平和な日常~冬~3
「きょうはわたしがつくるんだ!」
一方厨房ではタマモを筆頭に木乃香とのどかがクリスマスケーキ作りを始めようとしていた。
特に可愛らしい狐が刺繍されたエプロンを着たタマモは人一倍張り切っている。
日頃から横島達と同じことを一緒にやりたいタマモは、当然ながら料理やスイーツ作りも大好きだった。
しかし流石にタマモが店で販売するスイーツで手伝えるのは本当に簡単で危険がない作業くらいなのだ。
後は木乃香が時々練習用にとスイーツを作る時は割と手伝わせてあげてるが、タマモ的にはもっとやりたいらしい。
結果として今回のクリスマスケーキはタマモが主役となって作ることになっていた。
まあ土台のスポンジは流石に大変なので木乃香とのどかが作っていたが、デコレーションは全てタマモが決めることになっていて、昨日のうちに横島はマジパンと呼ばれる砂糖菓子の人形をタマモと一緒に作っている。
「可愛ええな、どんなケーキ作るん?」
「これだよ!」
焼き上がったスポンジを前にしてやる気マンマンのタマモに、今日は手伝う側に回った木乃香とのどかはどんなケーキを作るのかと尋ねるとタマモはスケッチブックに描いたケーキの絵を見せた。
それはタマモがここ数日さよとハニワ兵と一緒にクリスマスケーキを勉強しながら考えた物だった。
日頃描くタマモの絵に比べると丁寧で細かく描かれているが、さよとハニワ兵も絵を描くのを手伝ったからだろう。
「可愛いケーキだね」
「うん!」
その絵を見たのどかは思わず可愛いケーキだと驚きの声を上げたほど、それは賑やかで可愛いケーキになっていた。
ケーキはパーティーに参加する人数を考えて二つ作る予定なのだが、タマモはその二つを並べて一つの作品になるように考えている。
「ほんまに可愛ええ動物達がいっぱいや」
それは一言で言えばサンタクロースと動物達のクリスマスパーティーであった。
前日横島とタマモが作った砂糖菓子の人形は、サンタクロースはもちろんのこと狐・兎・犬・猫・狸・熊などの動物達をクリスマスの服装で作っている。
タマモはそれをパーティーをしてるようにデコレーションしたいらしい。
「売り出しても売れそうだよな~」
タマモのデザインしたケーキは砂糖菓子の人形が多いことやデコレーションが結構複雑なので量産するには向かないが、売り出せば子供に人気が出そうなほど可愛らしかった。
横島自身は昨日砂糖菓子の人形を作るのを手伝ったので今日は見学だとタマモに決められた為、タマモと木乃香達の様子を見守っていたが少しハラハラとした様子も見せつつある。
(そういや昔、俺もおふくろと作ったっけ)
今日は自分が主役だと張り切るタマモのことは横島や木乃香達のみならず、フロアに居る明日菜達も気になるようで度々覗きに来ていた。
そもそも日頃からワガママらしいワガママを言わないタマモが、珍しく強く主張したのが今回のケーキ作りだったのだ。
横島はそんなタマモと木乃香達を見守りつつ自身も売り物のケーキを作っていたが、ふと幼い頃に母と一緒にクリスマスケーキを作ったことを思い出す。
いつの間にか親の立場になった自分には相変わらず違和感を感じてしまうが、タマモも将来この日のことを思い出すのかと思うと感慨深いものがあった。
一方厨房ではタマモを筆頭に木乃香とのどかがクリスマスケーキ作りを始めようとしていた。
特に可愛らしい狐が刺繍されたエプロンを着たタマモは人一倍張り切っている。
日頃から横島達と同じことを一緒にやりたいタマモは、当然ながら料理やスイーツ作りも大好きだった。
しかし流石にタマモが店で販売するスイーツで手伝えるのは本当に簡単で危険がない作業くらいなのだ。
後は木乃香が時々練習用にとスイーツを作る時は割と手伝わせてあげてるが、タマモ的にはもっとやりたいらしい。
結果として今回のクリスマスケーキはタマモが主役となって作ることになっていた。
まあ土台のスポンジは流石に大変なので木乃香とのどかが作っていたが、デコレーションは全てタマモが決めることになっていて、昨日のうちに横島はマジパンと呼ばれる砂糖菓子の人形をタマモと一緒に作っている。
「可愛ええな、どんなケーキ作るん?」
「これだよ!」
焼き上がったスポンジを前にしてやる気マンマンのタマモに、今日は手伝う側に回った木乃香とのどかはどんなケーキを作るのかと尋ねるとタマモはスケッチブックに描いたケーキの絵を見せた。
それはタマモがここ数日さよとハニワ兵と一緒にクリスマスケーキを勉強しながら考えた物だった。
日頃描くタマモの絵に比べると丁寧で細かく描かれているが、さよとハニワ兵も絵を描くのを手伝ったからだろう。
「可愛いケーキだね」
「うん!」
その絵を見たのどかは思わず可愛いケーキだと驚きの声を上げたほど、それは賑やかで可愛いケーキになっていた。
ケーキはパーティーに参加する人数を考えて二つ作る予定なのだが、タマモはその二つを並べて一つの作品になるように考えている。
「ほんまに可愛ええ動物達がいっぱいや」
それは一言で言えばサンタクロースと動物達のクリスマスパーティーであった。
前日横島とタマモが作った砂糖菓子の人形は、サンタクロースはもちろんのこと狐・兎・犬・猫・狸・熊などの動物達をクリスマスの服装で作っている。
タマモはそれをパーティーをしてるようにデコレーションしたいらしい。
「売り出しても売れそうだよな~」
タマモのデザインしたケーキは砂糖菓子の人形が多いことやデコレーションが結構複雑なので量産するには向かないが、売り出せば子供に人気が出そうなほど可愛らしかった。
横島自身は昨日砂糖菓子の人形を作るのを手伝ったので今日は見学だとタマモに決められた為、タマモと木乃香達の様子を見守っていたが少しハラハラとした様子も見せつつある。
(そういや昔、俺もおふくろと作ったっけ)
今日は自分が主役だと張り切るタマモのことは横島や木乃香達のみならず、フロアに居る明日菜達も気になるようで度々覗きに来ていた。
そもそも日頃からワガママらしいワガママを言わないタマモが、珍しく強く主張したのが今回のケーキ作りだったのだ。
横島はそんなタマモと木乃香達を見守りつつ自身も売り物のケーキを作っていたが、ふと幼い頃に母と一緒にクリスマスケーキを作ったことを思い出す。
いつの間にか親の立場になった自分には相変わらず違和感を感じてしまうが、タマモも将来この日のことを思い出すのかと思うと感慨深いものがあった。