平和な日常~冬~4
その後しばらく立ち読みした一行は欲しい本を購入というか持ち帰ることになるが、流石にタダだからと何冊もと欲を出す訳にもいかずに一人二~三冊ずつ選んでいた。
特に図書館探検部の面々は悩んでいたが、横島が異空間アジト内の図書館に今度連れていく約束をしたことによりようやく選んでいる。
「ねえ、洋服のショップとかはないの?」
「ハニワ兵のサイズでよけりゃ多分あるぞ。 人間用の服はオーダーメイドで頼むか、在庫ならあると思うんだが。」
本屋を出た一行は再び街をぶらぶらと歩くが、あいにくと今日は曇り空なのでコートを脱いでいると少し暑いくらいですんでいた。
ただそれでも気温と服装が合わないからか美砂達は着替えたいようで洋服のショップがないのかと横島に尋ねるが、当然ながら街の洋服店はハニワ兵サイズしか置いてない。
「ポー!」
「えっ、最近の服があるのか? なんで?」
神魔戦争時代の支援物資に洋服の類いもあったのでファッションセンスにはあまり期待出来ない在庫ならばあるだろうと考える横島であったが、そんな横島に突如自信満々の表情で洋服があると告げたのは横島家のハニワ兵である。
「ねえねえ、なんて言ってるの?」
「人間用の服あるってさ。 こんなこともあろうかと人間の洋服作りが好きな奴らで作ってたんだと。」
洋服の話になると途端に自信ありげな様子になる横島家のハニワ兵によると、近いうちに人間が来る可能性があるとの情報があったことから洋服作りが好きなハニワ兵達が作って待ってたらしい。
まあ情報源は間違いなく横島家のハニワ兵であり、彼は麻帆良に居ながらも異空間アジト内の親しいハニワ兵達と連絡を取り横島の情報を流していたようだ。
さよとタマモは以前から異空間アジトに来ると約束をしていたし、木乃香達なんかもそのうち来るんじゃないかと横島家のハニワ兵は見ていたようである。
ぶっちゃけ本音ではハニワ兵達は暇なのでただの暇潰しだったのかもしれないが。
「おっ! ハニワ君凄いじゃん!」
「気が利くね」
「早く行ってみようよ!」
一応聞いてはみたものの流石に人間用の服はないだろうとあまり期待してなかっただけに、こっそりと用意していたハニワ兵達の評価は当然ながら高まっていた。
美砂達に誉められ頭を撫でられるハニワ兵は嬉しそうであり、そんなハニワ兵とみんなが仲良くする姿にはタマモもまた嬉しそうである。
さっそく一行はハニワ兵の案内で人間用の洋服があるという場所に行くが、そこは繁華街から外れた場所にあるごくごく普通の民家であった。
尤も民家といっても基本的に日本の一般的な住宅と比べると大きさが一回り大きく庭も広々としていて、どちらかと言えば住宅街はアメリカの高級住宅地のような雰囲気だが。
繁華街の方も緑が多く歩道や車道が一般的な日本の街より広いなどの特徴があるも建物の見た目が日本と同じなので違和感はなかったが、住宅地は建物の建築様式は日本式でも街の作りは日本にはないタイプだった。
まあ土地が有り余っている異空間アジトにおいて街を余裕を持たせて作った結果自然にそうなっただけだが。
「お店じゃないんだね。」
「人間の服を作るのが趣味なんだと。」
まるでハリウッド映画に出てきそうな広い庭の家に少女達は期待と不安が入り雑じったようだが、どうもこの家には人間の服を作るのが趣味なハニワ兵が住んでるらしい。
特に図書館探検部の面々は悩んでいたが、横島が異空間アジト内の図書館に今度連れていく約束をしたことによりようやく選んでいる。
「ねえ、洋服のショップとかはないの?」
「ハニワ兵のサイズでよけりゃ多分あるぞ。 人間用の服はオーダーメイドで頼むか、在庫ならあると思うんだが。」
本屋を出た一行は再び街をぶらぶらと歩くが、あいにくと今日は曇り空なのでコートを脱いでいると少し暑いくらいですんでいた。
ただそれでも気温と服装が合わないからか美砂達は着替えたいようで洋服のショップがないのかと横島に尋ねるが、当然ながら街の洋服店はハニワ兵サイズしか置いてない。
「ポー!」
「えっ、最近の服があるのか? なんで?」
神魔戦争時代の支援物資に洋服の類いもあったのでファッションセンスにはあまり期待出来ない在庫ならばあるだろうと考える横島であったが、そんな横島に突如自信満々の表情で洋服があると告げたのは横島家のハニワ兵である。
「ねえねえ、なんて言ってるの?」
「人間用の服あるってさ。 こんなこともあろうかと人間の洋服作りが好きな奴らで作ってたんだと。」
洋服の話になると途端に自信ありげな様子になる横島家のハニワ兵によると、近いうちに人間が来る可能性があるとの情報があったことから洋服作りが好きなハニワ兵達が作って待ってたらしい。
まあ情報源は間違いなく横島家のハニワ兵であり、彼は麻帆良に居ながらも異空間アジト内の親しいハニワ兵達と連絡を取り横島の情報を流していたようだ。
さよとタマモは以前から異空間アジトに来ると約束をしていたし、木乃香達なんかもそのうち来るんじゃないかと横島家のハニワ兵は見ていたようである。
ぶっちゃけ本音ではハニワ兵達は暇なのでただの暇潰しだったのかもしれないが。
「おっ! ハニワ君凄いじゃん!」
「気が利くね」
「早く行ってみようよ!」
一応聞いてはみたものの流石に人間用の服はないだろうとあまり期待してなかっただけに、こっそりと用意していたハニワ兵達の評価は当然ながら高まっていた。
美砂達に誉められ頭を撫でられるハニワ兵は嬉しそうであり、そんなハニワ兵とみんなが仲良くする姿にはタマモもまた嬉しそうである。
さっそく一行はハニワ兵の案内で人間用の洋服があるという場所に行くが、そこは繁華街から外れた場所にあるごくごく普通の民家であった。
尤も民家といっても基本的に日本の一般的な住宅と比べると大きさが一回り大きく庭も広々としていて、どちらかと言えば住宅街はアメリカの高級住宅地のような雰囲気だが。
繁華街の方も緑が多く歩道や車道が一般的な日本の街より広いなどの特徴があるも建物の見た目が日本と同じなので違和感はなかったが、住宅地は建物の建築様式は日本式でも街の作りは日本にはないタイプだった。
まあ土地が有り余っている異空間アジトにおいて街を余裕を持たせて作った結果自然にそうなっただけだが。
「お店じゃないんだね。」
「人間の服を作るのが趣味なんだと。」
まるでハリウッド映画に出てきそうな広い庭の家に少女達は期待と不安が入り雑じったようだが、どうもこの家には人間の服を作るのが趣味なハニワ兵が住んでるらしい。