平和な日常~冬~3
桜子が終わると横島の身近な少女達で残るのは明日菜だけであったが、何故か明日菜はダンスは踊らなくていいと言うので横島は待っていた他の少女達と踊っていくことになった。
会場内の若い男性達の中には女子中高生と次々に踊っていく横島に嫉妬めいた視線を向ける人が益々増えていくが、横島とすれば気持ちは多少理解するが別に狙った訳ではないだけに複雑な気分だったが。
尤もまき絵や亜子などから始まり鳴滝姉妹や店の常連と次々に踊っていく横島の表情は、もちろん満更でもない様子であり女子に嫌われた過去が多いだけに結構嬉しそうである。
「タマちゃんも大きくなったら参加出来るえ」
「……うん」
そして一方のダンスを終えた木乃香達だが、年齢的に参加出来ないタマモが若干テンションが落ちていた。
小学生くらいの年齢の生徒は参加者に居るが流石にタマモのような未就学の年齢の参加者は居ないのだ。
「タマちゃんはいつも横島さんと一緒だから、今日はみんなに譲ってあげようね」
ただタマモ自身は多少寂しそうではあるがワガママを言うほどではなく、木乃香達がうまく宥めたり躾をしたりしている。
正直横島は日頃から甘やかすことはあっても躾や教育はほとんどしないので、木乃香達が教育するのはいつものことなのだが。
「そういえばタマちゃんアルバムは出来た?」
「みんなのおかげであとちょっとだよ!」
そのままテンションが低いタマモを元気づけようと話題を変える木乃香達だが、横島の為にと作っているアルバムの話になるとタマモの機嫌も直っていく。
さよとタマモの二人で作り始めたアルバムだが、さよは麻帆良祭の準備期間くらいからしか知らないので木乃香達にも密かに助けてもらいながらアルバム作りは進んでいた。
アルバムにはタマモやさよだけでなく木乃香達のコメントやメッセージも添えられており、ひいき目なしに見てもかなりの出来になりつつある。
「彼氏いる子なんかも気合い入ってるのよね」
「店でもよく編み物などしてますからね」
タマモの機嫌が直ってきたことで話題はそのままクリスマスプレゼントに移るが、女子中学生の少女達からすると恋人が居る同年代の友人が少し羨ましいようだった。
まあ2-Aでは未だ明確な恋人が居る少女は居なく、横島との関係が噂される人物を除くと私生活に謎が多く大学部のバイアスロン部に所属する龍宮真名には恋人が居るのではと噂されてる程度だ。
十二月に入ってからは横島の店でもそんな話題が多く、クリスマスプレゼント用に編み物をする少女なんかも時々見かけている。
「みんなでクリスマスパーティーたのしみだね!」
「そうね。 私はタマちゃんが居れば十分だわ」
そんなクリスマスには好きな人と一緒にと夢を抱く少女達だが、瞳を輝かせてみんなでクリスマスにパーティーすることを楽しみにしてるタマモを見るとそれもいいなとシミジミと思う。
そのあまりに愛くるしい表情のタマモに美砂や桜子なんかは、タマモを抱き上げたり抱きしめたりして騒いでいく。
会場内の若い男性達の中には女子中高生と次々に踊っていく横島に嫉妬めいた視線を向ける人が益々増えていくが、横島とすれば気持ちは多少理解するが別に狙った訳ではないだけに複雑な気分だったが。
尤もまき絵や亜子などから始まり鳴滝姉妹や店の常連と次々に踊っていく横島の表情は、もちろん満更でもない様子であり女子に嫌われた過去が多いだけに結構嬉しそうである。
「タマちゃんも大きくなったら参加出来るえ」
「……うん」
そして一方のダンスを終えた木乃香達だが、年齢的に参加出来ないタマモが若干テンションが落ちていた。
小学生くらいの年齢の生徒は参加者に居るが流石にタマモのような未就学の年齢の参加者は居ないのだ。
「タマちゃんはいつも横島さんと一緒だから、今日はみんなに譲ってあげようね」
ただタマモ自身は多少寂しそうではあるがワガママを言うほどではなく、木乃香達がうまく宥めたり躾をしたりしている。
正直横島は日頃から甘やかすことはあっても躾や教育はほとんどしないので、木乃香達が教育するのはいつものことなのだが。
「そういえばタマちゃんアルバムは出来た?」
「みんなのおかげであとちょっとだよ!」
そのままテンションが低いタマモを元気づけようと話題を変える木乃香達だが、横島の為にと作っているアルバムの話になるとタマモの機嫌も直っていく。
さよとタマモの二人で作り始めたアルバムだが、さよは麻帆良祭の準備期間くらいからしか知らないので木乃香達にも密かに助けてもらいながらアルバム作りは進んでいた。
アルバムにはタマモやさよだけでなく木乃香達のコメントやメッセージも添えられており、ひいき目なしに見てもかなりの出来になりつつある。
「彼氏いる子なんかも気合い入ってるのよね」
「店でもよく編み物などしてますからね」
タマモの機嫌が直ってきたことで話題はそのままクリスマスプレゼントに移るが、女子中学生の少女達からすると恋人が居る同年代の友人が少し羨ましいようだった。
まあ2-Aでは未だ明確な恋人が居る少女は居なく、横島との関係が噂される人物を除くと私生活に謎が多く大学部のバイアスロン部に所属する龍宮真名には恋人が居るのではと噂されてる程度だ。
十二月に入ってからは横島の店でもそんな話題が多く、クリスマスプレゼント用に編み物をする少女なんかも時々見かけている。
「みんなでクリスマスパーティーたのしみだね!」
「そうね。 私はタマちゃんが居れば十分だわ」
そんなクリスマスには好きな人と一緒にと夢を抱く少女達だが、瞳を輝かせてみんなでクリスマスにパーティーすることを楽しみにしてるタマモを見るとそれもいいなとシミジミと思う。
そのあまりに愛くるしい表情のタマモに美砂や桜子なんかは、タマモを抱き上げたり抱きしめたりして騒いでいく。