構役に立っていたりする。
なお料理には一人用の鍋までついているので全体的に旅館の夕食のような仕上がりとなっていたが、一人用の鍋の裏側には何故か固形燃料が置かれてなく一人用の鍋や他には刺身のお皿などには親指サイズほどの小さなお札が貼られていた。
「凄いわ~。」
「本当に熱くなってますね。」
「火を使わないから安全だろ? この前思い付いたんだよ。」
それは横島が数日前に思い付いて作ったたお札で、貼られた物を温めるお札と冷やすお札だ。
イメージの元はコンビニのおでん鍋であり、一定の温度まで温まるか冷えるとそれを維持するだけである。
効果はとりあえず三十分にしてみたが評判は上場で、仕上げの調理と盛りつけをしている木乃香とのどかは初めて役に立つ魔法を見た気がしていた。
横島は評判も良かったら今度は異空間アジトで量産してハニワ兵にも使わせてみようかとも考えていたが。
最初に今回初参加となる土偶羅の分体こと芦優太郎を紹介して会議は始まり後は昨年の総括と今年の課題を話し合うが、当然ながら最重要機密に関する話はなく重要案件は東西の協力とインターネットなどのコンピューターネットワークの防諜対策が主要議題である。
新たな防諜対策はシステム面では現在構築中であるが、同時にそれを扱う人材への対策と教育に関しては今回の会議にて対策マニュアルが配られていた。
この対策マニュアルは大元は麻帆良学園で作成した物を魔法協会の担当者やアドバイザーとして芦優太郎が加わり強化した物になる。
まあ具体的にはさほど難しい対策ではなく情報管理の徹底やインターネット回線に繋ぐ端末と組織内の端末を分けるなど基本的な対策が中心だ。
結局いくらシステム面で強化しても扱う人材次第で情報などいくらでも流出するので、特に人材への情報管理や防諜に対する教育が早くも必要となっている。
ただこの時代だと情報管理や防諜の意識は全体として低く、対策マニュアルは少し過剰ではとの声が支援企業などからは出ており意識改革から必要となっていた。
ちなみに魔法協会の情報システムに関しては最重要機密と麻帆良の警備システムは、すでに既存のシステムから分離されていてインターネットやマホネットなどの外部からは完全に繋がらないようにしてしまっている。
それにアクセス出来る端末は魔法協会本部と万が一の際は本部としても機能する近衛邸のみに限定したことで、ようやく横島側が流した各種情報の整理が行われ始めていた。
アクセス出来る端末の制限は多少不便を伴うが、新たな防諜システムの構築も人材の教育もまだ未完成な現状では仕方なく無難であろう。
しかし現状では支援企業としては商機が広がる東西の協力の方が興味が大きく、関西呪術協会系の寺社仏閣に伝統工芸や老舗などとの新たな取引や技術協力などに期待を寄せていた。
「それではそろそろ料理を運びたいと思います。」
最終的に会議は一時間半くらいで前半が終わり司会進行役の人の指示で料理が運ばれてくるが、運んでくるのは会議の手伝いをしている魔法協会員であって当然ながら横島達ではない。
会議の参加者達もテーブルの上の書類を片付けるなど先程までの会議とは雰囲気が一変して飲み会のような感じだ。
「これでいいの?」
「ああ、その調子で頼む。」
そして厨房の横島達はと言えばいよいよ料理を運ぶ段階となり、最後の仕上げや盛りつけなど慌ただしく進めている。
明日菜と夕映とさよまでもが盛りつけをしていて、タマモは彼女達が盛りつけでミスをしないか見ている係りだ。
流石にタマモだと盛りつけは難しいのでそうなったのだが、意外によく見てるので結構役に立っていたりする。
なお料理には一人用の鍋までついているので全体的に旅館の夕食のような仕上がりとなっていたが、一人用の鍋の裏側には何故か固形燃料が置かれてなく一人用の鍋や他には刺身のお皿などには親指サイズほどの小さなお札が貼られていた。
「凄いわ~。」
「本当に熱くなってますね。」
「火を使わないから安全だろ? この前思い付いたんだよ。」
それは横島が数日前に思い付いて作ったたお札で、貼られた物を温めるお札と冷やすお札だ。
イメージの元はコンビニのおでん鍋であり、一定の温度まで温まるか冷えるとそれを維持するだけである。
効果はとりあえず三十分にしてみたが評判は上場で、仕上げの調理と盛りつけをしている木乃香とのどかは初めて役に立つ魔法を見た気がしていた。
横島は評判も良かったら今度は異空間アジトで量産してハニワ兵にも使わせてみようかとも考えていたが。