平和な日常~春~
店内に行った横島だったが、中華を食べる前に2ーAの生徒達に囲まれていた
いろいろある噂の真相を確かめようと取材を申し込む朝倉和美や、占いをしてほしいと言う佐々木まき絵・和泉亜子・明石裕奈・大河内アキラ
加えてスイーツが気に入ったらしい鳴滝姉妹など、結構な人数に囲まれてゆっくり食事どころではなかった
「こんなに女の子に興味を持たれると気分がいいな~ じゃあなんか……」
「はいはい、その辺りにしましょうね」
ついさっき夕映に忠告を受けていた横島が女の子に囲まれた事に気をよくして、サービスすると言い出しそうになるが明日菜に止められてしまう
「ちょっとアスナ、いいとこなんだから止めないでよ!」
「何も今日取材する必要ないでしょ? 占いはいいけどちょっと休んでからね。 私達が突然貸し切りにしたからいろいろ大変だったのよ」
横島と朝倉達の間に入って止める明日菜に朝倉達は抗議するが、明日菜は半ば強引に引き離していく
流石に日頃からあやかとケンカしてるだけあって、こういった事は手慣れた感じだ
「あの人のサービス精神は非常に有り難いのですが……」
「しっかりしてるようでうっかりさんなんやな~」
気分が良くなると習慣のようにサービスしようする横島に、夕映と木乃香は疲れた表情でため息をはく
しかもついさっき忠告したにも関わらずあまり改善がみられない点にも、言葉にならない疲れを感じる
重要なとこはきちんとしてるが、どこか抜けてる横島の行動に木乃香達三人は見事に振り回されていた
「そもそも何故私があの人の心配をしてるのでしょうか? しかし放っておくのも落ち着きませんし……」
明日菜が間に入った事により横島は桜子が連れて来たビッケとクッキと戯れつつ食事をし始めたのだが、夕映は何故自分が他人をこれほど心配してるのか不思議であった
放っておこうかとも考えるのだが、それはそれで落ち着かないらしい
「やはりあの人のハーブやスパイスの使い方は絶妙ネ」
「本当ですね~ あれはなかなかレシピだけじゃ真似出来ません」
一方先に店内に戻っていた超と五月は、横島の料理を中心に食べていた
今回超鈴音が最下位脱出パーティーに料理を無償提供した理由は、クラスメートを喜ばせる他に横島が料理するところを見たかった事も理由の一つである
超も五月も何度か店に来て横島の料理を食べていたが、その味に驚き二人は横島の調理に興味を抱いていたのだ
「性格とは正反対で料理はとても繊細ネ。 本当に丁寧に料理してたアルヨ」
「一度お料理研究会に講師に来てくれないでしょうか?」
「今度頼んでみるヨ。 木乃香サンにはよく教えてるようだしいい返事が貰えると思うネ」
料理を楽しみつつ話をしている超と五月は、横島にお料理研究会の講師をしてもらおうと言う事で話が纏まる
無料でクラスメートに料理を振る舞いつつ、得るべきモノはきっちりと得て今後に役立てようとする二人は本当にしたたかであった
いろいろある噂の真相を確かめようと取材を申し込む朝倉和美や、占いをしてほしいと言う佐々木まき絵・和泉亜子・明石裕奈・大河内アキラ
加えてスイーツが気に入ったらしい鳴滝姉妹など、結構な人数に囲まれてゆっくり食事どころではなかった
「こんなに女の子に興味を持たれると気分がいいな~ じゃあなんか……」
「はいはい、その辺りにしましょうね」
ついさっき夕映に忠告を受けていた横島が女の子に囲まれた事に気をよくして、サービスすると言い出しそうになるが明日菜に止められてしまう
「ちょっとアスナ、いいとこなんだから止めないでよ!」
「何も今日取材する必要ないでしょ? 占いはいいけどちょっと休んでからね。 私達が突然貸し切りにしたからいろいろ大変だったのよ」
横島と朝倉達の間に入って止める明日菜に朝倉達は抗議するが、明日菜は半ば強引に引き離していく
流石に日頃からあやかとケンカしてるだけあって、こういった事は手慣れた感じだ
「あの人のサービス精神は非常に有り難いのですが……」
「しっかりしてるようでうっかりさんなんやな~」
気分が良くなると習慣のようにサービスしようする横島に、夕映と木乃香は疲れた表情でため息をはく
しかもついさっき忠告したにも関わらずあまり改善がみられない点にも、言葉にならない疲れを感じる
重要なとこはきちんとしてるが、どこか抜けてる横島の行動に木乃香達三人は見事に振り回されていた
「そもそも何故私があの人の心配をしてるのでしょうか? しかし放っておくのも落ち着きませんし……」
明日菜が間に入った事により横島は桜子が連れて来たビッケとクッキと戯れつつ食事をし始めたのだが、夕映は何故自分が他人をこれほど心配してるのか不思議であった
放っておこうかとも考えるのだが、それはそれで落ち着かないらしい
「やはりあの人のハーブやスパイスの使い方は絶妙ネ」
「本当ですね~ あれはなかなかレシピだけじゃ真似出来ません」
一方先に店内に戻っていた超と五月は、横島の料理を中心に食べていた
今回超鈴音が最下位脱出パーティーに料理を無償提供した理由は、クラスメートを喜ばせる他に横島が料理するところを見たかった事も理由の一つである
超も五月も何度か店に来て横島の料理を食べていたが、その味に驚き二人は横島の調理に興味を抱いていたのだ
「性格とは正反対で料理はとても繊細ネ。 本当に丁寧に料理してたアルヨ」
「一度お料理研究会に講師に来てくれないでしょうか?」
「今度頼んでみるヨ。 木乃香サンにはよく教えてるようだしいい返事が貰えると思うネ」
料理を楽しみつつ話をしている超と五月は、横島にお料理研究会の講師をしてもらおうと言う事で話が纏まる
無料でクラスメートに料理を振る舞いつつ、得るべきモノはきっちりと得て今後に役立てようとする二人は本当にしたたかであった