平和な日常~冬~4
「いや、凄いね。 横島君の自信の訳が分かった気がするよ。」
室内からは少女達とハニワ兵の賑やかな声が響いていた。
この家の庭はシンプルに芝生が敷き詰められているだけであるが周囲の家々には草花や野菜が育てられてる庭が多い。
まあ中には庭に巨大ロボットのような物があったりする家もあって、よく見ると個性豊かな住宅地である。
幼い頃から波乱の人生を歩んで来た高畑であるが、流石に理解の範疇を越えてるようでありながらそれでも素直に楽しんでいるようにも見えた。
「俺の場合は自信も借り物なんすけどね。 本当に自分自身に自信がある訳じゃないっすから。 ただ最近はそれでもいいかと思ってもいるんっすよ。」
正直なところ高畑は横島が羨ましいと感じたようで、明日菜の件などで妙に自信があったように見えた理由はこの異空間アジトかと考えたらしい。
ただ横島としてはそんな高畑の言葉に少し自虐的な笑みを浮かべて自信すらも借り物だと答える。
自分のことを力や能力や経験ばかりではなく自信ですらも借り物だと考える横島であるが、実のところそれはそれでいいと半ば開き直っていた。
自分に無いならば借りるなり助けて貰えばいいと横島は本気で考えている。
要は望むべく結果さえ手に入ればそれでいいのだ。
「横島君にとっては自信ですらも一つの武器でしかないのかも知れないね。」
「そんな立派なもんじゃないっすよ。」
高畑はこの時横島の強さの真髄を見た気がした。
これだけ広大な世界を自由にしていながら自信がないなどにわかには信じられないが、同時に横島にとっては人が本来持つべき自信ですら一つ武器でしかないのかと思うと恐ろしくも感じる。
高畑が今まで出会ってきた人々には強者には強者の自信がありプライドがあった。
しかし横島はそれすら興味がない様子で、必要ならば平気で捨てる気がするだけに恐ろしいとしか言いようがない。
それが分かっていてもなかなか出来る事でないのは言うまでもないだろう。
「へー、タマちゃんのファッションはハニワ君が選んでたんだ。」
「はい、家で一番ファッションとかに詳しいのはハニワさんなんです。」
一方室内で洋服を選んでいた少女達だが、彼女達は洋服作りが好きなハニワ兵達が以前作った洋服を選んでは何度も試着を繰り返している。
途中から横島家のハニワ兵がタマモの服装を選び出すと少女達は驚くが、実は以前からタマモの洋服はハニワ兵が作ったばかりかコーディネートまでしていたと聞くと若干不思議そうに見ていた。
確かにタマモの服装は横島やさよにしては流行に敏感過ぎるなと美砂達なんかは思ったこともあるらしいが、それでもまさかハニワがコーディネートしていたなんて夢にも思わなかったのだから。
「ぽっ!」
「えっ、こっちの方がいいの?」
そして縫製工場のようなリビングが大量の洋服で更に歩く場所すら無くなると、二体のハニワ兵は比較的ファッションに疎い明日菜や夕映やのどかに服を選んでは試着をさせていた。
流石に他の少女達は自分で選んでいたが、明日菜達がイマイチファッションに疎いことがすぐに見抜かれたらしい。
「葛葉先生、休日とかはどんなファッションなんですか?」
「普通かな。 正直麻帆良だと生徒の目が気になるから無難な服装になっちゃうわね。 休日でも生徒に会えば教師として振る舞わなきゃダメだし結構大変なのよ。 それにあんまり派手な服装とかすると後で年配の先生とか煩いもの。」
その後は明日菜達以外は基本的に自分で選んでいたが、横島と高畑が居ないからかいつの間にかガールズトークに華を咲かせている。
中でも刀子は麻帆良を離れた影響もあっていつもより砕けた感じで、結構本音をぶちまけていた。
室内からは少女達とハニワ兵の賑やかな声が響いていた。
この家の庭はシンプルに芝生が敷き詰められているだけであるが周囲の家々には草花や野菜が育てられてる庭が多い。
まあ中には庭に巨大ロボットのような物があったりする家もあって、よく見ると個性豊かな住宅地である。
幼い頃から波乱の人生を歩んで来た高畑であるが、流石に理解の範疇を越えてるようでありながらそれでも素直に楽しんでいるようにも見えた。
「俺の場合は自信も借り物なんすけどね。 本当に自分自身に自信がある訳じゃないっすから。 ただ最近はそれでもいいかと思ってもいるんっすよ。」
正直なところ高畑は横島が羨ましいと感じたようで、明日菜の件などで妙に自信があったように見えた理由はこの異空間アジトかと考えたらしい。
ただ横島としてはそんな高畑の言葉に少し自虐的な笑みを浮かべて自信すらも借り物だと答える。
自分のことを力や能力や経験ばかりではなく自信ですらも借り物だと考える横島であるが、実のところそれはそれでいいと半ば開き直っていた。
自分に無いならば借りるなり助けて貰えばいいと横島は本気で考えている。
要は望むべく結果さえ手に入ればそれでいいのだ。
「横島君にとっては自信ですらも一つの武器でしかないのかも知れないね。」
「そんな立派なもんじゃないっすよ。」
高畑はこの時横島の強さの真髄を見た気がした。
これだけ広大な世界を自由にしていながら自信がないなどにわかには信じられないが、同時に横島にとっては人が本来持つべき自信ですら一つ武器でしかないのかと思うと恐ろしくも感じる。
高畑が今まで出会ってきた人々には強者には強者の自信がありプライドがあった。
しかし横島はそれすら興味がない様子で、必要ならば平気で捨てる気がするだけに恐ろしいとしか言いようがない。
それが分かっていてもなかなか出来る事でないのは言うまでもないだろう。
「へー、タマちゃんのファッションはハニワ君が選んでたんだ。」
「はい、家で一番ファッションとかに詳しいのはハニワさんなんです。」
一方室内で洋服を選んでいた少女達だが、彼女達は洋服作りが好きなハニワ兵達が以前作った洋服を選んでは何度も試着を繰り返している。
途中から横島家のハニワ兵がタマモの服装を選び出すと少女達は驚くが、実は以前からタマモの洋服はハニワ兵が作ったばかりかコーディネートまでしていたと聞くと若干不思議そうに見ていた。
確かにタマモの服装は横島やさよにしては流行に敏感過ぎるなと美砂達なんかは思ったこともあるらしいが、それでもまさかハニワがコーディネートしていたなんて夢にも思わなかったのだから。
「ぽっ!」
「えっ、こっちの方がいいの?」
そして縫製工場のようなリビングが大量の洋服で更に歩く場所すら無くなると、二体のハニワ兵は比較的ファッションに疎い明日菜や夕映やのどかに服を選んでは試着をさせていた。
流石に他の少女達は自分で選んでいたが、明日菜達がイマイチファッションに疎いことがすぐに見抜かれたらしい。
「葛葉先生、休日とかはどんなファッションなんですか?」
「普通かな。 正直麻帆良だと生徒の目が気になるから無難な服装になっちゃうわね。 休日でも生徒に会えば教師として振る舞わなきゃダメだし結構大変なのよ。 それにあんまり派手な服装とかすると後で年配の先生とか煩いもの。」
その後は明日菜達以外は基本的に自分で選んでいたが、横島と高畑が居ないからかいつの間にかガールズトークに華を咲かせている。
中でも刀子は麻帆良を離れた影響もあっていつもより砕けた感じで、結構本音をぶちまけていた。