平和な日常~冬~4
さて昼寝から目覚めたタマモがビッケとクッキと庭の猫達と散歩に行く頃になると伸二と久美の兄妹は母親の病院に行くからと帰っていき、残りの横島達は相変わらずテレビを見ながらダラダラと過ごしていた。
「お餅も美味しい!」
「あんたね、横島さんに合わせて食べてると太るわよ。」
前日の元旦に宣言した通り横島は朝から酒を飲んでいて先程までも伸二と一緒に飲んでいたが、桜子はそんな横島に付き合うようにつまみにと出してる料理や餅を休み休みではあるがパクパクと食べ続けていたのだ。
横島同様に太ることのないさよはあまり気にしてないようだが、明日菜はそんな桜子を見て呆れたように太ると警告する。
「うっ、明日菜のいじわる!」
「いじわるじゃないでしょ。」
そんな明日菜の警告に桜子は一瞬ギクッと反応して不満そうに明日菜を見つめ抗議するが、明日菜としては親切から言ってるのであっていじわると言われるのは心外だった。
「まあまあ、正月くらいは細かいことはいいだろ。」
「そもそも横島さんも食べ過ぎなんですよ。 全く止める人が居ないからって。」
テーブルには美味しそうな横島特製あんこ餅が少女達を誘惑するようにまだまだ残っており、桜子はもう一個食べようか迷い苦悩する。
横島はそんな桜子に助けを出すというか甘やかすように正月だからと口にするが、そうすると今度は横島が注意をされてしまう。
「明日菜、お母さんみたい!」
「誰がお母さんよ! 誰が!」
「明日菜ちゃんがお母さんだということはお父さんは俺か? 明日菜ちゃんの亭主ってのもなかなか……。」
基本的に日頃から横島を止めにかかる夕映が居ないことで必然的に明日菜がブレーキ役になっていたが、桜子はそんな明日菜がお母さんみたいだとポロっと溢す。
当然十代の女の子である明日菜は即座に抗議するも、横島は明日菜がお母さんならば亭主は自分かとニヤニヤとすると勝手に盛り上がり明日菜を呆れさせてしまう。
「えー、違うよ。 マスターもさよちゃんもタマちゃんも子供だよ。 私はマスターの彼女ってことで。」
しかし桜子の中では明日菜はお母さんでも横島はお父さんではないようで、明日菜はいつの間にか三児の母にされてしまった。
しかも自分をちゃっかり横島の彼女のポジションに入れる辺り桜子らしいのかもしれない。
「なに!? 明日菜ちゃんが俺のおかん? うーむ、中学生にして三児の母ってのも斬新だな。 ということは親父は高畑先生か。」
いつの間にか桜子の馬鹿話に横島が真剣な表情になりなり付き合い出すと、最早明日菜は呆れて突っ込む気も失せたようで不満げに二人を見てるだけだった。
その表情が先程よりも不機嫌そうなのは、横島までも息子にされたことも無関係ではないだろう。
「やっぱり明日菜ちゃんはおかんよりは彼女にしたいなぁ。 彼女が複数ってのはダメなのか?」
「じゃあ、私が一号! 明日菜とさよちゃんは二号と三号ね。」
「誰が二号よ! 誰が!!」
「えっと、それじゃ私が三号さんになるんですか? 」
そのまま横島と桜子は意味のない馬鹿話を飽きもせずに続けるが、横島は母親にあまりいいイメージがないのか明日菜も彼女にしたいと言い出す。
すると桜子はすかさず自分が一号だと宣言してしまい、明日菜がほんのわずかだが顔を赤らめて二号を全面否定するとさよは自分が三号になるのかと少し嬉しそうに言い出していた。
「そんな二号だ三号だなんて言わないでみんな平等に……」
「いい加減にして下さい!」
最終的に横島は二号も三号もないと悪のりするも、結構本気で怒った明日菜に止められて話は終わることになる。
「お餅も美味しい!」
「あんたね、横島さんに合わせて食べてると太るわよ。」
前日の元旦に宣言した通り横島は朝から酒を飲んでいて先程までも伸二と一緒に飲んでいたが、桜子はそんな横島に付き合うようにつまみにと出してる料理や餅を休み休みではあるがパクパクと食べ続けていたのだ。
横島同様に太ることのないさよはあまり気にしてないようだが、明日菜はそんな桜子を見て呆れたように太ると警告する。
「うっ、明日菜のいじわる!」
「いじわるじゃないでしょ。」
そんな明日菜の警告に桜子は一瞬ギクッと反応して不満そうに明日菜を見つめ抗議するが、明日菜としては親切から言ってるのであっていじわると言われるのは心外だった。
「まあまあ、正月くらいは細かいことはいいだろ。」
「そもそも横島さんも食べ過ぎなんですよ。 全く止める人が居ないからって。」
テーブルには美味しそうな横島特製あんこ餅が少女達を誘惑するようにまだまだ残っており、桜子はもう一個食べようか迷い苦悩する。
横島はそんな桜子に助けを出すというか甘やかすように正月だからと口にするが、そうすると今度は横島が注意をされてしまう。
「明日菜、お母さんみたい!」
「誰がお母さんよ! 誰が!」
「明日菜ちゃんがお母さんだということはお父さんは俺か? 明日菜ちゃんの亭主ってのもなかなか……。」
基本的に日頃から横島を止めにかかる夕映が居ないことで必然的に明日菜がブレーキ役になっていたが、桜子はそんな明日菜がお母さんみたいだとポロっと溢す。
当然十代の女の子である明日菜は即座に抗議するも、横島は明日菜がお母さんならば亭主は自分かとニヤニヤとすると勝手に盛り上がり明日菜を呆れさせてしまう。
「えー、違うよ。 マスターもさよちゃんもタマちゃんも子供だよ。 私はマスターの彼女ってことで。」
しかし桜子の中では明日菜はお母さんでも横島はお父さんではないようで、明日菜はいつの間にか三児の母にされてしまった。
しかも自分をちゃっかり横島の彼女のポジションに入れる辺り桜子らしいのかもしれない。
「なに!? 明日菜ちゃんが俺のおかん? うーむ、中学生にして三児の母ってのも斬新だな。 ということは親父は高畑先生か。」
いつの間にか桜子の馬鹿話に横島が真剣な表情になりなり付き合い出すと、最早明日菜は呆れて突っ込む気も失せたようで不満げに二人を見てるだけだった。
その表情が先程よりも不機嫌そうなのは、横島までも息子にされたことも無関係ではないだろう。
「やっぱり明日菜ちゃんはおかんよりは彼女にしたいなぁ。 彼女が複数ってのはダメなのか?」
「じゃあ、私が一号! 明日菜とさよちゃんは二号と三号ね。」
「誰が二号よ! 誰が!!」
「えっと、それじゃ私が三号さんになるんですか? 」
そのまま横島と桜子は意味のない馬鹿話を飽きもせずに続けるが、横島は母親にあまりいいイメージがないのか明日菜も彼女にしたいと言い出す。
すると桜子はすかさず自分が一号だと宣言してしまい、明日菜がほんのわずかだが顔を赤らめて二号を全面否定するとさよは自分が三号になるのかと少し嬉しそうに言い出していた。
「そんな二号だ三号だなんて言わないでみんな平等に……」
「いい加減にして下さい!」
最終的に横島は二号も三号もないと悪のりするも、結構本気で怒った明日菜に止められて話は終わることになる。