平和な日常~冬~4
「夢じゃないのね。」
翌朝はホテルで朝食を取ることにした一同だが、ホテルのレストランでは当然ながらハニワ兵の客と従業員で賑わっていた。
明日菜なんかはしばらく昨夜の出来事は全て夢ではと思ったようだが、当たり前のように食事をしているハニワ兵を見て現実だったのだと再認識している。
「今日はどうしましょうか?」
「あの、横島さん。 私夕刊の配達があるからそれまでに麻帆良に帰らないと……。」
「それなら気にしなくて大丈夫だよ。 帰るときは昨日の夜に戻るからな。 言ってなかったか?」
まあハニワ兵に関してはもう気にしても仕方ないと考えた一同はそれぞれに朝食を頼み食べ始めるが、そんな中横島は朝食を食べながら今日どうしたいかと大人達も含めて全員に尋ねていた。
しかし今日の朝刊は休みを貰っていた明日菜も夕刊は配達があるからと告げるのだが、横島が何気なく語った昨日の夜に戻るとの話に少女達は固まったように驚いてしまう。
「聞いてませんよ! 魔法は時間移動も出来るんですか!?」
「ああ、俺は出来るよ。 あの世界の普通の魔法じゃ無理っぽいけど。 そもそもここは次元が違う異空間なんだから時間くらい越えれないと来れないんだよ。」
どうも横島は説明したつもりだったようだが、当然ながら聞いてない少女達は目が覚めるような驚きで横島の話に食いつくも横島本人は相変わらず軽かった。
ちなみに固まったように聞いているのは時間移動について知らなかった刀子と高畑も同じで、そんなこと話のついでに言っていいのかと複雑な様子である。
「はいはい! 私は江戸時代に行きたい!」
「そう? 私は未来の方がいいな~。」
一方桜子とハルナはすでに時間旅行に行きたいらしく、真っ先に行きたい時代の話を始めていた。
ぶっちゃけあまり深く考えない二人はドラえもんの感覚で話しているのだろう。
「時間旅行か? 行けないこともないんだけど流石に突然だとなぁ。 下手に過去や未来を変えると後始末が大変だから怒られそうだし。」
「本当に行けるの?」
「過去や未来を変えるとどうなるんですか?」
「怒られるって誰に? タイムパトロールでも居るの?」
ほとんど現実味がない話だけに少女達は桜子とハルナに続き時間旅行の話で盛り上がるが、横島は流石に時間旅行はいろいろ面倒なので消極的である。
特に後始末が大変なんだとぼやく横島は妙にリアルで、少女達は次から次へと時間移動にかんする質問をするが横島は説明が大変なことに気付き困ったような表情に変わった。
誰か助けてくれないかなと近右衛門達や刀子を見るが、当然ながら誰も助けてやれる者はいなく呆れた表情の者もいる。
「時間旅行の件はまた今度な。 説明だけでも大変なんだ。 とりあえず帰るときは昨日の夜に戻るから休みが増えたと思ってくれればいいよ。」
結局横島は丸投げ出来る相手が居ないことから説明を今度ということにして後回しにしてしまう。
というか魔法関連の常識を教える前に変なことを教えると近右衛門に後で怒られそうだと思ったらしい。
「もう、なんでもありなんですね。」
「でもその割りには女心はさっぱりだし。 魔法で女心って分からないの?」
「これこれ、何でも魔法に頼ってはいかん。 そもそも君らは魔法で心を覗かれていい気分をするかね?」
そして予期せぬ発言からまた横島の凄さというか非常識さが露見するが、美砂はふと女心が分かる魔法はないのかと横島に尋ねる。
ぶっちゃけ横島には時間移動よりも女心を理解して欲しいのが美砂の本音なのだが、そこまで来ると流石に見ている訳にもいかなくなった近右衛門が口を挟んでいた。
本来の魔法は必ずしも万能とはいえないモノであるが、横島はアシュタロスの遺産の影響もあり万能過ぎることを近右衛門は少し気にしている。
