平和な日常~冬~3
「さんたさんがきた!!」
次の日の早朝というか横島と泊まり組の少女達が寝て少しした頃になると、まだ外が真っ暗な時間にも関わらず起きたタマモは枕元に置かれたプレゼントを見つけると興奮した様子で横島を起こす。
同じくタマモとさよで用意したサンタクロースへのプレゼントも当然無くなっていて、タマモはサンタから貰ったプレゼントと部屋中をクンクンと匂いを嗅ぎサンタクロースの匂いを探していく。
「さんたさんのにおいがない……」
しかしプレゼントにも部屋にもサンタクロースの匂いはなくタマモは少し不思議そうに起こした横島を見つめる。
これでプレゼントに横島の匂いがついていればタマモも真相に気付いたのだろうが、サンタクロースのプレゼントには誰の匂いもついていない。
このプレゼントは当然横島が用意したのだが、タマモに気付かれないようにきちんと文珠で消臭していた。
ちなみにタマモが用意したサンタクロースへのプレゼントはさよと一緒に書いたお手紙と赤いマフラーと手袋である。
マフラーと手袋を選んだ理由はサンタクロースが寒そうだと思ったかららしい。
「サンタさんは匂いがしないんだろうな。 子供達を起こさないように気を付けてるんだろ」
絶対起きてサンタクロースにプレゼントを渡したかったタマモは少し落ち込んでしまうが、それでもサンタクロースがプレゼントを貰ってくれただけで嬉しいようだった。
そんなタマモのプレゼントだが当然ながらサンタクロース本人が来なかったので、プレゼントは土偶羅を通してこの世界の本物のサンタクロースに送られる予定である。
少々面倒なことではあるが横島は親バカっぷりを発揮して本物に届けることにしたらしい。
「わーい! くれよんといろえんぴつだ!」
そんな訳でタマモへのクリスマスプレゼントとして横島が用意したのは新しいクレヨンと色鉛筆のセットであった。
しかも前の物と違い色の種類が豊富な物であり、タマモは嬉しそうに抱えている。
ただ横島は昨日のタマモから貰ったアルバムを思い出すとプレゼントはカメラにしたら良かったかとも考え少し後悔もしていたが。
「せっかくだからちょっと早いけど起きるか」
日中が長い夏場と違い冬場は夜明け前から店の仕込みをする横島も、流石にまだ早い時間である。
しかしタマモは興奮気味でもう寝るのは無理そうであり、横島は泊まってる少女達を起こさぬようにタマモと二人で静かに一階の店に降りていく。
「今日からはみんな実家に帰るから、特別にお土産を作ろうか。 市販のお土産だと味気ないし、みんなには一年間世話になったしな」
「うん、おみやげつくる」
いつもより早い時間に厨房に入った横島は、ふと今日から帰省する少女達に手作りのお土産を持たせてやろうと考えていた。
市販のお土産が悪い訳ではないが、身近な少女達の家族の人に麻帆良での日常を知ってもらうには手作りのお土産がいいだろうと思うのだ。
「日持ちした方がいいし焼き菓子にするか。 あとジャムなんかも入れて詰め合わせにするのもいいな」
流石に常温で日持ちするようにとケーキにはしないが、焼き菓子やジャムなどの手作りの品を詰め合わせにすることにした。
そのまま横島はタマモに手伝って貰いながら少女達のお土産を楽しげに作っていくことになる。
次の日の早朝というか横島と泊まり組の少女達が寝て少しした頃になると、まだ外が真っ暗な時間にも関わらず起きたタマモは枕元に置かれたプレゼントを見つけると興奮した様子で横島を起こす。
同じくタマモとさよで用意したサンタクロースへのプレゼントも当然無くなっていて、タマモはサンタから貰ったプレゼントと部屋中をクンクンと匂いを嗅ぎサンタクロースの匂いを探していく。
「さんたさんのにおいがない……」
しかしプレゼントにも部屋にもサンタクロースの匂いはなくタマモは少し不思議そうに起こした横島を見つめる。
これでプレゼントに横島の匂いがついていればタマモも真相に気付いたのだろうが、サンタクロースのプレゼントには誰の匂いもついていない。
このプレゼントは当然横島が用意したのだが、タマモに気付かれないようにきちんと文珠で消臭していた。
ちなみにタマモが用意したサンタクロースへのプレゼントはさよと一緒に書いたお手紙と赤いマフラーと手袋である。
マフラーと手袋を選んだ理由はサンタクロースが寒そうだと思ったかららしい。
「サンタさんは匂いがしないんだろうな。 子供達を起こさないように気を付けてるんだろ」
絶対起きてサンタクロースにプレゼントを渡したかったタマモは少し落ち込んでしまうが、それでもサンタクロースがプレゼントを貰ってくれただけで嬉しいようだった。
そんなタマモのプレゼントだが当然ながらサンタクロース本人が来なかったので、プレゼントは土偶羅を通してこの世界の本物のサンタクロースに送られる予定である。
少々面倒なことではあるが横島は親バカっぷりを発揮して本物に届けることにしたらしい。
「わーい! くれよんといろえんぴつだ!」
そんな訳でタマモへのクリスマスプレゼントとして横島が用意したのは新しいクレヨンと色鉛筆のセットであった。
しかも前の物と違い色の種類が豊富な物であり、タマモは嬉しそうに抱えている。
ただ横島は昨日のタマモから貰ったアルバムを思い出すとプレゼントはカメラにしたら良かったかとも考え少し後悔もしていたが。
「せっかくだからちょっと早いけど起きるか」
日中が長い夏場と違い冬場は夜明け前から店の仕込みをする横島も、流石にまだ早い時間である。
しかしタマモは興奮気味でもう寝るのは無理そうであり、横島は泊まってる少女達を起こさぬようにタマモと二人で静かに一階の店に降りていく。
「今日からはみんな実家に帰るから、特別にお土産を作ろうか。 市販のお土産だと味気ないし、みんなには一年間世話になったしな」
「うん、おみやげつくる」
いつもより早い時間に厨房に入った横島は、ふと今日から帰省する少女達に手作りのお土産を持たせてやろうと考えていた。
市販のお土産が悪い訳ではないが、身近な少女達の家族の人に麻帆良での日常を知ってもらうには手作りのお土産がいいだろうと思うのだ。
「日持ちした方がいいし焼き菓子にするか。 あとジャムなんかも入れて詰め合わせにするのもいいな」
流石に常温で日持ちするようにとケーキにはしないが、焼き菓子やジャムなどの手作りの品を詰め合わせにすることにした。
そのまま横島はタマモに手伝って貰いながら少女達のお土産を楽しげに作っていくことになる。