翌朝はホテルで朝食を取ることにした一同だが、ホテルのレストランでは当然ながらハニワ兵の客と従業員で賑わっていた。
明日菜なんかはしばらく昨夜の出来事は全て夢ではと思ったようだが、当たり前のように食事をしているハニワ兵を見て現実だったのだと再認識している。
「今日はどうしましょうか?」
「あの、横島さん。 私夕刊の配達があるからそれまでに麻帆良に帰らないと……。」
「それなら気にしなくて大丈夫だよ。 帰るときは昨日の夜に戻るからな。 言ってなかったか?」
まあハニワ兵に関してはもう気にしても仕方ないと考えた一同はそれぞれに朝食を頼み食べ始めるが、そんな中横島は朝食を食べながら今日どうしたいかと大人達も含めて全員に尋ねていた。
しかし今日の朝刊は休みを貰っていた明日菜も夕刊は配達があるからと告げるのだが、横島が何気なく語った昨日の夜に戻るとの話に少女達は固まったように驚いてしまう。
「聞いてませんよ! 魔法は時間移動も出来るんですか!?」
「ああ、俺は出来るよ。 あの世界の普通の魔法じゃ無理っぽいけど。 そもそもここは次元が違う異空間なんだから時間くらい越えれないと来れないんだよ。」
どうも横島は説明したつもりだったようだが、当然ながら聞いてない少女達は目が覚めるような驚きで横島の話に食いつくも横島本人は相変わらず軽かった。
ちなみに固まったように聞いているのは時間移動について知らなかった刀子と高畑も同じで、そんなこと話のついでに言っていいのかと複雑な様子である。
「はいはい! 私は江戸時代に行きたい!」
「そう? 私は未来の方がいいな~。」
一方桜子とハルナはすでに時間旅行に行きたいらしく、真っ先に行きたい時代の話を始めていた。
ぶっちゃけあまり深く考えない二人はドラえもんの感覚で話しているのだろう。
「時間旅行か? 行けないこともないんだけど流石に突然だとなぁ。 下手に過去や未来を変えると後始末が大変だから怒られそうだし。」
「本当に行けるの?」
「過去や未来を変えるとどうなるんですか?」
「怒られるって誰に? タイムパトロールでも居るの?」
ほとんど現実味がない話だけに少女達は桜子とハルナに続き時間旅行の話で盛り上がるが、横島は流石に時間旅行はいろいろ面倒なので消極的である。
特に後始末が大変なんだとぼやく横島は妙にリアルで、少女達は次から次へと時間移動にかんする質問をするが横島は説明が大変なことに気付き困ったような表情に変わった。
誰か助けてくれないかなと近右衛門達や刀子を見るが、当然ながら誰も助けてやれる者はいなく呆れた表情の者もいる。
「時間旅行の件はまた今度な。 説明だけでも大変なんだ。 とりあえず帰るときは昨日の夜に戻るから休みが増えたと思ってくれればいいよ。」
結局横島は丸投げ出来る相手が居ないことから説明を今度ということにして後回しにしてしまう。
というか魔法関連の常識を教える前に変なことを教えると近右衛門に後で怒られそうだと思ったらしい。
「もう、なんでもありなんですね。」
「でもその割りには女心はさっぱりだし。 魔法で女心って分からないの?」
「これこれ、何でも魔法に頼ってはいかん。 そもそも君らは魔法で心を覗かれていい気分をするかね?」
そして予期せぬ発言からまた横島の凄さというか非常識さが露見するが、美砂はふと女心が分かる魔法はないのかと横島に尋ねる。
ぶっちゃけ横島には時間移動よりも女心を理解して欲しいのが美砂の本音なのだが、そこまで来ると流石に見ている訳にもいかなくなった近右衛門が口を挟んでいた。
本来の魔法は必ずしも万能とはいえないモノであるが、横島はアシュタロスの遺産の影響もあり万能過ぎることを近右衛門は少し気にしている。